ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

映画「ワンダーウーマン」、中東各国で上映禁止やボイコット運動!? 主演女優がイスラエル軍兵士だったことに関係あるか。 近頃の現象[一二八二] 

“正義のヒロイン”似合わぬ 
ワンダーウーマン』主演女優の
コワモテ素顔、
日本の映画ライター達の平和ボケ


 各国で大ヒットのアメコミ原作のハリウッド映画『ワンダーウーマン』が今月25日に日本でも公開されたことに絡み、国内メディアも一斉にこの映画を紹介している。その多くが、同映画の主演女優ガル・ガドットについて、「兵役経験もあるスーパー美女」「兵役の経験がワンダーウーマンへの道開く」etcと、彼女のキャリアについて、あまりに無邪気、或いは無神経とも言えるような報じ方をしている。だが、ガドットの経歴やそれにまつわる発言は、中東の国々では『ワンダーウーマン』の上映禁止やボイコット運動も招いているセンシティブな問題なのである。(ジャーナリスト志葉玲の命で語れ!日本と世界)

【雑感】私はどちらかといえば、太陽のような笑顔が魅力のリンダ・カーター氏主演のTVシリーズが好きだ。今年日本でも公開された映画のガル・ガドット氏も嫌いではないが、妙に洗練し過ぎて逆に味気ない。

 さて、この映画、中東諸国では上映禁止やボイコット運動が発生して政治的問題に発展しつつある。政治的問題になるのは当然で、彼女はイスラエル軍の元兵士であり、新兵訓練キャンプでトレーナーをやっていた経歴が必ず中東世界を中心に物議を醸しだすと見ていた。

 バラエティ番組などで彼女の経歴が紹介されたときは、元軍人だけあって鍛え抜かれたナイスボディと迫力ある殺陣、といった評価だった。ただしこの元軍人というのにどんな意味があるか。
 軍隊というのはどこの国でも概ねそうだが保守右翼なのである。現政権に忠実であり現体制に反抗しない。もし反体制の軍隊なんぞあったら、それはもはや革命軍であり、そんな軍隊がいたら内乱が勃発してもおかしくない政情不安な状態である。

 彼女も元イスラエル軍兵士だけあって極めて保守的なユダヤ人の価値観の持ち主である。イスラエル軍はパレスチナを侵攻し非戦闘員がいる施設にも情け容赦なく攻撃したことで世界中から批難されたが、彼女はイスラエル軍の蛮行を支持し正当な行為であると信じて疑わない。
 ユダヤ人に仇なす存在は悪であり、ユダヤ人に仇なす存在と闘う事は正義である。そして「ワンダーウーマン」で主人公が闘うのはユダヤ人虐殺を行ったナチスドイツ。彼女の中には一片の矛盾も呵責も曇りもない晴れ渡った正義なのである。人権派のジャーナリストがどう批難しようが、彼女の耳に届いても意味不明の雑音にしか聞こえないだろう。

 そういった背景を知ったうえで、彼女の美しい肉体と殺陣を愛でるのも一興だ。なぜ私がこの映画が話題になり始めた頃からリンダ・カーター版の方を推薦し続けた意味が御理解できよう。
 このTV版は悪趣味アメリカンまるだしながら太陽のような明るさがあるが、この映画は完全にブラックなエロ目線でしか観れないのだ。



【追記】Twitter上で誤りを指摘された。舞台は第一次世界大戦下のヨーロッパであり、当然のことながらナチスドイツは存在せずパレスチナではまだユダヤ人とパレスチナ人との対立は表面化しておらず共存していた。これは失態。やはり未鑑賞の内に論評するとろくな事が無い。

 読者の皆さん、ごめんなさい。私の間違いでした。

 なぜ間違えたのかというと、TV版初期シーズンでは第二次世界大戦時が舞台となっていてワンダーウーマンが闘う相手はナチスドイツだった。
 となると、映画でどうして第一次世界大戦に設定を変えたのか気になるところだ。



 
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[ 2017/08/26 22:49 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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