衆議院選挙 近頃の現象[百九十九]
民主優位で一党独裁を懸念
与謝野財務相
与謝野馨財務・金融相は25日の閣議後の会見で、30日投開票の衆院選について厳しい情勢との認識を示した上で、現在の民主党の勢いを見ると国会が一党独裁になってしまう可能性があり、自民党など「ブレーキ役の政党の存在が必要だ」と語った。(ロイター)
【雑感】いままで国会の半数を常時独占し続けてきた自民党としては、下野するのが怖いのだろう。しかし今なお天下の自民党が野党第一党のようなお願いを遠まわしにするとは、ちと情けない。
小選挙区制導入が決まろうとしたとき、朝日新聞がある国の事例をあげて、自民党のような巨大政党が一気に少数野党に転落する可能性を紹介した。小選挙区だと政局は時の風によってダイナミックに変化する、別の言い方をすれば政治が安定しない。
そんな制度にしたのは自民党自身である。郵政解散で300獲った時もあれば、100程度に落ちぶれるときもあるだろう。そうならないよう緊張感のある政治をするべきだったのにしなかったのが自民党である。
私は無いものねだりをしないので善政は期待しなかった。しかし、露骨な天下りによる血税の浪費や年金問題で明かな社会保険庁の放漫行政、これでは行政の形を成していない。善政・悪政以前の問題だ。それらを看過し庇ってきたのは自民党である。
さらに、私は世襲を肯定的に捉えている保守的な人間だが、安倍・福田・麻生と一年程度で次々と国政最高責任者が国民の選挙を経ずに交代する、失言も多い。世襲議員の信用を失墜させた。
すべては自業自得、領袖や元首相がドブ板選挙をやっても私は同情しない。そうなるように仕立てたのは本人たちだからだ。
やたら自民党は危機感を強調し、保守系マスコミを中心に民主300議席大勝予想を出して、リバウンドのアナウンス効果を狙っているように勘繰ってしまう。



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自公の悪あがきで20時前に締め切る投票所が全体の三割以上ありますので。
要注意。