丸山氏発言
「尊敬の念がほとばしった言葉が、
なぜ人種差別の言葉に…」 批判は「不条理」 参院憲法審査会でオバマ米大統領への人種差別と取られかねない発言をした自民党法務部会長の丸山和也参院議員は18日、記者団に「人種差別の意図はまったくない。批判されることは不条理で残念だ」と述べ、議員辞職を否定した。「あえて政局という意味で(発言の意図を)無視して批判するということであれば怒りも覚える」とも語った。
党の役職の辞任については「党の運営のことだ」として明言を避けた。
丸山氏は、17日の審査会で、オバマ氏について「今、米国は黒人が大統領になっている。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ」などと述べた。だが、丸山氏はこの発言について、奴隷制度の歴史を乗り越え、黒人であるオバマ氏が大統領に就任するに至った米国をたたえたつもりだった、と釈明。「自己変革を遂げた米国への尊敬の念がほとばしった言葉が、どうして人種差別の言葉になるのか。驚きだ」と語った。
この日、民主党など野党3党が丸山氏の議員辞職勧告決議案を参院に提出したことについては、「良心において恥じるところは何もない。『良心対良心』の問題であり、私は受けて立つ」と述べた。(産経新聞)【雑感】結論から言うと、丸山発言(余談1)への批難は単なる揚げ足取りに過ぎない。高市総務相発言の方が深刻で今後の「表現と言論の自由」が危機的状況を生む事になるのに、何を考えてるんや? 野党だけでない。ネット上でも「進歩派」「人権派」「革新派」「護憲派」を気取る方々の中には短兵急に喰いつく者が少なくない。これはかつて西村眞悟氏のセクハラ発言騒動とほぼ同じ構図だ。
あの時も「セクハラ」という単語だけが独り歩きした。西村眞悟氏に対して他に追及しなければならない重要な罪があったはずなのに。
西村発言の趣旨を簡単に言えば、「大和撫子が強姦されないよう守るのが国防」「反対する女性議員がいるが、そいつが強姦されそうになっても俺は助けたらん」なのだが、この強姦発言ばかりが取り沙汰された。西村氏から暗に攻撃された辻元清美氏はこのセクハラ発言を批難したのだが、その行動は間違っていた。
語弊を恐れずに言うと、西村氏の本当の罪を前にすれば、セクハラ発言なんぞ些末な塵みたいな存在でしかないのだ。では、何が本当の罪なのか?
それは自論の反対者・異論者を彼は「助けたらん」と言った事だ。当時の彼の役職は防衛庁政務次官(現防衛省政務次官)である。例え異論者であろうが反対者であろうが犯罪者であっても日本国民である以上は守らねばならないのが防衛庁の職責であり、彼はその高官たる政務次官なのである。
つまり、彼の発言は職務放棄宣言であり、服務規程違反の疑いある発言、公僕にあるまじき悪態だ。なぜ国会議員という公僕の辻元氏はセクハラより先にそこを糺さなかったのか?
こないだの塩村文夏都議へのセクハラ野次にしても同じだ。あの時も「セクハラ」の単語ばかりが独り歩きし、野次を飛ばした議員が塩村氏に陳謝して終わりにされてしまった。
あの時は少子化対策について議論していた。野次を飛ばした輩は、セクハラ野次以上に罪を抱えている事になぜ誰も追及しないのだろうか? セクハラ野次が問題というよりも、少子化という深刻な事態を解決する方策を議論しているこの期に及んで野次を飛ばせる神経を問題にしなければならない。塩村氏が早期に所帯を持って子作りしたところで解決できる問題ではない。少子化問題を甘く見るにも程がある。野次など飛ばしている場合か!
セクハラ野次議員は、立場が違えど護憲の建前と北朝鮮との友好を守らんがために無理して国防政策に頓珍漢質問をしている福島瑞穂氏と同レベルだ。
都議会の野次議員は少子化問題の深刻さに無知であり、福島瑞穂氏は国防を軽んじ、
丸山批判にしても、ある種の言葉狩りで、それよりも高市総務相の言論統制をチラつかせる発言のほうがより悪質で恐ろしく、表現と言論の自由のありがたみを自覚していない。(余談1)もしオバマ氏を「黒人奴隷」の子孫という意味で使ったのであれば少なくとも事実誤認だ。オバマ氏は近年アフリカから移民してきたケニア人の息子である。
リンカーン大統領の奴隷解放以前のアメリカであればオバマ氏は奴隷だった、という意味なのか? というのも厳密には違う。
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コメント内容に悪意は感じられなかったので以下返信を書きます。
Twitter上には丸山氏を人種差別者とレッテル貼りをして批難する輩が少なくない。言葉狩りと同じ心理状態です。新聞の本文を読まず見出しだけで判断する愚かな短兵急です。
丸山氏を追及する暇があるなら、私は高市氏や彼女に指示を与えている安倍総理をもっと追い詰めるべきでしょう。
野党も市民派も護憲派も、口ほどに危機感を持っているのでしょうか?
仰る通りくだらん揚げ足取りです。
> 丸山氏と丸川環境相の発言は問題ない、と思いますね。
>
> 丸山氏はアメリカは奴隷制度を克服して非白人でも大統領になれた、という趣旨であり人種差別ではありません。
>
> 揚げ足取りする野党はあまり調子に乗らない方がいいです。