いよいよ政権交代か?(17) 近頃の現象[二百八]
衆院選で代表、幹事長の落選という「結党以来の大敗」から一夜明けて、公明党の太田昭宏代表は31日午前、東京・南元町の党本部で記者会見した。太田氏は自身のほか、北側一雄幹事長、冬柴鉄三元国交相と党首脳を含めた8小選挙区で全敗、10議席減という選挙結果には終始、厳しい表情だった。(産経新聞)
【雑感】民主党大勝は予想していたが、まさか鉄壁の組織力を持つ公明党が勢力減になるとは思わなかった。あの政党は要領よく取りこぼさず確実に勝てる戦しかしない。こないだの衆院選前哨戦といわれた都議選でも自民が大敗する横で勢力を維持した。
だから、田中康夫氏が冬柴鉄三氏を攻略するべく尼崎に移った時は無謀に感じた。関西は公明党の勢力が強い、公明王国だ。私が住む堺市の市議会でも、最大会派は自民党ではなく公明党だ。
蓋を開けたら、冬柴氏の他、太田昭宏代表と北側一雄幹事長も落ちた。学会の知人筋から聞いた話では「善戦した」と主張しているようだが、党首脳が落選というのはインパクト強烈で精神的ダメージは大きい。ジリ貧になりつつある社民党も共産党でさえもそのような事態は回避してきた。
自民党が結党以来守り続けた「第一党」の地位を明け渡し野党となった今、自民党に引っ付くメリットは少ない。自公連立は与党だからこそ価値がある。首脳陣は刷新され、共産党とは別の「第三勢力」を模索することになるだろう。
それにしても創価学会は凄い組織だ。かつて社会党が仇敵自民と連立を組んだとき、支持者たちは激怒し、組織は分裂、失礼ながら社民党と新社会党の2つの少数政党になった。社会党の後継政党を自負する社民党の規模は社会党時代より十分の一になったそうだ。そこそこ大所帯だった組織を維持する事ができなかったのだ。
ところが公明党と創価学会は鉄壁、明らかに劣勢なのに支持者たちは善戦を主張し、帰属意識を保持している。怖い世界だ。


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