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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

深夜の寂寞を紛らわす時に 15 「夜の放蕩者」 

マリーサ・メルの「夜の放蕩者
 
(未ソフト化)
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆ 可
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作

 
【寸評】ジャン・ギャバンの同名邦題の映画と同じで紛らわしい。ちょっとお色気のサスペンス劇場といった感じだ。
 

ブログランキングに参加しています。  私がまだ20歳代だったころだと思う。たしか地方局の深夜番組だったか、新聞のTV欄に「夜の放蕩者」とあったので、予約録画をセットした。フランスの名優ジャン・ギャバン氏が主演しているハードボイルド映画だと思ったからだ。そして仕事から帰ってビデオを観たら「なんじゃこりゃ」だった。

 ジャン・ギャバン氏のハードボイルド物とは似ても似つかぬ内容の映画だった。しばらくは観ていないので今は内容をあまり憶えていないが、とある人里離れた男子禁制の医療施設が舞台だった。
 神経を病んでいる患者が収容されていて、雰囲気は病院というよりもシックな雰囲気の老人ホームのような感じだった。入院しているのは資産家らしい老若の女性ばかり。
 患者の老女の財産を狙う介護職員のヒロイン、少し派手目の美女が若い女性の部屋へ夜這いして優しく?手篭めにしたり、ヒロインの男でお尋ね者のチンピラが逃げ込んで銭をせびったり、男の仲間?が数名乱入し施設の患者たちも意気投合、施設の窮屈な生活で欲求不満になっていたのか、入院していた女性たちは進んで乱痴気騒ぎを起こしたりなど。

 サスペンスタッチの中途半端なポルノといったイメージしか抱けなかった。が、出演者はスター揃いなので驚く。ヒロインはイタリアやフランスの娯楽映画で御馴染みのマリーサ・メル氏、60年代ファッションがよく似合う。ジュリアーノ・ジェンマ氏の「新・さすらいの用心棒」にも出演している女優だ。そしてロベール・オッセン氏、「愛と哀しみのボレロ」のフランス方主人公(余談1)をやっていたので非常に有名である。オッセン氏はこんな映画にも出ていたのかと思うと感慨深いものがある。

 それにしても、配給会社はなぜジャン・ギャバン氏の「夜の放蕩者」と同じ邦題をつけたのか? 公開年と出演者を見れば気がつくだろうけど、しかし「夜の放蕩者」フランス映画とくれば、大概はジャン・ギャバンを脊髄反射で連想するだろう。邦画で同タイトルなら間違わないが、同じフランス映画なのだから、「マリーサ・メル夜の放蕩者」といった具合にするべきだ。

(余談1)「愛と哀しみのボレロ」は主人公が多すぎる。他にもアメリカの主人公・ドイツの主人公・ソ連の主人公。しかも各々親子二代にわたる壮大な物語なので主人公人数はさらに倍だ。


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