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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「ドリームガールズ」 感動からエナジーを得よう 1  

ドリームガールズ
 

 
【公開年】2006年  【制作国】アメリカ  【時間】130分  【監督】ビル・コンドン  
【出演】ジェイミー・フォックス(カーティス・テイラーJr.)  ビヨンセ・ノウルズ(ディーナ・ジョーンズ)  エディ・マーフィ(ジェームス・“サンダー”・アーリー)  ジェニファー・ハドソン(エフィー・ホワイト)
 
【成分】楽しい 泣ける 可愛い カッコいい
 
【効能】主演者たちの個性と個性のぶつかり合い、豊かな声量と歌唱力とパワー、これらに心を揺さぶられ勇気付けられる。
 
【副作用】物語後半の重苦しさと主役の影が薄くなる点に戸惑いと不快感を抱く人もいる。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。  
ミュージカル嫌いな方も楽しめます
 
 アカデミー賞選考段階では評価が一番高くなったのは、予告編を見ただけでうなずける。リズム感と迫力とリアリズム、説得力が全般にみなぎっている。
 同時期公開の作品で「硫黄島からの手紙」のアカデミー賞ノミネートが外国語映画部門どまりだったのは、やむを得ない。作品としての完成度もさることながら、これまでアフリカ系アメリカ人の芸能に徹底して焦点をあてた作品は映画では無かった(余談1)と思う。全編ほとんど日本語という「硫黄島・・」もハリウッドでは画期的だが、そういう意味ではこれも画期的なのだ。そして多くのアメリカ人の共感を得るのもこの作品だろう。
 
 ミュージカル嫌いの方も観ていて違和感は無いと思う。ミュージカル嫌いの方は、私もかつてはそうだったが、突然歌い出したり踊ったりするテンポについていけないというか、感情移入できないだろうと思う。「ウエストサイド物語」を初めて見た子供のころは、感動というより「こんなけったいな芸能もあるんやな」という好奇心だけだった。特にチャキリス氏が高々と脚あげて踊る場面はギャグに見えて笑ってしまった。「ドリームガールズ」はミュージカルという分野で紹介される事もあるだろうが、ミュージカルという先入観では観てほしくない。
 
 それにしても、ハリウッドの俳優層の厚さとレベルには驚嘆する。エディー・マーフィー氏が芸達者なのは定評があるが、この作品でも主人公たちの先輩歌手役を堂々と成りきっていた。また主役の一人で素晴らしい歌唱力を発揮したジェニファー・ハドソン氏はまだ高校生役もできそうな25歳の若さ。しかもこの映画がデビュー作だから驚きだ。もともと聖歌隊で歌ったり故郷では舞台を踏んだり決して素人ではないのだが、それだからこそ層の厚さに驚嘆するのである。
 
 日本のスター俳優はイメージが固定化される。もちろんアメリカでもシルベスター・スタローン氏やブルース・ウイルス氏のようにイメージが定まった俳優がいるが。が、トム・ハンクス氏やジョニー・ディップ氏、そしてこのエティー・マーフィー氏のような多才に役柄を演じきれる「スター俳優」は日本には少ない感がある。器用な役者はスターよりも脇役やキャラクターダンサーにされる傾向が強いと思うがどうだろうか。
 
 アメリカは腐っても映画の国でもある。日本が世界に通用するのは、漫画・アニメ・特撮だろう。私はそれに期待している。
 
(余談1)もちろん、初のトーキー映画として知られている1927年の「ジャズ・シンガー」や、50年代の「ベニー・グッドマン物語」「五つの銅貨」など、アフリカ系アメリカ人ミュージシャンを扱った作品は古くからある。スパイク・リー監督デンゼル・ワシントン主演の「モ'・ベター・ブルース」なども有名だ。
 しかし、アフリカ系社会を舞台にし主役から脇役までアフリカ系俳優で固め、アフリカ系芸能界でのアフリカ系歌手のサクセスストーリーを社会派色を排してエンタメ娯楽映画に作り上げ世論の支持を得た作品は、これ以外には浮かばない。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆☆ 優
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作


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ドリームガールズ (小学館文庫 ミ 1-1)
 

 
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なんか、唐突に懐かしい映画にTBいただきまして、ありがとうございます。
いい映画でしたね。パワフルだった!
このあと、ジェニファー・ハドソンの悲しい事件などもありましたが、以後もがんばってもらいたいもんです。
[ 2009/05/14 14:39 ] [ 編集 ]
sakurai氏、コメントありれがとうございます。
 
 もう懐かしい映画になってしまったんですね。つい最近の映画のような感覚が未だにあります。

> なんか、唐突に懐かしい映画にTBいただきまして、ありがとうございます。
> いい映画でしたね。パワフルだった!
> このあと、ジェニファー・ハドソンの悲しい事件などもありましたが、以後もがんばってもらいたいもんです。
[ 2009/05/15 18:27 ] [ 編集 ]
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いいいい、いいぞお♪
[2009/05/14 14:37] 迷宮映画館
{{{      ***STORY***        2006年   アメリカ 1962年、アメリカの自動車産業の中心地、デトロイト。エフィー(ジェニファー・ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)の3人は音楽での成功を夢見て...
[2009/05/14 20:10] Cartouche
2007/02/17の劇場公開初日のナイトショウ(0:30~)で鑑賞。 ブロードウェイミュージカルの映画化。 ひらりん、結構ミュージカル好きなので期待大。 オスカーも6部門に8ノミネートされてるしーーー。
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