“東国原劇場”識者は?
「計算し尽くされた発言」「条件設定は小物感」 自民党からの出馬要請を受け、次期衆院選候補者の“目玉”として一気に浮上してきた宮崎県の東国原英夫知事。条件に掲げた「総裁候補」は党内からの厳しい批判にさらされたが、知事は24日の記者会見で、「いたって真剣だ。おちょくっていることはない」と国政進出への意欲を改めて口にした。全国の注目を集める“東国原劇場”。識者たちは一連の発言をどうみているのか。(産経新聞) 【雑感】世の中、いろんな見方があるものだ。
評論家の浅川博忠氏は「計算し尽くされた発言」、塩田丸男氏は「条件設定は小物感」か。
当然、東国原氏は「おちょくってます」などと口が裂けても言わんだろう。駄目もとの本気だ。素直に断るよりも、石を投げて大きな波紋が起こるインパクト大の断り方をしたほうが今の東国原氏には追い風になるだろう。もし万が一にも(ありえないが)自民が100%条件を飲んだら、それは勝機として検討に値する。
実際問題として、現状で自民党が提示した条件のまま衆院選に出馬でもしたら、8割の県民は失望し裏切られた思いを持つだろう。田中角栄氏ほどの磐石な支持層はまだ無い。何かミスがあれば支持者の大半は敵に回る。迂闊に自分を安売りなどできる訳が無い。
将来の国政進出に向けた布石としての断りかただ。案の定、東国原氏の投げたボールをまともに打ち返した自民党幹部は今のところいない。殆どが馬鹿正直というか脊髄反射というか、そんな反応しかできていない。それは織り込み済みだろう。
私も浅川博忠氏の「計算し尽くされた発言」という診たてに賛成だ。塩田丸男氏の「条件設定は小物感」は「?」だな。日向国の首長とはいえ、政治家1年生で年齢も政治の世界では「青年」の部類だ。逆に大物ぶる必要は無いだろう。
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東国原評は、語弊を恐れずに便宜的に言えば、進歩的保守派は好印象、守旧的保守派はマイナスイメージ、といったところか。
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