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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

東国原英夫(6) 近頃の現象[百二十四] 

東国原知事
衆院選立候補は「非常に厳しい状況」

 
 宮崎県の東国原英夫知事は13日、次期衆院選への立候補について「非常に厳しい状況」と述べ、出馬は困難との認識を示した。知事の出馬騒動が自民党の東京都議選での惨敗につながったとの不満が党内で強まっているほか世論からも国政転身への風当たりが強く、出馬を断念せざるを得ない状況となっている。(毎日新聞)
  
【雑感】あれ? 本気で自民党総裁になりたかったのかな? 私は巧妙かつしたたかな政治改革戦略に基づいた大胆な自民党攻撃戦法だと思って高く評価していたのだが。
 単なるスケベ心で自民党からの国会議員を考えていたのなら、失望だ。
   
しかし、東国原知事は殊勲である。
 
 ただ、ひょっとしたら一連の動きは東国原氏一流の崩し技ではないかという説も捨てがたいのである。政治家一年生といっても20歳そこそこの青年ではない、50過ぎた大人であり、これまで世間の人間が経験しない特殊な事も関わってきた苦労人でもある。
 
 東国原氏に普通の人間の感覚があるとしたら、自民党の出馬要請は光栄に思うよりも、ナメやがってと怒りを感じるはずである。何度もいうが、任期途中、それもまだ1期目の知事を引っ張り出すのは非常識で宮崎県民全体に対して無礼千万である。少なくとも、県政を軽んじる姿勢以外の何者でもない。この時点で地方軽視の本音が暴露されているのである。私なら馬鹿正直に些かムッときて丁重に断ったかもしれない。
 
 ところが東国原氏は自民党の誘いに振り向いて見せた。政治家一年生で元お笑い芸人、青臭い演説に、貫禄の無いアイドル知事、最初から心のどこかに人間としても軽くみていたところがあったはずだ。東国原氏を骨のある政治家と見ていたら、最初から国政へスカウトしなかっただろう。単なる軽薄な人気者としか見ていなかった。それが古賀選対委員長の出馬要請という形と、笹川議員の「のぼせるな」や松浪議員の「東国原君、顔洗って出直しなさい」に現れた。東国原氏もそんな自民党の空気は最初から肌で感じていたはずだ。
 
 だから、誘いに乗ってやって自民党を揺さぶり風をつくった。東国原氏の大芝居の大博打、しかも知事職は確保した上での手堅い勝負。そんな気がしてならない。師匠のビートたけし氏をも欺いているのか、あるいは表向きは師匠が知事に一喝した事にして、実は2人揃ってにやけていたかもしれない。

 何度も述べているように、私は政権交代を望んでいる人間である。いい加減に国家主権者たる私たち国民は悟らなければならない。自民党は何度も政治改革を唱えながらいっこうに進んでいない。政財官癒着体質といい、官僚の汚職といい、国民が望む分野での改革は足踏みである。
 
 日本と同様の官僚汚職や政財官癒着体質に悩んでいる中国をみればわかるように、一党独裁では政治の風通しは良くならないのだ。風通しが悪ければ、カビが生えたり白蟻が巣食って礎がガタガタになる。国家も同じだ。
 
 たしかに日本は政権交代を経験しなかった訳ではない。戦後半世紀以上にわたって自民党一党だけで政治をやっていたわけではない。しかし、ほんの僅かな期間だけだ。アメリカやイギリスのように、5年から10年以上のサイクルで政権を交代したのではなく、ほんの一瞬だけだ。半年や一年ていどで何ができる?
 自民党主導で政権が運営され、政権与党の詰問機関として万年野党が機能する、そんな政治が第二次大戦後ずっと続いてきた。だからこそ、野党が無かった旧ソ連よりは風通しが良かったので民主的な雰囲気で一党独裁的政治を続けられてきたのだが、もういい加減に限界だろう。
 
 100年に一度の経済危機であるならば、半世紀以上にわたって未だ本格的に経験していない政権交代と自民党以外にも政権主導できる政党をつくる、というのが求められる。
 
 自民党に対して東国原氏が突きつけた要求は溜飲の下るもの、痛快だった。それに血相変えて醜態を晒す自民党幹部たち、面白かった。東国原知事の戦術は、見事「自民党に兵無し」を露呈させた。自民党に改革能力が無い事を実証した。彼の言動のおかげで、いつもは勝利目前でチョンボする民主党を、今回またしてもコケるところだった民主党を救った。
 さらに古賀選対委員長の首をとり、麻生内閣は崩壊寸前、しかも体勢を立て直すために麻生降ろしをすることも難しい。
 
 東国原氏は稀代の策士かもしれない。
  

 
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[ 2009/07/14 12:29 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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