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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「スネーク・ターミネーター/蛇女は2度死ぬ」 突っ込みどころを楽しもう〔13〕 

スネーク・ターミネーター/蛇女は2度死ぬ
インドネシア産の珍味

 
スネークターミネーター
スネーク・ターミネーター [VHS]
 
【原題】NASTY HUNTER
【公開年】1988年  【制作国】印度尼西亜  【時間】82分  
【監督】ジャリル・ジャクソン
【音楽】リッキー・ブラザース
【脚本】カール・クルィノウズ
【言語】イングランド語
【出演】バーバラ・アン・コンスタブル(タニア)  クリストファー・J・ハート(マックス)  クラウディア・アンジェリーク・ラドメーカー(エリカ)  ジョセフ・P・マクグリン(ジョー)  アダム・スターダスト(スネーク)  イカンジ・フォーツィ(老人)     
 
【成分】ファンタジー パニック 勇敢 セクシー ゾンビ ホラー インドネシア
 
【特徴】インドネシア産のターミネーターパロディ。本家のストーリーをほぼ踏襲しながらゾンビホラーエロチック風味に仕上げている。
 
【効能】夏休みの真夜中に鑑賞すると気晴らしになる。開き直ったかのようなパロディに周囲は笑顔で明るくなるかもしれない。
 
【副作用】エロチックな場面を期待した人には予想を裏切られてガッカリ。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。  
インドネシア制作、「T1」エロパロディ?
 
 光り輝く金字塔が出現すると、必ず世界各国でパロディが乱作される。「エマニエル夫人」など場末ポルノも入れたら数え切れない数が大量生産されたであろう。
 さて、この作品は「ターミネーター」のパロディだ。ビデオパッケージからエログロの臭いがする。珍しい事にこの映画はインドネシアが制作国、日本が輸入する海外作品の多くはハリウッド・ヨーロッパ・香港で占められており、最近になって韓国・中国・台湾も多いが、インドネシア映画は珍しい。文藝作ならマニアックな映画館やNHK教育あたりで紹介される(余談1)が娯楽作では皆無だ。本作はあの「ターミネーター」のパロディという事で日本でも公開された。

 当時、大学近くのレンタルビデオ屋に置いてあった。ビデオパッケージにはビキニの女性がベッドの上で大股開きの仰向けで横たわっている1シーンが紹介されており、正直いってそれがレンタルの動機となった。
 で、観てみると冒頭は本家「ターミネーター」とは似ても似つかない雰囲気。まずSFではない。どちらかといえばエロチックな雰囲気を少し醸し出したホラーだ。おまけに期待していたエロ場面は殆ど無い。

 むかしむかしある所に、蛇に取り付かれた女王が男を寝所に誘っては殺していく。正義の霊能者によって退治されるのだが、女王は霊能者に向って「末代まで祟ってやる」という趣旨の発言をして海に消える。
 それから百年後、その女王伝説を調査しに訪れた女子大生が登場する。若いがイマイチ美人ではなくヒロインには見えない。彼女は海に引きずり込まれ、海底宮殿で大の字に寝かされて、れいの蛇の精が彼女の股間に侵入する。

 蛇に身体を乗っ取られた女子大生は陸に上がってから男を誘っては殺していく。無目的に殺しているのではなく、標的はかつて自分を滅ぼした霊能者の子孫だった。その子孫は歌手志望の若くて可愛らしい女性、やっとヒロインの登場か。
 ここからが「本家」と同じ展開で物語が進む。ヒロインの居場所に辿り着いた女子大生はマシンガンで武装し、「本家」と同じようにヒロインの親友を勘違いして撃ち殺す。居合わせた刑事がヒロインを救い銃で応戦するが、蛇の力でターミネーターと化した女子大生は撃たれても起き上がり襲ってくる。
 車で逃げるが、ターミネーターも「本家」と同じくパトカーで追う。警察署に逃げ込み保護してもらうが、「本家」と同じ要領で署を襲撃し署員たちを皆殺しにしていく。辛くも脱出したヒロインと刑事は逃走の過程で「本家」と同じくデキてしまう。
 一方、目を負傷したターミネーターは「本家」と同じく下宿の洗面所へいき「本家」と同じくナイフで目を刳り貫いてしまう。「本家」では眼窩に機械のセンサーが覗いている場面を描写したいために目を刳り貫かせたのだが、本作は蛇の精がとり憑いただけだから、ただ目を刳り貫いただけ。だから刳り貫くシーンは特に必要は無いのだが。

 ラストはなかなか圧巻である。「本家」のサラとカイルは孤軍奮闘だったが、本作では警察が全面支援、装甲車やヘリなどもてる兵力を動員して女ターミネーターを総攻撃。ロケット砲で大爆発、ヒロインたちは大喜びだがターミネーターはパワーアップ。もちろん蛇の精がとり憑いているのであって機械ではないので一種のゾンビ状態、目から怪光線を放って警察軍は壊滅、ところが運良く(都合よく)エネルギーが無くなったのか、ヒロインには光線を発する事ができず、素手で殺しにかかる。ヒロインはとっさに先祖伝来の短剣をバッグから取り出して・・。

 「本家」をパクリにパクリまくって、それでもってハチャメチャのアクション、作品からはあまりオリジナリティは感じられないが映画制作にかける情熱は素晴らしい。
 もう少し、イタリアの場末ホラーのようにそこそこ美形がターミネーターになっていたら、もっと雰囲気はよくなっていたかもしれない。悪役は魅力的であれば、「ターミネーター」のパクリ感を薄めることかできた。

(余談1)NHK教育は、日本の映画館では上映されないアジア映画をよく紹介してくれる。Yahoo!映画で紹介されない作品も多数ある。
 インドネシア映画は近年言論の自由が守られるようになり活況らしい。女流監督の活躍がめざましいとも聞いているが、どうなんだろう。残念ながら私のツテではインドネシア映画はノーマークだ。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆ 可
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作

 
晴雨堂関連作品案内
ターミネーター [DVD] ジェームズ・キャメロン


 
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