ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

帰省するたびに思う。「旅人」がいなくなった。 近頃の現象[一二五九] 

重装備のサイクリストには全く出会わない。

キャンピング車

【雑感】上記写真は1980年代半ばに私が乗っていたサイクリング車である。白黒写真なので若干判り辛いと思うが、サイクリング車の中でも長期旅行を想定した「キャンピング車」と呼ばれる自転車である。

 荷台はハンドルとサドルの後ろの他に前後車輪両側にもサイドキャリアと呼ばれるカバンを取り付けるための台座がある。今でこそマウンテンバイクで20段以上の変速ギアがついているのは珍しくないが、当時のサイクリング車ではほぼ最高のギア枚数の15段。写真では判らないが、泥除けは長期の酷使にも耐えられるよう分厚くて硬度があって特殊な板金加工を施したものを装備。タイヤは今や天然記念物である650B(フランスの規格。イギリスの26インチに相当)の太いタイヤを使用。
 このキャンピング車は将来の海外サイクリングを睨んで(結局、まだ行っていないが)20万円かけてオーダーメイドした。もし今の時代に全く同じ仕様でオーダーメイドしたら、おそらく100万円くらいになってしまうかもしれない。

 私はこの自転車にテントや寝袋や食器に着替えなど所帯道具と3週間分の米と1週間分の食料を積んで日本全国を走り回った。

 さて、本題に入る。ここ20年くらいの傾向だと思うが、重装備のサイクリストに出会わなくなった。今時分のような夏休み期間ともなれば、中高生たちのサイクリストに大勢出会ったものだ。上記写真のような本格的な装備とまではいかなくても、安いサイクリング車に寄せ集めの装備をつけて日帰りまたは数日の行程でサイクリングに出かける人をよく見かけたものだ。
 ところがである。そんなサイクリストはいないのだ。長期旅行を思わせる重装備のバイクツーリストはよく見かけるが、かつての私のようなサイクリストは皆無なのだ。たまに「サイクリスト」に出会う事も若干はあるが、華奢なロードバイクに競輪選手のような服装で走っている。荷物はウエアーの腰のポケットに詰めている程度でほとんど手ぶら。とても長期サイクリングの姿ではない。少なくともキャンプや野宿はやっていそうにない。

 この季節の北海道は全国から「広大な大陸」もどきを求めて旅人が集まる。私は30年前の今頃、上記写真の自転車で北海道を走っていた。札幌駅前は旅人が大勢集まっていてテント村化していたし、稚内や釧路などの主要な駅前では旅人たちが複数名たむろしていたものだ。
 ところが北海道在住の映画友達の話によると、そんな旅人はめっきり減って殆ど見かけないそうである。私も10年ほど前にキャンプ道具を持って琵琶湖を一回りしたのだが、サイクリストの野営者は1人も出会わなかった。私が若かった頃では考えられない光景である。

 私は世界中が内向き志向になりつつあるような気がしてならない。日本に限って言えば、海外留学を希望する若者が激減しているとか。
 右派市民の重鎮たちは「若い旅人」「風来坊」をよく蔑む。古くは石原慎太郎氏の堀江謙一批判だった。近年では金美齢氏が「自分探しの旅をする人を批難していた。

 しかし、右派であればなおさらそんな若者の旅を応援するべきである。何故なら、冒険的旅行をする者の有無は国力や国民士気のバロメーターであるからだ。
 難民でもないのに旅をする若者たちは、殆ど欧米と日本に限定されている。国内に視点を変えれば、私の時代では関西出身者がダントツで多かった。日本の有名企業で海外展開をしている企業の多くは関西出身である。
 旅に興味を持たない若者が激増した。せっかく旅に興味を持ち出かけようとする者も右派市民からのバッシングだ。まことの右派は旅を支持しなければならない。応援しなければならない。今の右派がやろうとしている事は、表現規制の件にしても日本の良さを締め付け封じ込め潰すだけだ。
 健康になりたいといいながらジャンクフードばかり食っている愚か者と同じだ。


 
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[ 2016/08/18 10:35 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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