ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」に対する押井守監督の見解。そして晴雨堂の意見。 

実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」に対する 
押井守監督のインタビュー


 実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」に対する押井守監督のインタビュー - Part 1
SFの金字塔「攻殻機動隊」の実写映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」が来月公開される。公開を前に、IGNは1995年の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」を手掛けた押井守監督をインタビューする機会を得た。(IGN JAPAN)


【雑感】押井監督らしい発言だと思った。
 しかし私は多くの点で監督の意見を表現者の範となるべき清々しい発言と思いながらも、意見を異にしている。「表現の自由真理教」の信徒を自負する私ではあるが、監督の意見に共感はすれど賛同しない部分もある。

 スカーレットは「考えられる最良のキャスティング

 「アジア人の女性が演じなければいけないという主張に根拠はない

 「映画の世界ではジョン・ウェインがチンギス・カンを演じたり、アラブ人のオマル・シャリーフがスラブ人のドクトル・ジバゴを演じることができます。こういうことは映画世界の慣習

 「それが許されないのなら、ダース・ベイダーは英語を喋ってはいけないことになる

 「反対している人たちは、私には政治的動機を持っているように思えてなりません。芸術の表現というのは、政治に縛られない自由なものであるべきだと信じています

 私が賛同できるのは、スカーレットの起用と表現の自由だけだ。もともと草薙素子は「日本人」でありながら顔つきは欧米風なので、むしろスカーレット・ヨハンソンは似ているのである。当初は白人が演じる事に違和感を抱いたが、Trailerを観て認識を改めた。酷似と言ってもいいくらいだ。
 逆に日本人が演じるとしたら誰なのか困るだろう。パッと思い浮かんだ女優は秋野暢子と江角マキコ、秋野暢子は雰囲気は近いが年嵩を重ね過ぎている、江角マキコは女優引退。30代から40代の女優で似ているイメージの女優はいったい他に誰がいるだろうか? ネット上で評判の小室淑恵はたしかに似てはいるが女優ではないし、矢島舞美はコスプレは良いかもしれないが年嵩が足らない。それにイメージが近いだけでなく豪快な格闘場面に耐えうる女優という人材となると私は厳しいと思う。
 個人的には栗山千明を推しているが。

 ジョン・ウェインがチンギス・カンを演じるというのは、昔から反感に近い違和感を抱いていたので賛同しない。映画世界の慣習というよりはハリウッドの慣習やろう、と言いたい。
 たしかに近年は邦画でも「テルマエ・ロマエ」のように日本人がローマ人を演じたり、古くは大映映画の「釈迦」で中村玉緒や山田五十鈴ら日本俳優がアーリア人を演じるなど日本映画界でも前例はあり、それらはそれで面白かったが、私はそれでも史実を意識した映画については考証に忠実であってほしい。
 「クレオパトラ」でエジプト王宮に金髪碧眼の侍女がいたり、「北京の55日」で西太后ら清朝の要人たちが白人まるだしなのは正直嫌悪である。メル・ギブソン監督「パッション」のようにメイクや演技でアメリカ人臭さを払拭してアラム語やラテン語が飛び交う世界の方が気持ちいい。
 ただ、「攻殻機動隊」は原作自体が無国籍風なのでどの国や民族が演じても問題は無いと思っている。この点については押井監督の意見と隔たりはあまりない。

 そして「反対している人たちは、私には政治的動機を持っているように思えてなりません。芸術の表現というのは、政治に縛られない自由なものであるべきだと信じています」については、
 前半部分の政治的動機については私の場合は趣味の問題であって要らざる勘繰り(政治的動機で反対する者も多いと思う)、後半の自由なものであるべきは賛成である。


 
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