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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

派遣村閉村 近頃の現象[十一] 

1月5日、派遣村閉村する。
 
 1月5日をもって派遣村は閉鎖された。派遣村にはNPO派遣ユニオンなどの諸団体が参画して、失職しホームレスとなった元派遣労働者が年越するための受け皿となった。派遣村を運営した主催者達の手腕は感服する。
 短期間の派遣村だったが、大企業や行政に対する良いアピールになったし、労働者側にも市民運動や労働組合の存在意義がどれだけ大きいかを知らしめる事ができた。
 しかし、大企業の姿勢も国政の方針も未だ・・。

 日比谷公園に派遣村を設置したのは大した戦略である。日比谷公園はもともと伝統的に政治運動の舞台となってきた。地図を見ればわかるだろうが、官庁街に隣接しているだけでなく、少し歩けば国会議事堂もある。 国の中心でもあるのだ。

 だが、特に今回は戦略的に極めてタイムリーな場所だった。厚生労働省の庁舎と法務省の庁舎の目の前でもある。さらに大手銀行や大企業の本社が並ぶビジネス街の一角でもある。アピールにピッタリの場所だ。もし、病死者でもだしたら国家の面子は潰れる。企業イメージの悪化を促進させる。イメージの悪化は即株価の下落につながる。問題提起の場としてはこれ以上ない格好の舞台である。役人たちは公共施設を宿泊所として開放するなど応急的に対処せざるを得ない。運動として戦術的目標は達成でき成功といえる。

 あとは国と大企業が社会的落とし前をどうつけるかだが、少なくともいえるのは、劇的な改善はありえ無いという事である。官僚の答弁など聞いていたら、状況に対する無知と想像力の無さに呆れる。ある官僚などは職と住を失って路頭に迷う元派遣労働者に向って「働く意欲が無い」と批判する始末だ。今そんなこと言ってる状況か!
 残念な事だが、住むところが違えば異なる階層の世界など想像できないのだ。もし亡くなられた永田元議員に想像力があれば、活路を開けただろうに。
 
 では私たち庶民はいかに生き延びて行くかだが、さしあたって日頃から様々なチャンネルや人脈を開拓する努力を重ねることだろう。例えば議員先生だ。政治家たちも票田獲得のチャンスとみて積極的に門戸を開ける。よしみを通じておくのも一手だ。ただ、それが即金の成る木になる訳ではないし、深入りするとシンドイ事になるが。人脈を広げれば、チャンスが巡る確率も高くなる程度のものだが、これがまず重要だ。
 ともかく、自分にどんな持ち駒があり何ができるかを考えよう。
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[ 2009/01/06 03:10 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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