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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「ゾンビ・ストリッパーズ」 おバカになって愉快になろう〔20〕 

ゾンビ・ストリッパーズ」 
ゾンビ映画の愉快な真骨頂。

 


【原題】ZOMBIE STRIPPERS!
【公開年】2008年  【制作国】亜米利加  【時間】94分  
【監督】ジェイ・リー
【原作】
【音楽】ビリー・ホワイト・エイカー
【脚本】ジェイ・リー
【言語】イングランド語
【出演】ジェナ・ジェイムソン(キャット)  ロバート・イングランド(イアン)  シャムロン・ムーア(ジェニー)  ジョーイ・メディナ(パコ)  ティト・オーティズ(用心棒)  ホイットニー・アンダーソン(-)    
    
【成分】笑える 不思議 パニック 不気味 セクシー かわいい コミカル スプラッタ ゾンビ ストリップ 
         
【特徴】ソンビとなったストリッパーが魅惑のポールダンスを踊るは、「スターシップ・トルーパーズ」のノリでゾンビ退治をする軍隊が登場したり、ゾンビ・ウイルスを撒き散らすマッド・サイエンティストやゾンビ・ストリッパーで荒稼ぎをする劇場支配人など、見どころ満載。
 相変わらずジェナのプロポーションは素晴らしい。バレエをやっていたのでダンスの基礎がしっかりしており、作中でも迫力あるポールダンスやタップを披露する。渋谷道玄坂の道頓堀劇場の踊りが大好きな人には堪能する作品である。
 「エルム街の悪夢」のフレディことロバート・イングランド氏はストリップ劇場の支配人役で登場、今回は小心者の役だ。
  
【効能】ジェナとロバート・イングランドの怪演技で愉快になる。フェチ嗜好の人はゾンビメイクのジェナのストリップダンスに萌え。
 
【副作用】血飛沫や飛び散る臓物に気分が悪くなる。腐乱メイクの踊り子さんが裸体をさらして踊る場面が気持ち悪くトラウマになる。
 ジェナのダンスに興味のない人には佳境まで退屈かもしれない。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。  
ジェナ・ジェイムソンは天才だ。 

 これは完成度の高いB級ゾンビ映画である。(余談1)
 
 冒頭は「スターシップ・トゥルーパーズ」風のノリで一部隊がある研究所らしき施設に突入。(余談2)中にはゾンビと化した多勢の職員が蠢いていて新兵が1人噛まれて負傷する。新兵は恐ろしくなって部隊から脱走しストリップ劇場に潜伏するところから物語が動き出す。
 
 ストリップ劇場ではジェナ・ジェイムソン氏(余談3)がトップの踊り子として君臨し、1人だけ個室楽屋を割り当てられ他は大部屋でメイクしていた。№2は大部屋で虎視眈々とトップの失脚を狙う。「エルム街」のロバート・イングランド氏はここでは怪演を披露せず、オーソドックスに小心者で強欲な劇場支配人に扮する。
 さすがジェナの踊りは巧い。元々プロのダンサーだけある。バレエ仕込みの基礎が確立した迫力だ。ポルノ女優としてハードコア場面を演じている姿よりも、踊っている姿の方が若々しく見える。制作者側もジェナの踊りに重心を置いて撮っているようだ。
 
 そのジェナにゾンビ化した新兵が飛び掛り咽笛を噛み切る。ジュナは絶命するが、再び意識を取り戻し舞台に立つ。しかし眼の瞳孔が開きまくって黒い、意識があっても死んでいるのだ。本作の設定では女性ゾンビは意識の劣化があまり進まない。ゾンビ・ジュナもプロの踊り子魂を発揮してパワーアップ、客も大盛況、成り行きを恐々と静観していたロバート支配人の拝金強欲スイッチが入った表情が面白い。
 やがて、他の踊り子たちもジェナの「洗礼」を受けてゾンビとなり、少しずつ意識が劣化、容姿の腐敗も目立ちはじめる。それにともない客が犠牲となっていく。彼女たちの動向に不安がる支配人たち。№2踊り子は地下室らしきところに潜伏している新兵ゾンビのもとへ行き痛い洗礼、ゾンビとなって舞台上でジュナとキャット・ファイト。男性客たちも一気にゾンビ化、劇場は収拾のつかない血飛沫腐臭の阿鼻地獄。
 
 そこへ唐突に冒頭の兵士たちが乗り込んでくる。兵士1人1人の格闘魅せ場を丁寧に披露、一番地味でパッとしない通信担当の女性兵士も、髪を振り乱してハードなカンフーもどきアクション。ゾンビたちは一応駆除された。
 僅か1時間半程度の映画に魅せ場が盛り沢山、ジェナがゾンビとなり、次第に身体が劣化していく過程が強烈だ。木工用ホッチキスで咽の傷を縫合する場面や、キャット・ファイトでライバルから肉を引き剥がされ腕や脚が骨になるなど、誰のアイディアか知らないがナイス描写だ。

 B級ホラー映画でのジェナの活躍を期待する。
 
(余談1) 「ノウィング」を観たから、という訳でもあるのだが、巨額の制作費を湯水の如く使ったメジャー映画は、たしかにそれなりに面白いものにはなっているが本当にワクワクさせられる作品は意外に少ない。
 そもそも巨額の制作費をかければ、潤沢な資材と人材を活用する事ができるので、それなりに面白くなっていて当たり前。巨額の予算を使うメジャー映画は多くのスポンサーとの貸借関係や、巨額投資ゆえに資金回収も絶対命題なので、物語の内容も万人向けになりがちになる。私はそれが嫌だ。
 
 その点、B級は安心して観る事ができる。駄作の含有率を覚悟した上での鑑賞だから最初から評価基準が低い上に、スポンサーとのしがらみが少ないのか実験的な試みがなされる事が多く、映画の新機軸や新ジャンルはB級から生まれると言い切っても過言ではない。B級からスターへ脱皮する若手俳優も楽しみだ。
 そのB級映画でよく使われる題材にゾンビ映画がある。本作はアタリだった。
 
(余談2)指揮官はチェ・ゲバラ風のワイルドな少佐、小柄で勇ましい女性少尉を副官に従え10名足らずの分隊規模。もしかしたら「メジャー」「ルタナン」は階級ではなく「部隊長」「副官」の役職名かもしれない。
 
(余談3)アメリカで最も成功したポルノ女優。現在は風俗系事業でも成功を収めている。著作では自伝が大ベストセラー、政治的には保守派によるポルノ排撃運動に対して論陣を張り、規制強化の条例を阻止した実績もあるほか、動物愛護運動にも熱心だ。近年は本作のようにB級ホラーへも進出している。
 日本の芸能人に例えると、飯島愛氏をパワーアップさせたような人物だ。こういう人物の活躍は感動する。
 
 因みに私はジェナのファンではなく、ステファニー・スイフト氏のファンだ。長い黒髪にアジアっぽい風貌、豊胸を拒否してナチュラルなスレンダーで勝負。金髪グラマー主流のアメリカに迎合しない姿勢が素晴らしい。残念ながら、ジェナは豊胸しているようだ。
 ステファニーもB級ホラーで活躍してくれないかな。女吸血鬼カーミラ役にピッタリなのだが。
 


晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆☆☆ 金字塔

 

  

 
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