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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「グーグーだって猫である」 カップルで癒されたい時に〔15〕 

グーグーだって猫である
吉祥寺ワールドのドタバタラブコメ

 


【公開年】2008年  【制作国】日本国  【時間】116分  【監督】犬童一心
【原作】大島弓子
【音楽】細野晴臣
【脚本】犬童一心
【言語】日本語 一部イングランド語
【出演】小泉今日子(小島麻子)  上野樹里(ナオミ)  加瀬亮(青白)  大島美幸(麻子のアシスタント)  村上知子(麻子のアシスタント)  黒沢かずこ(麻子のアシスタント)  林直次郎(マモル)  伊阪達也(タツヤ)  高部あい(京子)  柳英里紗(エリカ)  田中哲司(編集長・近藤)  村上大樹(編集者・田中)  でんでん(梶原)  山本浩司(小林)  楳図かずお(UMEZU氏)  マーティ・フリードマン(ポール・ウェインバーグ)  大後寿々花(人間のサバ)  小林亜星(山本泰助)  松原智恵子(麻子の母)  
  
【成分】笑える 楽しい ファンタジー 切ない かわいい 猫 吉祥寺 
  
【特徴】大島弓子氏のエッセーを実写映画化。吉祥寺ワールド全開のドタバタラブコメディ。キョンキョンの漫画家ぶりはなかなかリアル、楳図かずお氏が「本人役」でカメオ出演。
 
【効能】可愛い猫に癒される。吉祥寺観光をしたくなる。
 
【副作用】猫が主役ではないので、猫映画を期待した猫好きは失望する。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。  
猫映画ではなかった・・。

 大島弓子氏の吉祥寺ワールドが全開、といった雰囲気の作品だった。私は特に悪い印象は無く、全編に渡って楽しく鑑賞できた。傑作とは言いたくないが、駄作と酷評する気も湧かない。原作を映画化するのは大変なんだな、猫などの動物を撮るのは大変なんだな、そんな気持ちだ。

 他の作品レビューでも述べているが、原作と映画は切り離し割り切って見なければならない。(余談1)あくまでも違うものである。だから原作に無いエピソードやキャラが登場しても、それは当然と考えなければならない。大島弓子氏といえば吉祥寺・井の頭公園なので、吉祥寺の光景が存分に出ていることが大事だ。怪しい外国人マーティ・フリードマン氏の奇怪な吉祥寺観光案内も面白かった。(余談2)

 小泉今日子氏の漫画家ぶりもリアル。実際にああいうタイプの人を知っている。上野樹里氏や森三中諸氏のアシスタントぶりも悪くない。全集出版記念パーティーもそれらしい雰囲気だ。梅図かずお氏の出演がよりリアリティーを増している。
 ただ、小泉今日子氏と加瀬亮氏の仄かなロマンスと、上野樹里氏・林直次郎氏・高部あい氏の三角関係、少々ラブコメを入れ過ぎたのではないか。ラブコメは一組で十分だと思う。それよりは猫の生態描写に時間を割いてほしかった。この点は他の鑑賞者の間でも賛否あるだろう。

 冒頭で老猫のサバが亡くなる場面があるが、これもなかなかリアルだった。猫に死骸の演技はできないだろうから人形でもつくったのか? ソファーで倒れている場面はなかなか良い。
 ただ、老猫で腎臓を患っていたとのことだから、普通は食欲が落ちて痩せていなければならないのに肉付きが良かったのが気になった。実際のサバも健康そうな体のままで亡くなったのだろうか? 因みにウチが飼っていた猫も14年生きたが、最期の1ヵ月は突然食欲を失い水だけしか飲まなくなったのでガリガリに痩せてしまった。(余談3)

 猫が主人公と思っていたのに、完全に脇役だったのが残念。(余談4)

(余談1)「20世紀少年」の場合は、製作者側に割り切りができなかったのではないか。

 ところで、連れ合いとは映画の趣味が異なり、たとえば「20世紀少年」といった類いの映画はまず観にいかないので、もっぱら私1人の鑑賞となる。彼女はSF・ホラー・戦争・時代劇(「たそがれ清兵衛」は除く)・難解な文藝などは観ないというより不快感を感じる事が多く、もっぱら癒し系映画ばかりだ。だが、ジブリの作品(ジブリなら戦争アニメも時代劇アニメもOK)や猫の映画は別で、今回の映画も迷わず一緒に観に行った。

(余談2)映画を観ていると、つくづく吉祥寺は文化の街なんだな、と思う。大阪に吉祥寺みたいなところあるかな?

(余談3)食べ物に気をつけてやり、床下の白蟻駆除(猫にとって有毒な薬を使う)をしなかったら、もう少し長生きしてくれたかもしれない。最期を見なければならないから、生き物を飼うのは嫌だね。

 ウチが猫を飼っていたのは83年から97年なので、サバが生きていたのとほぼ同時期だ。
 猫は人間ほど内蔵の性能はよくないから、人間と同じ食べ物を食べさせたら病気になる。悪い事に猫は人間の食べるものに強い関心を示し、味の濃いモノを食べたがる。
 ウチの猫はフライドポテトやアイスクリームやチーズやケーキが好物だった。魚も生よりは醤油をかけた焼魚を好む。刺身を口元へ持っていってやっても、嫌そうに顔をそむける。

(余談4)キョンキョンの引き締まった下着姿が見られる。マニア必見か?
 大後寿々花氏はやはり洋服より和服が似合う。

 それにしても、犬童一心氏が監督を担当し、音楽はYMOの細野晴臣氏だ。もう少し綺麗にまとまった映画になると思ったのだが。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作



 

 
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とっても好きなマンガ家さんなもんで、この映画に関しては私情たっぷりで見ました。
あの独特な世界は、彼女ならではで、その雰囲気がよーく出てたと思います。
ほにゃらっとした、何かつかみどころのない、漠としながら、どこか深遠な世界。
それが大島弓子さんのマンガだと思うのですが、その空気を楽しめました。
[ 2009/11/02 22:41 ] [ 編集 ]
sakurai氏へ

> とっても好きなマンガ家さんなもんで、この映画に関しては私情たっぷりで見ました。
> あの独特な世界は、彼女ならではで、その雰囲気がよーく出てたと思います。
> ほにゃらっとした、何かつかみどころのない、漠としながら、どこか深遠な世界。
> それが大島弓子さんのマンガだと思うのですが、その空気を楽しめました。
 
 姉が読んでいましたよ。「綿の国星」がアニメ映画化されたとき、ちょうど父が雌の子猫をもらってきて飼うようになっていたので、けっこうタイムリーな話でした。
[ 2009/11/03 19:24 ] [ 編集 ]
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□作品オフィシャルサイト 「グーグーだって猫である」□監督・脚本 犬童一心 □原作 大島弓子「グーグーだって猫である」(角川書店刊) □キャスト 小泉今日子、上野樹里、加瀬亮、林直次郎、伊阪達也、大島美幸、村上知子、黒沢かずこ、高部あい、田中哲司、でんでん...
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