ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

エマ・ワトソン氏がフェミニズムに傾倒しているとなれば、女優業を再開してもハリウッド系の映画は敬遠するな。 近頃の現象[一二四一] 

エマ・ワトソン
1年間女優休業「自己成長のため」


 映画『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソンが、女優業を1年ほど休んでいることを明かした。
 国連における女性の権利のための機関「UN Women」の親善大使を務めているエマは、男女平等を実現するために「He For She」というキャンペーンを積極的に盛り上げるなど、女優業以外での活躍も目覚ましい。そして今回、PAPER誌の連載企画で憧れのフェミニスト、ベル・フックスとの対談で、『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーを演じていた当時を振り返りつつ、女優業を一時休止していることをその理由とともに、赤裸々に語った。
 ベルがエマのフェミニストとしての活動を称えると、エマはフェミニズムの読書クラブ「Our Shared Shelf」を始めたことを明かし、「たくさん読書して、多くの新しい考えに自分自身をさらしているの。まるで化学のように、私の脳の中は(新しい知識で)急激に変化しているわ。時々その変化に追いつけていない気もするの。でもそれは私にとって、とても良いこと。国連のために私がすべきことは、とてもはっきりとしているんだけど、私個人としての考えや意見というのはまだはっきりとしていないの。そういう意味でも、とても面白くなると思っているわ」と胸中を吐露。(シネマトゥデイ)


【雑感】なるほど。近頃は髪をショートにしてズボンスタイルが多くなったような気がしたのだが、色気を抑えるようになったのはそういう事か。
 フェミニズムに傾倒し自らをフェミニストと称しているのだとしたら、仮に女優復帰したとしてもハリウッド系の映画は敬遠するだろうし、露出度の多い衣装を着る仕事はまずやらないだろう。
 「ハリー・ポッター」出演時から彼女の水着写真やヌード写真を期待していた男性諸君は残念でした。

 昔、セクシー派女優にジェーン・フォンダ氏がいた。御存知の人も多いと思うが、「十二人の怒れる男」で有名なヘンリー・フォンダの娘であり、「イージーライダー」のピーター・フォンダ氏の姉である。
 若いころの彼女は美しいプロポーションを惜しげもなく披露するセクシー派の女優というイメージだったが、ベトナム戦争に反対する運動に参加するようになってからは次第に社会派へシフトしていき、セクシーさを強調しなくなり、女優というよりは日本でいう左翼運動家のような存在になっていく。
 特に、アメリカ側の南ベトナムと対立する中国ソ連側の北ベトナムを訪問した時は、北ベトナム軍のヘルメットを被り高射砲前でポーズをとって写真に納まった事がアメリカ保守層の敵意を生み、「ハノイ・ジェーン」と罵られた。今でも退役軍人たちからは憎まれている。
 彼女の左旋回は同時代べ平連などに参加した日本の護憲勢力や同世代のフォトジャーナリストで本多勝一氏や石川文洋氏らとほぼ同じスタンスの吉田ルイ子氏らに歓迎されていたが、近年はやや我に返ったのか、日本の左翼運動家たちの期待を若干裏切り、多少右方向に軌道修正しているようである。

 こういった前例から、エマは男性ファンや保守系映画ファンを楽しませる事はしない。ジェニファ・コネリー氏やアリッサ・ミラノ氏のように子役イメージからの脱却を図るべく脱ぎの仕事を多く引き受ける、という事はありえない。

 フェミニストにもいろいろ分派があり女性学の解釈も違っているようなので判断は難しいが、共通して言えるのは「女性が隷属を強いられる男性中心社会からの解放」と「性の商品化に反対」だ。(余談1)
 芸能界という現場は、少なからず「女性」を悪い意味で商品化している面がある。これは女性学を裏付けてしまう要素でもあるので、エマは自分の体験も重ね合わせて強烈な説得力を感じハマっている状態だろうと思う。

(余談1)中には、男性を駆逐もしくは撲滅して女性が天下を獲るとしか思えないような言動をしている者もいたり、性差を無くすために男性女性の文化的性差を否定するだけでなく医学的にも中性化(即ち性の否定)を研究したり、家制度だけでなく家族というものを否定して全く別のコミュニティを創設することを考えている者もいたり。

 おそらくそれらは基督教や回教や資本主義や共産主義といったどの宗教思想にも一定数は必ず居る過激派思想なのだろうが、間近で見てしまったおかげで私はフェミニズムに対し強い不信感と恐怖感がある。

 以前、フェミニズムにシンパシーを感じている女性の知人に今言った不信感を述べたら、「それはフェミニズムではない」と反論された。
 しかしその反論は甘過ぎる。もしイエスが現在の基督教を見たら「俺はそんなこと言ってない」と叫ぶかもしれない。偶像崇拝はやってはいけない事なのに十字架に向かって礼拝する光景だけでもイエスは「なんじゃこりゃ!」と怒鳴るかもしれないのだ。カトリックが設けている守護聖人に至っては、形を変えた多神教の疑いすらある。
 逆に本来の基督教を目指そうとした人々の多くは「サラセン好み(イスラム教的)」と批難されたり、あるいは異端審問や魔女裁判にかけられて殺された。
 基督教は象徴的な一例に過ぎない。殆どの宗教や主義主張思想というものは、少なからず変質するもので、フェミニズムだけが変わらずにおれるはずは科学的にあり得ないのだ。フェミニズムだけを特別視するなんぞナンセンスである。


 
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[ 2016/02/20 10:24 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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