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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「綿の国星」 カップルで癒されたい時に〔7〕 

綿の国星」 
大島弓子の名作を映画化、
リチャード・クレイダーマンが主題曲を担当。

 

 
【公開年】1984年  【制作国】日本国  【時間】92分  【監督】辻伸一
【原作】大島弓子
【音楽】萩田光雄
【脚本】辻真先 大島弓子
【出演】冨永みーな(チビ猫)  島田敏(時夫)  野沢那智(ラフィエル)  永井一郎(月の声)  羽佐間道夫(お父さん)  上田みゆき(お母さん)  潘恵子(美津子)  塩沢兼人(猫マニア)
    
【成分】笑える ファンタジー ロマンチック かわいい 猫 アニメ 80年代 東京吉祥寺
       
【特徴】大島弓子氏の代表作「綿の国星」のアニメ映画化。原作のイメージを損なわない佳作である。当時、ピアノの貴公子としてブレイクしていたリチャード・クレイダーマン氏がテーマ曲を担当したことで評判になっていた。今やベテラン声優である富永みーな氏の初々しい少女の頃の声が聞ける。
  
【効能】癒し系アニメ。荒んだ現代社会に翻弄されて疲れた心を休ませよう。
 
【副作用】擬人化しているので問題ないと思うが、猫嫌いにはおぞましい映画。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
個人的にタイムリーな猫映画だった。

 原作は大島弓子氏の漫画。私が小学生だった頃、大島弓子氏は萩尾素都氏・竹宮恵子氏と並んで影響力のある漫画家だった。5つ歳上の姉が白泉社系の漫画を読んでいたので、私もつられて読んでいた。
 アニメ映画化されたのは1984年、実は当時の私も主人公の予備校生時夫と同じ18歳の大学生だった。家には1歳になる雌猫がいた。だから、私にとっては馴染みのある原作漫画であり、アニメ映画はタイムリーだった。

 漫画を読んでいた頃は猫の擬人化(余談1)に若干の違和感があったが、映画公開のちょうど1年まえに父が生まれて間もない雌猫を仕事関係者からもらってきた。仕草はまさに作中のヒロインであるチビ猫と同様だったので、私にとってはまさに現実味のあるキャラクターだった。特に人間と同じように生活しようと家中引っ掻き回したために時夫に平手で頭をはたかれる場面は説得力があり、擬人化がまったく気にならなくなった。
 チビ猫はいつか成長して人間になると思い込んでいるが、家で飼っていた雌猫も、チビ猫と同じく自分のことを「猫」とは自覚していなかったと思う。作中のチビ猫は初めての狩で、他の小動物を殺して食べることにショックを受け、パンもお菓子も生きていた動物と思い込んで懺悔する場面があるが、ウチの雌猫も狩りをして食べることはできなかった。
 生魚をやると顔を背けて食べようとせず、焼魚にしてやると食べた。調理したり加工した食品しか食べず、特にフライドポテトや生クリームたっぷりのケーキやアイスクリームが好物だった。ペットフードを出されるのを不満に思うのか、常に私たち人間が食べる物に関心を持ち、食卓を囲むときは常に注意をはらっておかないと、脇から侵入して猫の手がオカズに素早く伸びる。(余談2)
 発情期になると、近所を徘徊している雄猫が雌の臭いを嗅ぎ付けて庭に侵入するのだが全く見向きもせず、むしろ父や私に擦り寄ってくる。普段は無口な猫なのに発情すると赤子もどきの鳴き声を四六時中発するので母はいつも「うるさい!」と猫をしばく。(余談3)

 今にして思えば、このアニメは手塚治虫氏の虫プロが制作していて、テーマ曲はなんとリチャード・クレイダーマン氏が提供していた。チビ猫はまだセーラー服が似合う富永みーな氏が担当、まさに「綿の国星」の世界をアニメ化するに相応しい陣容だ。
 それにしても、富永氏が後に磯野カツオの声をするとは・・。

(余談1)擬人化といっても、漫画の表現としてチビ猫を可愛らしい女の子の体で描いているのであって、作中の登場人物たちは猫に見えている。

(余談2)シャムとヒマラヤンのハーフで、見た目はシャムネコだが顔はシャープではない。
 塩辛いものや甘いものを猫に与えすぎると毒になる。スルメなどは御法度だ。猫はスルメの味も好物だが、食わせてしまうと胃で膨張して大変なことになるので断じてあげてはいけない。スルメを横取りしようとすると、額をはたいてやる。それでも猫は隙を覗いつづける。

(余談3)母が一番よく猫の頭をしばいていたが、餌や便所の世話は母が中心になってやっていたので、猫は母に一番なついていた、というより恐れていた。

晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良

晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆ 名作
 

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