晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋
 晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。  体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。

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↓私の愛車と野営道具を入れたリュックです。

晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 映画好き・猫好き・ドイツビール好きです。よく晴れた爽やかな日はマウンテンバイクでサイクリングをしながら風景や野良猫を撮影します。
 リタイア後は田舎に帰り、晴天は畑仕事や庭いじり、雨天は読書や映画鑑賞の文字通り耕晴雨読の日々をおくるのが夢です。
 お金があれば郷里に「晴雨堂オタク記念館」を設立して地元の文化交流の発信基地にしたい、連れ合いは怒るだろうが。館長に任命してやるといったら言下に断られた。
 
 ブログを始めたのは2007年5月から、本格的に参考書に目を通しながら運営を始めたのは同年11月から、操作方法で度々ミスがあると思いますがご容赦のほど願います。
 現在、少しずつですがブログを観やすいよう整理を行なっています。


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2007年10月29日設置

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晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
下段5項目は晴雨堂の日常です。

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「風の谷のナウシカ」-自身の中にエナジーを感じよう 6
【2007/12/04 14:17】 映画・・自身の中にエネルギーを感じよう
昔は駄作、今は秀作。



 
 この作品の評価は、私の友人知人の間では真っ二つに分かれる。環境保護運動関係の知人たちは高い評価をする。高校・大学時代の同人誌仲間は低い評価をする。評価が分かれる一番の原因は、「アニメージュ」連載の原作を読んでいたかどうかであろう。私は連載当初から原作漫画のファンだったので、残念ながら後者の立場である。
 
 他の作品のレビューでも書いたが、「原作」と「映画」は別作品と見なさなければならない。原作を見てファンになってしまった人は、映画化でそれ以上の完成度がないと納得できないからだ。逆に制作する側は「原作」の風味を損なわないようにするのは至難の技である。だから別作品であるという割り切りが必要である。
 
 この映画を公開時に観た時、私も他の同人誌仲間と同じく「宮崎駿は金儲けに走った」という印象を持ってしまった。原作はまだ連載が続いていたし、作品では未だ語られていない世界や人物や謎があった。あの時の段階でアニメ映画化などと、私には作品を損なうだけだと思っていた。そして観た感想も良いモノではなかった。当然である。
 
 原作がもつ壮大な世界観や多彩なキャラクターを2時間足らずの作品に収めるなど無理である。2時間枠に収めきれないモノは切り捨てられた。中央集権のトルメキア王国と封建諸侯の連合王国の土鬼との2大勢力の対立や、それぞれの王国が抱える権力闘争や社会不安は削除、そういう背景を抱えていたからこそ魅力的だったクシャナ王女もただの権力者に成り下がり、その部下のクロトワ参謀も単なるゴロツキ武辺者に成下がっている。また、そうしないと2時間枠には収らないだろう。
 
 原作ファンにとって、映画化されるにあたり最も嫌なのは、原作が持つスケールや深みが損なわれる事である。映画化という名の矮小化が嫌なのである。そうなってくると、絵柄も嫌になってくる。市販されている作画資料を見ると、衣装の質感に気遣いがあったが、それでも原作で表現されていた厚手のフェルトのような装束が、アニメになると安っぽく見える。
 
 公開から20年以上が経過した今、ようやく冷静にこのアニメ映画を「作品」として観れるようになった。原因の一つに、時間の経過とともにやっと原作のイメージから自由になり、正当にアニメを観る事ができるようになったからだ。それと、原作の終わり方に納得できなかった事が映画への悪感情を和らげる効果があった。
 
 作品というのは、公開時だけでは評価はできないかもしれない。時間が経過したり、齢を重ねた事で再評価することも多々ある。もっとも、作品によってはどう考えても評価が変わらない駄作もあるが。
 
1984年 日本映画 116分
監督 宮崎駿
原作 宮崎駿
音楽 久石譲
脚本 宮崎駿
島本須美(ナウシカ
辻村真人(ジル)
松田洋治(アスベル)
京田尚子(大ババ)
納谷悟朗(ユパ)
永井一郎(ミト)
宮内幸平(ゴル)
榊原良子(クシャナ)
八奈見乗児(ギックリ) 矢田稔(ニガ)
吉田理保子(少女C/トエト) 菅谷政子(少女A) 貴家堂子(少女B) 坂本千夏(少年A)
TARAKO(少年B) 冨永みーな(ラステル) 寺田誠(ペジテ市長) 坪井章子(ラステルの母) 
家弓家正(クロトワ) 水鳥鉄夫(コマンドA) 中村武己(ペジテ市民) 太田貴子(ペジテの少女)
島田敏(ペジテ市民) 野村信次(トルメキア兵) 鮎原久子(少年) 大塚芳忠(トルメキア兵)




 

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