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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」 寂しさをまぎらわす時に〔2〕 

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
アニメ「うる星」の全盛期

 

 
【公開年】1984年  【制作国】日本国  【時間】98分  【監督】押井守
【原作】高橋留美子
【音楽】星勝
【脚本】押井守
【言語】日本語      
【出演】平野文(ラム)  古川登志夫(諸星あたる)  神谷明(面堂終太郎)  杉山佳寿子(テン)  島津冴子(三宅しのぶ)  鷲尾真知子(サクラ)  田中真弓(藤浪竜之介)  千葉繁(メガネ)  村山明(パーマ)  野村信次(カクガリ)  二又一成(チビ)  緒方賢一(あたるの父)  佐久間なつみ(あたるの母)  池水通洋(温泉マーク)  安西正弘(竜之介の父)  西村知道(校長)  永井一郎(錯乱坊)  藤岡琢也(夢邪鬼)  
 
【成分】ファンタジー パニック 勇敢 不気味 キュート コミカル ホラー アニメ
 
【特徴】前作の原作路線から一気に押井守ワールドに舵をきった傑作。当時は原作もアニメも好調で、まさに「うる星」全盛期に相応しい作品である。
 
【効能】やや不気味なホラーテイストがあるが、全編が賑やかドタバタギャグの連続で、すべてのキャラがお笑いをとる魅せ場があり楽しい雰囲気、寂しさがまぎれる。
 
【副作用】原作信奉者にはやや不快感。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
押井守ワールド炸裂
 
 アニメは1981年秋から1986年春まで放送された。(ファンの皆さんは異論はあるだろうが)便宜的に発展期・全盛期・安定期・衰退期に分けたら、まちがいなく全盛期の映画になる。
 
 アニメ化当初は当然の事ながら原作を元にして物語を展開していくし、絵柄も当時の高橋留美子氏のタッチに近付けている。この映画が制作された時期は、ちょうど漫画の「うる星」とアニメの「うる星」が「独立」した物語となり、アニメスタッフと原作者双方が良い意味での影響を与えあっていたと私は見ている。事実、原作には無いエピソードが「頻繁」に創られるようになったのもこの時期だし、気のせいか高橋留美子氏のタッチが変わっていったのもこの時期のように思う。(異論はあるだろうが)
 
 この作品はホラーミステリー形式をとっていて、BGMも演出も凝っているため観客に暗く不安感を与えてくるが、それを良いタイミングで効果的なギャグが挿入されるので必要以上に物語の雰囲気が暗くならない。これはさすがである。
 
 登場する全てのキャラクターが活きていて、BGMも名曲が多く本家のTVシリーズでも多用されている。ラストシーンも、解釈によっては主人公諸星あたるとヒロイン三宅忍の間に異分子ラムが割り込む事で誕生したこの物語の本質を表しているともいえるし、あるいは「これからもラムちゃんのアニメを創り続けるぞ!」というスタッフたちの決意にも見える。
 原作とアニメの充実した雰囲気がバランス良くまとまった作品だと思う。
 
 余談だが、これ以降の「うる星」は、TVも映画もあまり笑えなくなった。シンボルであるラムへの憧憬や青春時代へのノスタルジーといった要素が増えていったからだ。
 
 この作品や前作「オンリー・ユー」で見られた瑞々しいズッコケギャグは陰をひそめ、強かったラムがますます可憐になり、あたるをはじめ他のキャラも気のせいか高校生らしからぬ懐古をするようになった。TVアニメ終了後に制作されたビデオアニメにいたっては、ワンパターンのギャグとテンポの悪さから惰性で制作しているのではと思うほど力が感じられなくなった。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆☆ 優
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆☆ 金字塔



 
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