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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「ボビー」 人生を振り返ろう 1  

ボビー」 
時代の象徴を背景に様々な人間模様

 

 
【公開年】2006年  【制作国】アメリカ  【時間】120分  【監督】エミリオ・エステヴェス  
【出演】アンソニー・ホプキンス(ジョン・ケイシー)  デミ・ムーア(ヴァージニア・ファロン)  シャロン・ストーン(ミリアム・エバース)   ローレンス・フィッシュバーン(エドワード・ロビンソン)  イライジャ・ウッド(ウィリアム・エイバリー)
 
【成分】悲しい 切ない 知的
 
【効能】時代を象徴する出来事をバックに、あなたも人生の分岐点を迎えたかもしれない。あの時を思い出しながら一度自分の人生を振り返って観るのに効果がある作品。
 
【副作用】作品の琴線にリンクできない、自分の過去の体験とリンクできない人には、ただ登場人物が多いだけのダラダラ映画に見えるかもしれない。


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アメリカの青春の残像
 
 むかし見た写真に、群衆の歓呼に包まれ(?)感極まって泣いているような一人の男性の光景があった。
 街頭演説なのか男と密着できるくらいの距離で群集は囲んでいた。脚立か何かの上に立っているだけのようで、群衆の頭上から上半身飛び出して立っているその男性は歳の頃40歳代くらい、暑いのか腕まくりしたワイシャツ・ネクタイ姿、俯きかげんに右手で頭を抑えていた。
 
 写真の注釈にはロバート・ケネディ書いていた。顔は右手で見えなかったが、頭の形がケネディ大統領に似ているような気がした。大統領選のボビーだった。後の運命を考えると、なんだか最期の輝きのような感がする。
 
 この映画は、あの写真に映った世界をそのまま映画にしたようなものかもしれない。
 こじつけかもしれないが、稀代の英雄には必ず英雄よりややカリスマ性に劣るが実務能力には長けていて英雄の仕事を代行できる戦友が登場する。西郷隆盛には大久保利通、毛沢東には周恩来、レーニンにはトロツキー。ケネディーにはこの実弟ボビーだ。
 
 西郷・大久保ともに明治維新の新しい風は去り、中国革命の青春が終わるとともに毛・周も倒れ、ロシア革命の理想はレーニン・トロツキーが鬼籍に入るとともに終わった。そして、アメリカの青春もケネディー兄弟が銃弾に倒れて終わったのかもしれない。
 
 この映画の登場人物たちが聞いていたボビーの演説はアメリカの爽やかな青春のような風の残像のような感がする。ボビーの演説をBGMにアメリカ市民が生きた空間を淡々と描いたのは成功だった。また、そんな描き方ができるほど、アメリカ人はあの時代を俯瞰で観れるようになったのだろう。良い意味でも悪い意味でも。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作

  
晴雨堂関連書籍案内
ケネディ兄弟の光と影 土田 宏
13日間―キューバ危機回顧録 ロバート・ケネディ (中公文庫BIBLIO20世紀)
暗殺―ロバート・ケネディの悲劇 カウルズ社(1968年)
暗殺―ロバート・ケネディが撃たれた日 ドナルド・フリード(1982年)
 

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