ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

美術鑑賞的映画 1 「さくらん」 

さくらん
色彩センスの良い時代劇。

 

 
【公開年】2007年  【制作国】日本  【時間】111分  【監督】蜷川実花
【原作】安野モヨコ
【音楽】椎名林檎     
【出演】土屋アンナ(きよ葉・日暮)  椎名桔平(倉之助)  成宮寛貴(惣次郎)  木村佳乃(高尾)  菅野美穂(粧ひ)  永瀬正敏(光信)  小泉今日子(お蘭)  長塚圭史(きよ葉の客)   
 
【成分】悲しい 切ない ゴージャス かっこいい 江戸時代 時代劇
 
【特徴】安野モヨコ氏の漫画を実写映画化。蜷川実花監督の色彩センスが光る。
 
【効能】綺麗な画像でゴージャス気分。
 
【副作用】水商売が嫌いな人、フェミニストには嫌悪感。
 
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蜷川実花氏が「マリー」を担当すべきだったな。
 
 蜷川実花氏とソフィア・コッポラ氏、2人の二世監督がほぼ同時期に華やかな女性を主人公にした映画を制作発表した。
 
 2人とも同じ200年程前(「さくらん」原作読んでないので判らないが、たぶん風俗から1800年前後の文化文政時代と思う)の女性に焦点をあてた。かたやフランスの支配階級のトップにいる孤独な心の王妃、かたや日本社会の底辺に属する遊廓のトップに君臨するこれもまた孤独な花魁。(吉原の花魁はお大名よりも畏怖されていたと聞く)
 
 私の率直な感想をいうと、2人は担当作品を交換するべきだった。
 
 ソフィア・コッポラ氏なら、もっと江戸時代を生々しく華やかに描けたし、土屋アンナ氏をもっと魅力的に映したのではないか? 演技力に難のある子役も使わないだろう。問題は吉原への知識の欠如と偏見だが、有能な時代考証担当者と原作者の意向に謙虚に従えば、彼女の腕なら吉原を再現できる。それに彼女のこれまでの作風を考えたら、国家権力の中枢にいる表舞台の王妃よりも、日陰の華やかさに生きる花魁を描写するほうが力を発揮しやすいと思う。
 
 蜷川実花氏なら日本でもウケる「マリー・アントワネット」を撮れる。彼女の世代なら「ベルばら」を読んでいるだろうし、読んでいなくてもフランス革命の事は知っているはず。「ベルばら」ファンのニーズに合った「マリー」をもっと劇的に華々しく撮るのではないか。

 2人の映画づくりを観て、そう思った。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆ 凡作


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原作者の安野モヨコ氏の、花魁の人生と恋を題材にした「さくらん」は、彼女の実力を惜しみなく発揮できた作品ではないだろうか。 通いの旦那への恋心、そして女性の視線からあそこまでリアルに描けるのは、彼女の力以外の何ものでもない。 そして人物描写もかなりうまい。...
[2007/12/22 15:32] 仕事の数だけ働きマン
土屋アンナ主演の花魁もの。 原作も脚本も音楽も、主要ポストは女性という異例な布陣。 特別協賛まで「女性向け下着通信販売会社」でした。
原作者のブログ重大なお話!皆さん、ご無沙汰しています。この濱田朝美ブログの方ではもう書かない予定でしたが、急遽皆さんにお伝えしたい、いえ、しないといけない事があり、書か...
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