本日、4月23日は
ビール純粋令制定504周年。
【雑感】ドイツビールのファンなら御存知と思うが、1516年4月23日はバイエルン公ヴィルヘルム4世が悪徳業者の粗悪品などを排除しビールの品質を向上させるために「
ビール純粋令(Reinheitsgebot)」を制定した。この法律は紆余曲折へた現在もなお現役の法律として活きている。(余談1)現役最古の食品衛生関連の法律だ。
ビールの原料は「麦芽・ホップ・水のみを原料とする」という内容として有名であり、副原料の使用を禁じている。そのためECやEU、加えてアメリカなどの圧力もあるが頑なに守られ、私のようなビール党の強い支持も得て現在もなおドイツビールの個性や品質維持に法的根拠として役立っている。
という訳で、私個人にとっては「祝日」である。ビール業界にとっても「ビールの日」「ドイツビールの日」として扱われているようだ。たまたま仕事も休みなので上記写真の銘柄を取り揃えて飲んだ。
左からチェコのピルスナーウルケル、ブドワゼ(元祖バドワイザー)、ドイツの
レーベンブロイである。左の2銘柄はチェコ産だが
ビール純粋令に適った品質であり、ドイツビールファンの間でも人気が高い。外国産ビールの流通を規制していたドイツ国内でも以前から出回っていた。
チェコビールの話をすると長くなるので別の機会に譲るとして、今日はドイツの
レーベンブロイについて解説しよう。
レーベンブロイ(
Löwenbräu)はドイツのバイエルン地方の有名ブランドでバイエルン公に因んだ。今日のような祝日にピッタリのビールといえる。「Löwen(ライオン)」とライオンのエンブレムが示すようにライオンビールだ。
ただ、ドイツビールファンなら御存知のように、ドイツ本国で売られている缶の色は青、写真のビールはライセンス生産を示す白である。
以前から
レーベンブロイを飲んでいる方々なら御馴染みのアサヒビール製造のものは白缶なのだが、2018年にアサヒはライセンスセス生産から手を引いている。ではこのビールはどこの生産かというと韓国である。日本が手を引くのと入れ替わるように韓国が生産を始めた。
味はというと、嬉しいことに本場ドイツの
レーベンブロイに近い。アサヒの
レーベンブロイは
ビール純粋令に沿って麦芽100%ビールではあったが、味と香りがまるで別物。「辛口」という薄味ビールが主流のアサヒに合わせられたような感があったが、この韓国産は私の好みに近い。
韓国産のOBビールやCASSを飲んだことがあるがあまり好きになれなかったのでアサヒの時と同様に覚悟していたが、これは喜ばしい誤算。
(余談1)EC発足時に貿易摩擦となって問題になる。80年代後半に保護主義を禁じるローマ条約違反の判断がなされるが、90年代前半にドイツ連邦政府は改めてビール酒税法の一部として法制化した。
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激戦地突破後に配られたブレーメンのベックスは有名。
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