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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

おバカになって愉快になろう 2 「マリー・アントワネット」 

マリー・アントワネット
浮世を忘れゴージャス映画でセレブな気分。
 
  

 
【公開年】2006年  【制作国】米  【時間】123分  【監督】ソフィア・コッポラ
【脚本】ソフィア・コッポラ      
【出演】キルステン・ダンスト(王妃マリー・アントワネット)  ジェイソン・シュワルツマン(ルイ16世)  リップ・トーン(ルイ15世)  ジュディ・デイヴィス(ノアイユ伯爵夫人)  アーシア・アルジェント(デュ・バリー夫人)  マリアンヌ・フェイスフル(マリア・テレジア女帝)  ローズ・バーン(ポリニャック公爵夫人)  スティーヴ・クーガン(メルシー伯爵)  ジェイミー・ドーナン(フェルゼン伯爵)
 
【成分】ゴージャス 切ない 宮廷劇 フランス 18世紀 
 
【特徴】政治的問題は省き、宮廷の内輪ネタに焦点が絞られているため、フランス革命云々の背景を気にせず、単純にセレブのおバカお姫様の悲喜劇として観たら楽しめる。華やかなベルサイユ宮殿のゴージャスな映像が楽しめるのが最大の特徴。
 ソフィア・コッポラ監督は等身大の愚かな女性たちを描くのは得意。
 
【効能】ゴージャス豪華な気分に浸れる。
 
【副作用】ベルサイユのばら」に感動した世代には不快感と物足りなさを感じるかもしれない。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。


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「ベルばら」の日本ではウケない。
 
 最初に結論を言ってしまうと、池田理代子氏「ベルサイユのばら」に慣れた目では、ゴージャスな雰囲気ばかりで鼻につく。
 
 むかし「ベルサイユのばら」が映画化された事があり観て失望した経験があったから、最初から期待しなかったし観る気もなかった。友達に誘われて渋々観たが、あくまで豪華な宮廷の生活を目で楽しむつもりで鑑賞した。
 
 ソフィア・コッポラ監督の色彩センスや構図の取り方は良いと思った。それだけである。
 あと、今にして思えば、このような思慮浅く無邪気な主人公が国家元首に準ずる立場である自覚もなく王妃になってしまったら、浪費癖で寂しさを紛らわし国を傾かせて国民からの怨嗟を一身に受ける羽目になるのは当然の成り行き、敢えて?フランス革命という大事件を些か粗末に描写したのが説得力が出て面白い。
 寂しさを紛らわすために、慈悲と愛の精神で国民に奉仕するノブレス・オブリージュ(高貴な義務)へ進む道もあっただろうに。
 
 「ベルサイユのばら」は私が小学生だった頃に連載された漫画で、姉が読んでいたので私もつられて読んだ。アニメは中学生の頃に放送された。宝塚歌劇団では最近でも上演する。だから、30代~50代の女性にファンが多いと思う。「ベルばら」から世界史のフランス革命の部分だけは覚えてしまった方も大勢いるだろう。この年齢層はこの「マリー・アントワネット」の観客層ともダブる。だからウケないのではないか。
 
 日本でウケる作品にするならば、監督はウォーレン・ビューティ氏かメル・ギブソン氏だ。内容も宮廷や貴族の生活は精密に再現はするものの主にマリーが昔を回想する場面のみに使用し、重心は激しいフランス革命。
 
 もし、アメリカ単独のスタッフで制作せずに、フランス・オーストリア・イギリスあたりと合作していたら、もっと重厚感が出たのではないかと思う。映像は美しいのだが、私の目にはベルサイユ宮殿でのロケが十分に活かされている様には見えなかった。
 
 余談だが、「ベルばら」に近い雰囲気がある映画で思い浮かぶのは、私が尊敬するアンジェイ・ワイダ監督作品「ダントン」だ。主演はジェラール・ドパルデュー氏なので知っている方も大勢いるだろう。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作

 
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 専門書よりも敢えて池田理代子氏の「ベルサイユのばら」を薦める。
 

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