ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

ドイツに行ってきた!(8) ドイツの年末年始はひたすら食べて飲んでだ・前編。 晴雨堂の晴耕雨読な食生活[二〇二] 

ひたすら飲んで食べての年末年始。

新年の花火。
この写真では判りづらいが、各戸で花火を打ち上げるので町全体が荘園に包まれる。

【雑感】近年、日本も欧米の影響を受けてカウントダウンをしながら新年を迎え、一斉に花火をあげて騒々しく祝うようになってきた。特に最先端を気取る若者たちは友達の家や馴染みの店に集まってカウントダウンパーティなんぞするらしいのだが、私はやはり日本の正月は静かに祝い、神社へ初詣に出かけるのが一番落ち着く。

 で、このドイツの正月も騒々しく花火を打ち上げて祝うのだが、H氏の正月はけっこう日本人にとっても親近感を抱いてしまう。ドイツはかつての日本のように大晦日や正月は店が閉まる。子供のころは正月前に菓子や果物などを買ったものだが、今はコンビニや年中無休のスーパーなどがあってすっかり正月らしさが無くなった。しかしドイツにはかつての日本の姿がある。
 大晦日の午前中はF氏らと大晦日と正月に飲むビールの買い出しに出かけた。大晦日の午後からは一斉に店が閉まる。

5リッター樽缶。
30日の買い出しに行った隣町の大型スーパーにて。各銘柄の5リッターの缶がずらり。

 ドイツのビールはどれも美味い。私はコストダウンのビールもどきである発泡酒は嫌いだ。ビールは基本麦芽100%でなくてはならないと思っている。私の眼鏡に適う日本のビールは、大手ではヱビスかプレミアムモルツ、他は小瓶一本400円以上する高価な地ビールばかり。
 ところがドイツには私を満足させるビールばかりなのだ。しかもドイツでは安い。500ミリリットル缶で700セント、レートによるが日本円で90円くらいだろう。

 さて、大晦日の料理を紹介しよう。下記に紹介する写真はドイツの家庭でもっぱら大晦日料理にする事が多いフォンデュである。

大晦日用フォンデュ。

 日本でフォンデュというとパンのかけらなどを串に刺してチーズにくぐらせて食べるチーズフォンデュと同義語のようになっているが、単にフォンデュであればチーズにくぐらすものに限ってはおらず、日本料理でいうところのしゃぶしゃぶのようなものだ。
 上記写真はH氏の大晦日に食べる定番のフォンデュ、中央のホウロウ鍋にはコンソメをベースにしたスープを煮立たせており、その周りの小鉢にはガーリック・マスタード・バーベキュー・カレーなどのソースが並べられ、さらにその周囲のガラスのボールには一口大に切った牛肉・豚肉・鶏肉が置かれ、副食にパンとサラダ。
 これを皆で囲んでワイワイ話しながら肉を串に刺してスープ鍋に突っ込み、お好みの時間で引き上げ食べるのだ。

大晦日料理フォンデュ。
義従兄はすっかりドイツビールのファンになり、特にケストリッツァーが好みだ。 
鍋の向こう側にケストリッツァーの瓶が見える。

 上記写真のように好きな肉を各々突き刺して鍋にくべる。串の柄の尻の部分は赤や橙などに色分けして、誰の串なのか判るようになっている。
 このフォンデュ専用の鍋と串のセットは百貨店や包丁屋でもよく見かけた。ドイツでは定番らしく、大阪の家庭には大概たこ焼き機を保有してるのと同じポジションだ。
 これは日本でもやりたい鍋料理だ。日本では家族団欒で年越し蕎麦を食べる習慣なのだが、近年「欧米」の影響で家族から離れて友人たちとカウントダウンパーティに興じるのが流行っているが、このフォンデュは家族団欒のための料理である。これを大晦日に食べるのは日本人の心にも通じる。

フォンデュ。

 フォンデュには専用の皿がついているのか? 各種ソースを盛りつけ、肉にすりつけて食べる。生の状態だと牛肉が一番赤くて美味そうだったが、いざ煮ると牛肉特有のくどさが目立った。豚肉が最も淡白かつ後味が良くて美味かった。皆も同じ思いだったらしく、豚肉が一番早く無くなり牛肉が最後まで残った。
 上記写真にガッフェル・ケルシュのグラスが見えるが、たぶんガッフェルだけでなくピルスナーも何種類か買ったので中身はガッフェルとは限らない。

 フォンデュを堪能した後、私は正月に飲む酒のために部屋に戻って仮眠をとることにした。けっこう胃腸は疲れているとは思うが二日酔いなどの不快感は無い。義従兄も痛風の発作を警戒していたが、むしろ体調は良くなったと驚いていた。

 2015年最後の15分になって、H氏が笑顔で起こしに来てくれた。リビングに降りると、シャンパングラスを持たされ、スパークリングワインを注がれた。いつもはテレビを消しているのだが、カウントダウンのためにH夫人がつけた。ちょうど、ベルリンのブランデンブルグ門でカウントダウンが始まろうとしていた。


 
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私は自宅近くの氏神様に初詣しました。

地味ながら幸福な一時です。
[ 2016/01/19 19:35 ] [ 編集 ]
うろぱす氏へ

 よき初詣でしたね。

 昔は零時をまわってから近所の氏神の小さな神社で初詣をやり、家に帰ってから深夜放送の映画を観たものです。

 近頃はそんな初詣はやっていない。

> 私は自宅近くの氏神様に初詣しました。
>
> 地味ながら幸福な一時です。
[ 2016/01/20 07:36 ] [ 編集 ]
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