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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「メガゾーン23」 社会を冷笑したい時に〔17〕 

「メガゾーン23」 高水準のSFアニメ。


 
【英題】Megazone 23
【公開年】1985年  【制作国】日本国  【時間】107分  【監督】石黒昇
【原作】石黒昇
【音楽】鷺巣詩郎
【脚本】星山博之
【言語】日本語
【出演】久保田雅人(矢作省吾)  川村万梨阿(高中由唯)  冨永みーな(村下智美)  荘真由美(夢叶舞)  宮里久美(時祭イブ)  塩沢兼人(B・D)  高木均(ココ)  三ツ矢雄二(モーリー)    
    
【成分】ファンタジー 不思議 パニック 不気味 恐怖 勇敢 知的 絶望的 洗脳 SF アニメ 
    
【特徴】・アーサー・C・クラーク氏の「都市と星」に着想が似ている。ロボットアニメを装いながら社会派SFアニメでもある。
  
【効能】社会について熟考する習慣がつくかもしれない。
 
【副作用】社会不審を必要以上に煽る。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
けっこう金字塔的アニメかもしれない。
 
 ハリウッドの映画人が目を付けそうなハードSF志向の物語である。というよりハリウッドなら確実にCGや、当時ならばSFXを駆使した娯楽大作にするはずである。それは同種ネタであるハリソン・フォード氏主演の「ブレードランナー」やアーノルド・シュワルツェネッガー氏主演の「トータル・リコール」が大作として興行成績を収めブームを作っているのだから、この「メガゾーン23」であれば確実にA級SF映画にできる。それほどのネタなのだ。(余談1)

 日本映画界の特徴でもあるが、SF映画の地位が不当に低く、実写版ではなかなか制作にこぎつけられないためアニメ映画にせざるを得ない事情があるように見えてしまう。逆にその為なのか日本製アニメは世界最高水準であり、ハリウッドへの影響力は抜群だ。ただ、日本のSFアニメは伝統的にロボットを出さないと売れないため、SFとして面白いネタなのにロボットアクションを入れざるを得ない。もっとも、制作者側はロボットアニメが大好きだろうから問題はないが。
 アメリカではその事情は正反対で、アニメは子供か家族連れで観るものという固定観念が日本以上にこびりついており、SF文化が定着しているのでアニメよりも実写映画で売り出す。そういうアメリカ製SF映画に影響を受けた日本のクリエーター達は漫画やアニメで表現する。そんな相関関係で日米の映画文化が切磋琢磨しているのではないかと思う。アメリカでは2007年に「トランスフォーマー」が売れているので、ロボット文化も定着しつつある。もしかしたらハリウッドが実写版「メガゾーン23」を制作するかもしれない。

 メガゾーンは閉鎖された人工惑星で、内部環境は20世紀後半の平和な日本に設定されており、住民たちは洗脳されて地球に住んでいると思い込んで暮らしている。主人公たちはこのトップシークレットに偶然関わる羽目になり、秘密を知りかけた友人たちは失踪し消され、主人公は軍や警察に追われる身となる。秘密の鍵を握るのはトップアイドルの歌手だ。
 キャラデザインは「マクロス」の美樹本晴彦氏、主人公と謎のアイドル歌手の関係は「マクロス」のリン=ミンメイ(林明美)と一条大尉に類似しているが、物語の雰囲気は「マクロス」のようなオチャラケた部分やほろ苦いラブコメは無く、恐怖がジワジワと周囲に忍び寄るハードなサスペンス風だ。

 公開当時は、国家の思想統制や自民党の政策を遠まわしに批判したアニメとしても、友人の間では評判になった。

(余談1)着想や基本ネタは、アーサー・C・クラーク氏の「都市と星」に似ている。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆☆ 優
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆☆ 金字塔


晴雨堂関連書籍案内
都市と星〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF ク) アーサー・C・クラーク




 
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ある意味でピンク系のコメントになるかもしれないけど、ごめんなさい(笑)

えと、ロボットアニメ、私も大大大大好きなのです~~><
まぁ、アニメ自体大大大大大好きなんですが・・・

でも、これは見たことないです!気になる!

マクロスは、私苦手なんですよね。
マクロスゼロからFまで見ましたが、
みんなが騒ぐほど大して感動もなく・・・
歌のほうが目立っちゃってたな、Fは。。。

私が一番好きなロボアニメは、「フルメタル・パニック!」ですね。
その次に「天元突破グレンラガン」かなぁ。。。
比較的新しいロボアニメですが。。。

っていうか、語り出すとキリないので
ここでやめておきます(笑)

でも、日本のロボアニメ実写化、
してほしいようでしてほしくないんです、私は。
ハリウッドに作らせるのは怖い。
DBみたいになったら、怒り狂って死ぬと思います、自分・・・笑。
[ 2009/04/05 10:13 ] [ 編集 ]
> マクロスは、私苦手なんですよね。
> マクロスゼロからFまで見ましたが、
> みんなが騒ぐほど大して感動もなく・・・
> 歌のほうが目立っちゃってたな、Fは。。。

 この「メガゾーン23」は美樹本晴彦氏がキャラデザインをやっているので、初期「マクロス」のような雰囲気です。
 隔離された宇宙都市メガゾーン23で、豊かな1980年代の日本の記憶のまま浦島太郎のように暮らす市民たちの物語です。秘密を知ろうとした人々は公安によって消されてしまう、「ビューティフルドリーマー」と「1984年」と「都市と星」と「マクロス」をミックスしたような感じです。

> 私が一番好きなロボアニメは、「フルメタル・パニック!」ですね。
> その次に「天元突破グレンラガン」かなぁ。。。
> 比較的新しいロボアニメですが。。。

 私は「ボトムス」「ダンバイン」「バイファム」が好きです。全て中高生時代に放映されたアニメばかりです。

> でも、日本のロボアニメ実写化、
> してほしいようでしてほしくないんです、私は。
> ハリウッドに作らせるのは怖い。
> DBみたいになったら、怒り狂って死ぬと思います、自分・・・笑。

 アニメの良さというものがありますからね。なんでも実写化すれば良いというものではありませんよ。
 ハリウッドとの相性がいいのは、永井豪氏の漫画だと思います。あれならむしろハリウッドに実写化して欲しい作品ばかりです。
 
[ 2009/04/05 11:49 ] [ 編集 ]
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がらんどうなガーランド「メガゾーン23」 全てが輝いて見えたあの時代。 適当にバイトをすれば、夜な夜な仲間と大騒ぎして 遊べるぐらいの給料は稼げるし、 まわりの仲間は、夢を追いかけやりたいことをやっていた。 歌手志望、女優志望、映画監督志望。 自主制作..
[2009/11/07 07:10] カフェビショップ
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