FC2ブログ

ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

海堂尊 近頃の現象[二百十九] 

バチスタ」の海堂尊氏を名誉棄損で提訴 
Ai診断」で東大教授

 
 医療現場を描き、映画やテレビドラマにもされた小説「チームバチスタの栄光」などで知られる作家、海堂尊(たける)氏のインターネット上の文章で名誉を傷付けられたとして、日本病理学会副理事長の深山正久東大教授が、海堂氏と海堂氏の文章をホームページに転載した出版社2社に計1430万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを東京地裁に起こしていたことが9日、分かった。(産経新聞)
 
【雑感】訴訟に到るまでに、どんなやり取りがあったのか興味がある。
 
 一口に名誉毀損といっても、様々なシチュエーションがあり、各々の状況によってケースバイケースで判断される。例えば、ある人が自分の肖像写真を勝手に使われた、普通なら肖像権の侵害だが肖像写真の主が政治家だと侵害にあたらない。なぜなら政治家に一般人なみの肖像権を認めてしまったら、権利の侵害を乱発されて権力批判などの言論活動を封じてしまう事になるからだ。政治家の顔はパブリックドメインのようなものである。
 
 この問題も似た部分がある。というのも、深山正久氏の身分は日本病理学会副理事長であり東京大学の役職にある。したがって、個人が私的に研究したものではなく、公職にある者が厚生労働省から交付金を得て公共の事業として研究した結果を海堂氏が批判を呈している、という解釈もできる。
 
 深山氏は、解剖前の遺体をCTで撮影して死因特定につなげる「死亡時画像診断」(Ai)の有効性を研究し、「Aiは解剖前の情報としては有用だが、解剖に代わるものではない」とする結論を出した。
 これに対して、海堂氏は「Ai研究がだめにされる」「Ai導入の普及を阻害している」「他人の業績を横取りする行為」「厚労省のAiつぶし」と自身のブログで批判。

 私個人は、記事を見るかぎり海堂氏の批判は多少飛躍している印象を持つ。ただ、訴訟にする前に公共のメディア上で公開討論ができなかったものか、司法権力を使うのは最後の手段にしなければ、海堂氏が主張するように自由な言論が阻害される懸念がある。
 
晴雨堂関連作品案内
ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]  中村義洋
チーム・バチスタの栄光 [DVD] 中村義洋
  
晴雨堂関連書生案内
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) 海堂尊
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) 海堂尊
外科医 須磨久善 海堂尊
 

 
 blogram投票ボタン
ブログランキングに参加しています。
関連記事
スポンサーサイト



[ 2009/09/09 15:51 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)
こんにちは。
海堂尊の今回の訴訟のことを調べていてここに来ました。
海堂さんの読者です。

>私個人は、記事を見るかぎり海堂氏の批判は多少飛躍している印象を持つ。

そうですか?
深山教授はずっとAi導入に反対の立場の人です。
で、専門は病理=解剖なのでAiの実績はそれまで無い人です。(これはご本人も認めているらしい)
もちろん、Aiを何年も前から研究している人は他にもいます。
今回の深山教授の研究もレンタルのCT車でやったそうです。
(海堂尊のHPにかいてありました。)

厚労省もAi導入に乗り気じゃなかったらしいので「Ai潰しの人選」と言われても仕方ないかな、と。「癒着」もね。

明日16日にお二方の証人尋問があるらしいので注目ですね。

[ 2009/09/15 20:13 ] [ 編集 ]
にこりん氏、コメントありがとうございます。

> >私個人は、記事を見るかぎり海堂氏の批判は多少飛躍している印象を持つ。
>
> そうですか?
 
 「記事を見るかぎり」と但し書きしている点に注意してください。にこりん氏と同様に私も背景は存じていますが、海堂氏の批判は飛躍解釈による不穏当な暴言に見ている第三者が多い恐れがある、そのように思った方がいいでしょう。

 「客観的事実」というのは、この世の中に存在しません。新聞社が深山教授支持であれば、海堂氏の不穏当発言のみ伝えて、深山氏の役人言葉(役人というのは批判を受けないよう、当たり障りの無いコメントをする)を掲載するでしょうから。
 しかし「客観的事実」は無いという認識の人は残念ながら非常に少ない。だから騙される人が多いし、自分の都合で「事実」を解釈します。

> 深山教授はずっとAi導入に反対の立場の人です。
> で、専門は病理=解剖なのでAiの実績はそれまで無い人です。(これはご本人も認めているらしい)
> もちろん、Aiを何年も前から研究している人は他にもいます。
> 今回の深山教授の研究もレンタルのCT車でやったそうです。
> (海堂尊のHPにかいてありました。)
 
 それは存じていますが、あくまで海堂氏の言い分です。

> 厚労省もAi導入に乗り気じゃなかったらしいので「Ai潰しの人選」と言われても仕方ないかな、と。「癒着」もね。

> 明日16日にお二方の証人尋問があるらしいので注目ですね。
 
 どういう法廷闘争になるか、見ものですね。提訴する以上は、深山氏は弁護士とかなり相談していることでしょう。立件が難しい事案であれば弁護士は告訴に協力しません。以前に、ある市議が批判ビラに似顔絵を使われたということで「肖像権の侵害」と「名誉毀損」で批判者に対し提訴しようとしましたが、弁護士に諭されてやめるという笑い話のような事例がありました。政治家の顔はパブリックドメインみたいなものです。それを知らずに政治家になった問題の市議は当然笑い者になりました。

 問題は、海堂氏も指摘している研究の公共性ですね。深山氏は個人的に研究しているのではなく、公職の身で国から資金をもらって研究しているので、国家の事業です。それを海堂氏はご自分なりに根拠を並べて批判しているだけで、それを「名誉毀損」と見なすのは大いに問題があります。そんな屁理屈がまかり通れば、麻生首相は不特定多数の国民に対して「名誉毀損」で訴える事ができるし、こないだの衆院選を無効にできます。
 
 深山氏は司法権力に訴える前に、大手メディア上で海堂氏に公開討論を行うべきでした。司法権力に頼り過ぎると言論や政治に悪影響を及ぼします。
 そういう意味で海堂氏を支持しています。
[ 2009/09/16 10:42 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
映画処方箋一覧
晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段「日誌」項目は晴雨堂の日常雑感です。
メールフォーム
晴雨堂ミカエルに直接ご意見を仰せになりたい方は、このメールフォームを利用してください。晴雨堂のメールアドレスに送信されます。

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール
↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 執筆者兼管理人の詳しいプロフィールは下記の「晴雨堂ミカエルのプロフ」をクリックしてください。

晴雨堂ミカエルのプロフ

FC2カウンター
2007年10月29日設置
当ブログ注目記事ランキング
当ブログで閲覧数の多い順ランキングです。
設置2013年6月13日
ブログランキング
下記のランキングにも参加しております。ご声援ありがとうございます。
  にほんブログ村 映画ブログへblogram投票ボタン
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
124位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
64位
アクセスランキングを見る>>
タグランキング
晴雨堂の関心度が反映されています。当ブログ開設当初は「黒澤明」が一位だったのに、今は・・。
訪問者閲覧記事
最近のアクセス者が閲覧した記事を表示しています。
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
リンク