「トワイライト〜初恋〜」
新機軸吸血鬼と評判の作品 【原題】TWILIGHT
【公開年】2008年
【制作国】米
【時間】122分
【監督】キャサリン・ハードウィック 【原作】ステファニー・メイヤー 【音楽】カーター・バーウェル
【脚本】メリッサ・ローゼンバーグ
【出演】クリステン・スチュワート(ベラ・スワン)
ロバート・パティンソン(エドワード・カレン) ビリー・バーク(チャーリー・スワン) ピーター・ファシネリ(ドクター・カーライル・カレン) エリザベス・リーサー(エズミ・カレン) ニッキー・リード(ロザリー・ヘイル) アシュリー・グリーン(アリス・カレン) ジャクソン・ラスボーン(ジャスパー・ヘイル) ケラン・ラッツ(エメット・カレン) キャム・ギガンデット(ジェームズ) エディ・ガテギ(ローラン) レイチェル・レフィブレ(ヴィクトリア) アナ・ケンドリック(ジェシカ・スタンリー) テイラー・ロートナー(ジェイコブ・ブラック) ジル・バーミンガム(ビリー・ブラック) サラ・クラーク(−) クリスチャン・セラトス(−) ジャスティン・チョン(−) マイケル・ウェルチ(−) ホセ・ズニーガ(−) ネッド・ベラミー(−)
【成分】ファンタジー ゴージャス ロマンチック 勇敢 知的 かわいい かっこいい 恋愛 学園モノ 吸血鬼
【特徴】内気で多感な少女と知的で謎めいた永遠の美少年との禁断の恋を描いたホラーファンタジー。ハリウッド映画では珍しく日本の少女漫画的雰囲気があるヒット作。
【効能】初めて恋をしたときのような胸キュンを思い出す。プラトニックな初恋体験が脳裏によみがえる。思春期の鑑賞者は恋への憧れがより強まる。
【副作用】甘すぎて気持ち悪い。
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。
やはり、日本の少女漫画は凄い。 この映画を観てつくづく思ったのは、日本の少女漫画は凄いという事だ。着想や構成は抜群、東アジアの東の端の国に生まれながらヨーロッパ文化への理解度は当のヨーロッパ人よりも高いのではないかと思うくらいの咀嚼度。
私がいう少女漫画とは何を指しているのか、40歳代の漫画ファンや70年代・80年代に思春期をおくった淑女諸氏はピンとくるかもしれない。萩尾素都氏の「ポーの一族」の事だ。ラブコメなら池野恋氏の「ときめきトゥナイト」あたりだろう。(余談1)
本作「
トワイライト〜初恋〜」は吸血鬼モノの新機軸と評価されている。しかし正味新しいアイディアとはいえない。白昼でも平気な吸血鬼なんて過去のハリウッド映画(余談2)にある。思春期のバンパイアの悩める姿にしても、前述の少女漫画が先駆けであり優れている。
しかし本作には好感を持っている。ラブコメ風味を少し効かせた思春期のプラトニックロマンスだ。近頃は「恋空」などが典型例で、いきなり雄と雌が繰り広げる愛欲の交尾活動になってしまうので情緒が無い。そこに至るまでに、異性への仄かな憧れ、ワクワク感などが欲しいところだ。男の子は尽くしたいお姫様を、女の子は敬愛したい王子様を求めていた時期があったはずだ。
日本は大らかな性文化をもっていると同時にプラトニックな愛を楽しむ文化もある。むかし英語の教師から聞いた話では、「Love」には「一発やりたい」というニュアンスもあるらしいが、日本語の「お慕いします」には性的欲望は殆ど無い。
だからこの映画に好感を持つ。思春期のまだ性愛とまでいかない「恋愛」に対する憧憬のような感情、そして、まだ性愛の情をいだきたくない、今は淡い恋愛のままでいたい気持ちをよく表している。これを普通の青春物語にすると平凡すぎてヒット作に仕立てるのは困難だろうが、男の子を吸血鬼にする事で劇的な物語になる。
ヒロインは主人公である吸血鬼の影と憂いのある上品な姿に惹かれていく。主人公は衝動を抑えながらヒロインを守ろうとする。平凡な男女の恋物語なら煮えきらんカップルにイライラするが、これが吸血鬼と少女のカップルだと心地よくいじらしい緊張感が漂う。
思春期カップルのための映画だ。そのうちハリウッドは日本の少女漫画の映画化権買取を積極的に仕掛けてくるような気配を、この映画を観て感じた。日本には優れた少女漫画が多い。現代アメリカの少女たちのニーズに合うと思う。
(余談1)2人とも今や少女漫画界の大御所である。「ポーの一族」に登場する吸血鬼は首に噛み付く事はしない。キスをしたり手を握ったりして獲物と接触しエナジーを吸い取る。直接触れず手でかざすだけでも生きていくのに必要な一日のエナジーを摂取できるそうだ。
成長や老化現象が止まるので、主人公エドガーは成人してから一族に加わるはずだったが不測の事態が発生して14歳で儀式を受ける。そのため永遠に14歳のまま、地域社会の人間たちに怪しまれないよう一所に1・2年程度しか留まれない。
強力な生命力をもっているが、頭や心臓などの急所をやられると一瞬に着衣ごと身体が分解して消える。
「ときめきトゥナイト」の主人公江藤蘭世は吸血鬼と狼女の間に生まれた魔界人、平素はごく普通の女子高生の振りをしている。80年代前半にアニメ化され、エンディングの全裸にマント一枚羽織った姿で踊るシーンは当時のオタク族の間で評判。もちろん、子供向けラブコメなので、きわどいところで隠している。
(余談2)ウィノナ・ライダー氏がヒロインの「ドラキュラ」もたしかゲイリー・オールドマン氏扮するドラキュラは青白い不気味顔で白昼の街を闊歩していたように思う。
それから題名が思い出せないが、映画のオーディションに集められた若者たちがドラキュラと闘うストーリー。イヤミな大富豪の主催者がなんとドラキュラで、若者たちが十字架をかざしても動じるどころか勝ち誇った笑みを浮かべてクビにかけている十字架のペンダントを見せる。「君たちは古い。もはや十字架は私のお守りだ。我々バンパイアも長い人生の間に研究を重ねた結果、日光にも十字架にも耐性を持つようになったのだ」
けっこう面白いブラックコメディの映画、80年代後半か90年代の前半のアメリカ映画だと思うが、誰か知りませんか? タイトルが思い出せず気持ち悪い。
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作 晴雨堂関連作品案内トワイライト~初恋~ サントラ
晴雨堂関連書籍案内トワイライト 上 (ヴィレッジブックス) ステファニー・メイヤー
トワイライト 下 (ヴィレッジブックス) ステファニー・メイヤー
メイキング・オブ・「トワイライト・初恋」 マーク・コッタ ヴァズ
ニュームーン/トワイライト・サーガ オフィシャル・メイキング・ブック (日経BPムック 日経エンタテインメント!) マーク・コッタ・ヴァズ
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やはり、日本の少女漫画は凄い。 この映画を観てつくづく思ったのは、日本の少女漫画は凄いという事だ。着想や構成は抜群、東アジアの東の端の国に生まれながらヨーロッパ文化への理解度は当のヨーロッパ人よりも高いのではないかと思うくらいの咀嚼度。
私がいう少女漫画とは何を指しているのか、40歳代の漫画ファンや70年代・80年代に思春期をおくった淑女諸氏はピンとくるかもしれない。萩尾素都氏の「ポーの一族」の事だ。ラブコメなら池野恋氏の「ときめきトゥナイト」あたりだろう。(余談1)
本作「
トワイライト〜初恋〜」は吸血鬼モノの新機軸と評価されている。しかし正味新しいアイディアとはいえない。白昼でも平気な吸血鬼なんて過去のハリウッド映画(余談2)にある。思春期のバンパイアの悩める姿にしても、前述の少女漫画が先駆けであり優れている。
しかし本作には好感を持っている。ラブコメ風味を少し効かせた思春期のプラトニックロマンスだ。近頃は「恋空」などが典型例で、いきなり雄と雌が繰り広げる愛欲の交尾活動になってしまうので情緒が無い。そこに至るまでに、異性への仄かな憧れ、ワクワク感などが欲しいところだ。男の子は尽くしたいお姫様を、女の子は敬愛したい王子様を求めていた時期があったはずだ。
日本は大らかな性文化をもっていると同時にプラトニックな愛を楽しむ文化もある。むかし英語の教師から聞いた話では、「Love」には「一発やりたい」というニュアンスもあるらしいが、日本語の「お慕いします」には性的欲望は殆ど無い。
だからこの映画に好感を持つ。思春期のまだ性愛とまでいかない「恋愛」に対する憧憬のような感情、そして、まだ性愛の情をいだきたくない、今は淡い恋愛のままでいたい気持ちをよく表している。これを普通の青春物語にすると平凡すぎてヒット作に仕立てるのは困難だろうが、男の子を吸血鬼にする事で劇的な物語になる。
ヒロインは主人公である吸血鬼の影と憂いのある上品な姿に惹かれていく。主人公は衝動を抑えながらヒロインを守ろうとする。平凡な男女の恋物語なら煮えきらんカップルにイライラするが、これが吸血鬼と少女のカップルだと心地よくいじらしい緊張感が漂う。
思春期カップルのための映画だ。そのうちハリウッドは日本の少女漫画の映画化権買取を積極的に仕掛けてくるような気配を、この映画を観て感じた。日本には優れた少女漫画が多い。現代アメリカの少女たちのニーズに合うと思う。
(余談1)2人とも今や少女漫画界の大御所である。「ポーの一族」に登場する吸血鬼は首に噛み付く事はしない。キスをしたり手を握ったりして獲物と接触しエナジーを吸い取る。直接触れず手でかざすだけでも生きていくのに必要な一日のエナジーを摂取できるそうだ。
成長や老化現象が止まるので、主人公エドガーは成人してから一族に加わるはずだったが不測の事態が発生して14歳で儀式を受ける。そのため永遠に14歳のまま、地域社会の人間たちに怪しまれないよう一所に1・2年程度しか留まれない。
強力な生命力をもっているが、頭や心臓などの急所をやられると一瞬に着衣ごと身体が分解して消える。
「ときめきトゥナイト」の主人公江藤蘭世は吸血鬼と狼女の間に生まれた魔界人、平素はごく普通の女子高生の振りをしている。80年代前半にアニメ化され、エンディングの全裸にマント一枚羽織った姿で踊るシーンは当時のオタク族の間で評判。もちろん、子供向けラブコメなので、きわどいところで隠している。
(余談2)ウィノナ・ライダー氏がヒロインの「ドラキュラ」もたしかゲイリー・オールドマン氏扮するドラキュラは青白い不気味顔で白昼の街を闊歩していたように思う。
それから題名が思い出せないが、映画のオーディションに集められた若者たちがドラキュラと闘うストーリー。イヤミな大富豪の主催者がなんとドラキュラで、若者たちが十字架をかざしても動じるどころか勝ち誇った笑みを浮かべてクビにかけている十字架のペンダントを見せる。「君たちは古い。もはや十字架は私のお守りだ。我々バンパイアも長い人生の間に研究を重ねた結果、日光にも十字架にも耐性を持つようになったのだ」
けっこう面白いブラックコメディの映画、80年代後半か90年代の前半のアメリカ映画だと思うが、誰か知りませんか? タイトルが思い出せず気持ち悪い。
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☆☆☆ 良
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トワイライト 下 (ヴィレッジブックス) ステファニー・メイヤー
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