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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「ゾンビ'99」 萌えたい時に〔11〕 

ゾンビ'99」 ゾンビが登場するポルノ映画 
 

  
【原題】LE NOTTI EROTICHE DEI MORTI VIVENTI
【公開年】1979年  【制作国】伊太利  【時間】90分  【監督】ジョー・ダマト
【原作】
【音楽】プルート・ケネディ
【脚本】ジョー・ダマト
【出演】ラウラ・ジェムサー(-)  ジョージ・イーストマン(-)  ダース・フナリ(-)  マーク・シャノン(-)    
    
【成分】笑える ファンタジー 不思議 パニック セクシー レズ ゾンビ 南国 
       
【特徴】ゾンビ映画にポルノ要素を加えた作品ではない。ポルノにゾンビが登場する映画である。褐色のエマニエルと呼ばれるラウラ・ジェムサーが謎の少女を演じる。
  
【効能】エロい映画。エロさを楽しめる。ラウラのレズシーンや、イチモツ噛み切り場面など、ダマト映画ファンにとっては見所が多い。
 
【副作用】ホラー映画と銘打って販売されているので、詐欺にあったと怒るかもしれない。事前にダマト映画を学習すると不快感は防げる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。  
ジョー・ダマト節炸裂の一応ゾンビ映画。
 
 ジョー・ダマト監督といえば、イタリアを代表する著名な最低映画監督である。本人は本格的なホラー映画を撮りたがっていたが、彼もまたアメリカのエド・ウッド監督と同じくサクセスストーリーを築けないまま生涯を映画界で食べていくためポルノを撮り続けた。
 ヒロインのラウラ・ジェムサー氏はダマト監督作品になくてはならない褐色の美女である。シルビア・クリステル氏の「続エマニエル夫人」でチョイ役のソープ嬢に扮したのがキッカケなのか、イタリア映画お得意のエマニエル便乗シリーズ企画に主演したことで「黒いエマニエル」または「褐色のエマニエル」と呼ばれ世界的に有名になる。(余談1)

 この2人が組んで制作した映画だから、事情を知っている映画ファンなら「ゾンビ99」がどんな内容なのか推察できよう。少なくとも、女性の裸が全く出てこない純粋に恐怖だけを追求した映画ではないことは、観る前から断定できる。そして観終わった感想は、ゾンビが登場するポルノ映画だった。
 よくホラー映画では刺激を増すためにお色気場面を入れる場合があるが、この作品ではポルノ映画に淫靡さを強調するためゾンビホラーの要素を絡めた作品だ。ノーカット版は完璧に成人映画だろう、この日本販売用に制作されたビデオでもやたらむやみに濡れ場が登場する。英語の別タイトルは「SEXY NIGHTS OF THE LIVING DEAD」、意訳すれば「ゾンビの淫らな夜」が適当か。

 作品の雰囲気としては、前半はイタリア製ゾンビ映画「サンゲリア」のように暑い南の島で訳ありの人物に出会い、後半は「ゾンビ3」のように主人公たち男女がゾンビに追い掛け回される。例によってダマト監督が撮りたいお色気場面を無理矢理ゾンビの恐怖場面に結びつけて物語にしているので、唐突な展開が多い。ゾンビのメイクは「ゾンビ3」と同じく乾燥ミイラ系で、手抜きが目立たないように施されていた。
 ラウラ・ジェムサー氏はその訳ありの島に住む謎の女の子だ。(余談2)例によってお約束の場面を繰り広げる。主人公と契るのはもちろん、連れの白人女性に近寄りビキニを剥ぎ取って自らの美しい褐色の身体を白い身体に絡めたり、ホラーでもあるので男性の充血した身体の一部を噛み切ったりする。ただ血飛沫が出ないので魚肉ソーセージを頬張っているようにしか見えない。その稚拙さをL=ジェムサー氏が鬼の形相で恐怖をなんとか恐怖を煽ろうとする様は涙ぐましい。

 理に適ったテーマを取って付けるとすれば、死の象徴であるゾンビに生命が脅かされるに至って繁殖への本能が激しく呼び覚まされる生物の根源、生への執着、といったところだろう。

(余談1)インドネシア出身の女優。服飾の勉強をしているとかで、ダマト監督のもとでは主演女優以外に衣装も担当していた。
 ダマト監督のポルノばかりに出ていると思われがちだが、時代劇にも出演している。タイトルは「武士道ブレード」。舞台は開国か鎖国かに揺れる幕末の日本。
 なんと、超大物である三船敏郎氏・丹波哲郎氏・千葉真一氏と共演しているのだ。しかも千葉真一氏の従妹で女剣士役だ。蒼い着物に袴の女サムライ姿が凛々しい。家紋は柳生家に似ている。残念ながら殺陣はさっぱりだったが。

(余談2)邦題が「ゾンビ99」なので99年作と思っていた。ところが作中のラウラ・ジェムサー氏は若い。50歳になっているはずなのに20代の容姿を維持しているとは素晴らしい、と思ったら制作は79年だった。ビデオ化までに何故20年も経過したのかは判らない。
 因みに最近のラウラ・ジェムサー氏の写真を見たことがあるが、あまり雰囲気が変わっていないのに驚いた。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆ 可
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆ 名作

 

 
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