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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「飛びだす冒険映画 赤影」 家族と一緒に愉快になろう〔7〕

赤影」 赤影参上!
 

 
【公開年】1969年  【制作国】日本国  【時間】52分  【監督】倉田準二
【原作】横山光輝
【音楽】小川寛興
【脚本】伊上勝 倉田準二
【出演】坂口徹赤影)  金子吉延(青影)  牧冬吉(白影)  里見浩太郎(竹中半兵衛)  大辻伺郎(木下藤吉郎)  天津敏(甲賀幻妖斉)  芦田鉄雄(鬼念坊)  近江雄二郎(蟇法師)  大城泰(悪童子)  阿波地大輔(朧一貫)  恵とも子(-)
    
【成分】楽しい ファンタジー 勇敢 かっこいい コミカル 時代劇 特撮 16世紀半ば 日本
       
【特徴】人気TV時代劇「赤影」の映画化、一部特撮部分に3D処理がされ、冒頭で赤影本人が青と赤のメガネをかけてみるよう説明する場面がある。
 子供たちにとって、赤影は頭が良くて強くて格好良くて気品があって優しいお兄さんだった。坂口徹氏(坂口祐三郎)が演じた赤影は、横山光輝氏の原作漫画やそれをアニメ化した作品を完璧に凌駕した。
 ただ、残念ながら坂口氏本人にとっては赤影が足枷になって不遇の人生をおくった。本人の著作によると「仮面をつけていたので素顔を売ることができなかった」というのも要因らしいが、あれほどの伝説キャラを演じた俳優がなんで? と思う。特撮出身の俳優が続々とスターに定着している現在を考えると誠に気の毒だ。
 そういえば、時代劇俳優の重鎮にして水戸黄門を演じている里見浩太郎氏が若き竹中半兵衛を演じていた。
  
【効能】愉快になる。忍者に興味を持つ。
 
【副作用】日本史に対して誤った認識を持つ。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
坂口徹氏が最も輝いていた作品
 
 私の世代では、子供の頃の憧れのヒーローはウルトラセブンとこの赤影だった。物語が始まるオープニングのナレーション「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃・・」(余談1)を丸暗記した当時の子供たちは大勢いた。
 ウルトラセブンことモロボシダンは陰のあるヒーローで、ウルトラ警備隊での態度は末席隊員なのか宇宙人であるのを隠しているためか、いつも遠慮がちに人と接していた。(余談2)しかも時々ウルトラアイを盗まれるヘマをする。ところが赤影はいつも颯爽と登場する格好良くて強くて頭が良くて優しいお兄さんで、少年の青影と歳上の白影の3人の忍者チームの若きリーダーで、いつも堂々とした立ち振る舞いテキパキと悪を退治する清々しさがあった。

 この映画は、東映まんがまつり(余談3)用にTVドラマ第1シーズンの中から数話を映画用に編集し新しい場面を加えたものである。「飛びだす冒険映画」と銘打っているのは、これも東映が子供映画によくやっていた立体映像で、観客は左右の目それぞれに赤・青のセロハンをはった特殊な眼鏡をかけて映画を観ると映像が立体的に見えるから「飛びだす」というタイトルになった。眼鏡は仮面の忍者赤影に因んで仮面型だった。
 オープニングテーマが始まる前に、TVとは異なる出だしで赤影がいつもの堂々とした腕を組む姿勢のシルエットで登場し、「私の合図で君たちは仮面をつけ忍者になるんだ」という趣旨の台詞がまた格好良かった。

 この特撮「赤影」も、横山光輝氏の原作漫画や後のアニメ化よりも有名になった。石ノ森章太郎氏の「仮面ライダー」と同じである。特撮の素晴らしさというより、ヒーローアクションを理解していた制作陣と俳優たちの魅力が成功の原因だろう。

(余談1)奇しくも、ウルトラセブンは変身するときにウルトラアイを装着する。赤影は常に赤い仮面をつけている。両ヒーローともアイマスクが特徴だ。

 「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に金目教という怪しい宗教が流行っていた。それを信じない者は、恐ろしい祟りに見舞われるという。その正体は何か? 藤吉郎は金目教の秘密を探るため飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ。その名は・・・赤影参上!」
 暗記しているのは第1シーズンだけ、卍党編・根来編・魔風編は何故か覚えていない。

 TVではオープニングテーマに赤影の歌、エンディングに青影の歌が流れたが、映画のオープニングでは赤影の歌に続いて二番として白影の歌が流れた。この白影の歌は巷では有無をめぐって伝説になった。

(余談2)ウルトラマンのハヤタ隊員は科特隊での立場が副隊長だったので些か偉そうだった。ウルトラセブンのモロボシダン以降は陰のある末席隊員で他の隊員とは常に遠慮がちな態度をするキャラが定着してしまった。
 それを破ったヒーローはウルトラマンダイナのアスカ隊員である。それまでのクソ真面目な隊員が定番だったのを、無鉄砲でオチャラケた明るい若者として登場する。もちろん、抱え込んだものを明るく振舞って隠しているのだが。

(余談3)現「東映アニメフェアー」、人気アニメや特撮を数本まとめて映画館で上映する春休みと夏休みの恒例行事。40年続いた行事だが、5年程前から興行成績が振るわず行われていない。
  
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆☆ 金字塔

 

 

 
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コメント

はじめまして…

…ハナユビと言います。
赤影で検索してきました~。
赤影は、幼年期のオイラもヒーローでしたね。
等身大ヒーローとしては、仮面ライダーが縫製されるまでは、
赤影がスタンダードでしたな~。
この前、DVDで見てノスタルジーに浸っちゃったもんだから、
足跡ペトッと残してい行きますわ。
ペトリ。

人生研究会(名前検討中

赤影 子供の頃 再放送で いろいろ 考えさせながら 見ていました。おもしろかったと記憶しています。
僕は 坂口さん を 知らない世代ですが 赤影の2枚目で 好きでした。ウェーブのウィキィーぺディアで 坂口さんの人生を見ました。大変な 人生ですね。

今だったら考えられない話です。

村石太マン&一文字隼人両氏へ

 坂口氏の晩年を何かの特集番組で見た事がありますが、まるでヤクザでした。

 以前、勤めていた工場でパート従業員にヤクザあがりのいかつい爺さんたちがいて、眼つきは険しいし、実年齢より老けているし、私服は派手だし、酒ひっかけてから出勤してくるし、すぐ他の工員と喧嘩するし、大変でした。
 坂口氏はちょうどそんな元ヤクザの爺さんみたいな雰囲気になっていましたね。あまり評判も良くなかったみたいですし。爽やかな赤影の面影が無くなっていて、哀しい気持ちになりました。

 赤影は伝説のキャラです。そのキャラに扮したほどの俳優をむざむざ生殺しにする当時の芸能界には憤りを感じます。今だったら、バラエティ番組などいくらでも活躍できる場所があるのに。
 それに特撮モノはウルトラセブンあたりからスターへの登竜門になっていますから、もう少し後だったら坂口氏の俳優人生も変わっていたでしょう。今ごろは健在で、赤影のイメージを残しながらカッコ良い役をこなしていたはずです。

> 赤影 子供の頃 再放送で いろいろ 考えさせながら 見ていました。おもしろかったと記憶しています。
> 僕は 坂口さん を 知らない世代ですが 赤影の2枚目で 好きでした。ウェーブのウィキィーぺディアで 坂口さんの人生を見ました。大変な 人生ですね。

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「飛び出す冒険映画 赤影」

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