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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「ロッキー2」 家族と一緒に感動しよう〔15〕 

ロッキー2」 感動の続編
 


【原題】ROCKY II
【公開年】1979年  【制作国】亜米利加  【時間】119分  
【監督】シルヴェスター・スタローン
【音楽】ビル・コンティ
【脚本】シルヴェスター・スタローン
【言語】イングランド語
【出演】シルヴェスター・スタローン(ロッキー・バルボア)  タリア・シャイア(エイドリアン)  バート・ヤング(ポーリー)  カール・ウェザース(アポロ)  バージェス・メレディス(ミッキー)  トニー・バートン(-)  ジョー・スピネル(-)  レナード・ゲインズ(-)  シルヴィア・ミールズ(-)  フランク・マクレー(-)  アルド・シルヴァーニ(-)  ジョン・プレシェット(-)  ビル・ボールドウィン(-)  リーフ・エリクソン(-)  ポール・マクレーン(-)
   
【成分】泣ける 勇敢 かっこいい ボクシング
     
【特徴】前作の続編。ロッキーはボクシングから足を洗って様々な職に就くがうまくいかず、アポロはチャンピオンとしての威信を回復させるため再びロッキーをリングに引きずり上げようとする。
 今回は脚本・主演だけでなく監督もスタローン氏自身が担当する。続編らしい平凡でベタな展開なのだが、思わず感動してしまう。
 
【効能】人生に行き詰ったとき、問題を突破する活力と希望を与えてくれる。
 
【副作用】平凡な続編なので白ける。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。  
スタローンの実生活投影が続く。

 「デス・レース2000」のダイコンぶりを見る限りではスターになるとは思えなかったが、映画の神様が憑依したのか「ロッキー」で奇跡的な大成功(余談1)を収めた。その勢いを駆って意欲的な映画制作に取り組むのだが、興行的に大成功とは言えない結果になった。(余談2)

 結局、スタローン氏は再び「ロッキー」に戻ったのか? 続編制作に着手する。前作のロッキーはフルラウンドまで闘ったものの勝利を得るまでには至らず、アポロ側も無名のロッキーに判定まで追い込まれたことでチャンピオンとしての権威が崩れだす。今回の物語は前回の試合直後のエピソードからアポロへの再挑戦で勝利を捥ぎ取るまでを描く。(余談3)

 私はこの物語がスタローン自身の実際の映画生活と重なっているように見える。「ロッキー」の成功でスタローン氏は新境地を開拓しようとしたが評判は芳しいとはいえない。主人公ロッキーもアポロを判定まで追い詰めて一躍時の人になったものの、それからはサッパリ空回り。前回の試合で眼をやられ、ロッキーはボクシングから遠ざかる。せっかくテレビCMキャラに起用されても台詞が覚えられず滑舌も悪い、ディレクターはサジを投げる。精肉店に就職するも人員整理で失業、妻のエイドリアンは産後の状態が悪く病床につく。

 だが、アポロ側も傷ついた威信を回復するためロッキーを引きずり出してでも決着をつけなければならなかった。迷うロッキーに病床のエイドリアンは「勝って」という。感動の一瞬だ。
 そこから有名な場面が続く。黙々とランニングするロッキーに沿道の通行人たちが親しげに声をかけてくる。子供たちが走って付いてくる。いつの間にか大勢のファンがロッキーと一緒にランニングに付き合い、フィラデルフィア美術館前の階段を駆け登る。ラストの場面や迫力ある試合光景よりも感動的だ。

 スタローン氏自身の当時の映画生活とダブっているのではないかと、私はどうしても思ってしまう。

(余談1)記憶違いかもしれないが、アカデミー賞授賞式に礼服が間に合わず、確かTシャツ姿で出席したと思う。

(余談2)その映画は「フィスト」「パラダイス・アレイ」である。
 「フィスト」はトラック運送の労組活動家の一生を描いた物語で、今でこそタカ派の保守派の共和党支持者のスタローン氏が、なんと労組委員長に扮しているのだ。舞台は30年代から50年代のアメリカ。肥えたガッチリタイプの労働者に扮するためにスタローン氏はたしかバナナを大量に食べて太ったらしい。組合長として辣腕を振るう晩年の主人公は白髪が目立つオールバック、スタローン氏にとって初の老役になる。

 「パラダイス・アレイ」は貧しいイタリア系移民の若い兄弟を描いた物語で、スタローン氏はついに監督も手掛ける。彼は俳優として成功を収めスターになるのではなく、映画人であることにこだわっているのかな、と思う。演技力はともかくとして、役づくりの努力は凄まじいし、脚本家・監督としての力量も平凡ではない。

 イマイチ知名度の低い2作だが、私は気に入っている。後の「ロッキー4」や「ランボー2」「ランボー3」よりもはるかに好きだ。

(余談3)つまらないことだが、未だに気になる点がある。前作のロッキーは耳たぶの上あたりまで揉み上げを剃っていた。2作目では耳たぶより下の顎の付け根あたりまで揉み上げを伸ばしている。冒頭は前回の試合直後の場面から始まるので揉み上げを伸ばしてはいけないのだが、生やしていた。これが気になって仕方がない。


 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆☆ 優
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆ 名作

 
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