ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

ドイツに行ってきた!(4) マールブルグ観光・後編 晴雨堂の晴耕雨読な日常[二四五] 

古都マールブルグ

博物館。
ヘッセン方伯の城。今は博物館になっている。

【雑感】マールブルグは学術と宗教の古都である。ゴシック建築のエリザベート教会にルネッサンスを連想するマールブルグ大学の旧校舎などが一所にかたまっている。

 その中でも必見はヘッセン方伯の城(余談1)である。今は博物館となっていて、古代から近現代までの宝物が展示されている。帰国後、たブログを見れば展示物を撮影して掲載している人がいるのだが、私は撮影しなかった。博物館職員に荷物と上着を置いて行けと指示された。やむを得ず受け付けカウンターに預かってもらった。なにぶん姪っ子とその彼氏におんぶにだっこの状態なので、冒険的な事は避けねばならないと遠慮した。
 しかし帰国後、私はその遠慮を猛烈に後悔し、連れ合いから「あんたらしくない」と批判された。

 歴史好きの私にとっては博物館は宝の山だ。古代から中世までのおどろおどろしたデザインの壷や浮き彫り、歴代の領主や奥方と思われる肖像画。服装も中世を思わすものからベルばら時代を連想するものまで。
 中でも私の興味を引いたのは近世から近現代のマスケット銃だ。銃身が火縄銃と同じ六角形で銃床がライフル銃と同じ形状のものをつけている。F氏が「火縄銃も展示しています」と言っていたが、これはマッチロック(火縄)ではなく、火縄を使用しないフリントロック式銃だ。
 時代とともに火縄銃ぽい形状から現代のライフルのような洗練された形へと変化し、初期のポルトアクションまでを見る事ができる。これは銃器に興味のある人なら是非立ち寄るべき博物館である。

 私が夢中になって見ていたら、展示室の入り口付近でF氏が両手を背中で組んでうろうろしていた。私の見学が終わるのを待っていてくれたのだ。姪っ子とその彼氏F氏は、私や義従兄を迷子にさせないため常に目を光らせているといった感じだ。

聖エリザベートの浮彫。

 この古城にも聖エリザベートの浮彫があった。見ての通り、貧しい子供たちにパンを分け与えている図である。いつ作られた浮彫かは判らないが、中世的稚拙な図案は独特のおどろおどろしい神秘性がある。

ヘッセン方伯の白から眺めたマールブルグ市街。
ヘッセン方伯の城から眺めたマールブルグ市街。
手前に見えるやや斜になった塔はルター教会か?

 ヘッセン方伯の城、通称マールブルグ城は小高い丘の頂上に建てられている。その丘をコーティングするようにハリーポッターの世界に出てくるような建造物や筋交いが壁面の模様になっている独特の伝統的建物が建っていて、土産物店やレストランなどを営んでいる。
 大学の旧校舎も丘陵地ふもと付近に建っているが、本校は丘から下った谷の川沿いに現代的な校舎となって移転している。

マールブルグ大学旧校舎。

 マールブルグ大学はルターらが始めた宗教改革を支持するフィリップ方伯が設立した学校で、いうまでもなくプロテスタントのための学校である。
 詳しい解説はウィキペディアなどに譲るが、このどっしりとした校舎は三銃士のような扮装の若者が闊歩しそうだ。
 ふもとを流れる川(ラーン川か?)を渡ると、新しい大学校舎がある。

マールブルグ大学生会館。

 上記写真はたぶん学生会館だろう。
 ドイツ人は几帳面で潔癖すぎるほど清掃を施した家屋に住んでいるのだが、公共施設となるとけっこう落書きが多い。大学図書館などを見学たときに入った便所は壁にチラシやポスターが貼りまくられて紙屑がとぐろを巻いているような汚さ。我が母校の某有名私立藝大の便所も不潔で落書きとポスターでドロドロの状態なのだが、マールブルグよりはまだマシだった。
 H氏の家に厄介になってあまりにも綺麗な部屋に圧倒されたのだが、マールブルグ大学の落書きやベタベタに貼られたポスターチラシに少し安心する。

 マールブルグ駅前の映画館。

 マールブルグ駅前の映画館では、日本と同じようにハリウッド系の映画が上映されていた。「帰ってきたヒトラー」をやっていないか覗いてみたがなかった。10月上映から3か月近く経っているのでないだろう。よしんばやっていても、姪っ子たちやF氏の迷惑そうな苦笑いが目に浮かんでしまう。

トルコのサンドイッチ、ドゥナ。

 帰路の電車に乗る前に腹ごしらえをする。ドイツでは至る所にトルコのファーストフード店があり、この田舎町マールブルグにも駅前にあった。
 シシカバブとキャベツなどの野菜をトルコのパンで挟んだ一種のサンドイッチで「ドゥナ」と呼ばれている。野菜の少ないドイツではふんだんに野菜が食えるファーストフードだ。
 値段はたしか3ユーロ未満だったと思う。大阪の日本橋でもトルコ料理店があり同じ物が食べられるが、値段は倍近くしたような気がする。

 ケルンやフランクフルトやマールブルグを見る限りでは、自動販売機の類は全く無く、コンビニも見当たらない。ファーストフードもマクドの類は無かった。ピザ屋とトルコのドゥナ屋は至る所にあった。

(余談1)ドイツが神聖ローマ帝国だったころ、皇帝の臣下となり領地の主権を認められた貴族の称号。簡単に言えば江戸時代の大名みたいなものに近い。ドイツ語で「Landgraf」とよびヘッセン方伯は「 Landgraf von Hessen」と称する。マールブルグ一帯を支配した。 


 
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