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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「バイオハザード III」 ストレス解消活劇 

バイオハザード III」 
最終章らしいブッ飛び内容。


【原題】RESIDENT EVIL: EXTINCTION
【公開年】2007年  【制作国】米  【時間】94分  【監督】ラッセル・マルケイ
【原作】
【音楽】チャーリー・クロウザー
【脚本】ポール・W・S・アンダーソン
【出演】ミラ・ジョヴォヴィッチ(アリス)  オデッド・フェール(カルロス・オリヴェイラ)  アリ・ラーター(クレア・レッドフィールド)  イアン・グレン(アイザックス博士)  アシャンティ(ベティ)  クリストファー・イーガン(マイキー)  スペンサー・ロック(Kマート)  ジェイソン・オマラ(アルバート・ウェスカー議長)  マイク・エップス(L.J.)  マシュー・マースデン(アレクサンダー・スレイター部長)  リンデン・アシュビー(-)  ジョー・ハースリー(-)  ジョン・エリック・ベントリー(-)  ジェームズ・タミニア(-)  カーク・B・R・ウォーラー(-)  リック・クレイマー(-)  マデリン・キャロル(-)  ピーター・オメーアラ(-)  ジェフ・ミード(-)  ラモン・フランコ(-)  シェーン・ウッドソン(-)  ラスティ・ジョイナー(-)  ブライアン・スティール(-)
    
【成分】パニック 不気味 勇敢 絶望的 セクシー かっこいい 終末 バイオ ゾンビ ホラー アクション SF  
 
【特徴】バイオハザード」シリーズ3作目。ミラ・ジョヴォヴィッチ氏のアリスの他、オデッド・フェール氏のカルロスやマイク・エップス氏のLJ、そしてイアン・グレン氏のアイザックス博士も前作に引き続いて登場する。
 1作目は研究施設、2作目は封鎖された都市、そして本作は灼熱の砂漠が舞台となっている。超人アリスがパワーアップして登場。欧米人が好む終末ネタになっている。
  
【効能】アリスをはじめ美女戦士たちの格闘に萌え。
 
【副作用】元のゲーム世界から逸脱して不快感。ホラーの良さが無くなってつまらない。
 
下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。  
キャラバンの
ノースリーブ美女たちがカッコいい。

 
 世間の評価はイマイチだが、私はけっこうこの内容は気に入っている。終末世界、細々と生き延びる人類、荒涼とした大地、「マッド・マックス2」「北斗の拳」「火星年代記」などのイメージは昔から大好きだった。加えて、タンクトップが良く似合う戦闘スタイルのスレンダー美女が強靭な指導力で率いるキャラバン、「バイオハザード III」は私の趣味に合った作品だ。

 賛否あるだろうが、国家や国連が消滅してバイオハザードの張本人アンブレラ社の国際組織がジリ貧になりながらも「地下基地」で生き延び人類を代表する政府機関みたいな存在になっている点、しかも本部は東京の地下にあるというのが面白い。アリス計画で暗躍するスマートなアイザックス博士がタイラントに豹変するのも少し意表を突く。
 さらに好感が持てるのは、キャラバンのリーダー・クレアと放浪の戦士アリスが対立しなかった点だ。極限状態を描く物語では仲間割れが重要な題材であり、制作者たちは好んで描いてしまう。仲間割れの引き金はグループに異能者が加わる事によってグループ内のバランスが崩れる時だ。ボスは本能的に敵対心を抱く。そんなイライラする描写を本作ではしなかった事が気持ち良い。クレアとアリスは距離を保った大人の付き合いをしている。(余談1)

 もちろん、シリーズ当初のコンセプトからは逸脱している。ここでのアリスは単なる超人的な格闘家ではない。もはや「超人的」ではなく完璧に人間の域を超越した別種の生命体となった。殴る蹴る斬る撃つといった肉体労働だけでなく、念力で大気圏外にある人工衛星の回線までショートさせる。さらに同じ能力を持ち同じ記憶を持ったクローン・アリスが大勢、こんな究極進化を遂げてしまったら話のネタとして面白くない。このシリーズは3作目で打ち止めだろう。
 もし、4作目・5作目と継続するのなら、エピソードと俳優を一新して新たなシリーズとすべきだろう。

(余談1)好きなタイプの作品だが、気に入らない点も多々あった。2・3述べよう。

 冒頭のクローン・アリスの遺体を大勢遺棄しているクリークの場面。遺体全てが新鮮であるのが気に入らない。灼熱の太陽に照らされてミイラ化したものや、腐敗がそこそこ進んでいるものなど、遺体に「個性」をもたせるべきだった。それからアリスの遺体の顔のアップでは、蒼い瞳なので瞳孔が小さく収縮しているのがよく見える。遺体は瞳孔が開いているものなので、CGで処理してリアルにするべきだった。
 アリスが無人のガソリンスタンドでアラスカ・メモを見つけた時に蝿がたかって真っ黒な腐乱死体が足だけ映っていたのはリアル。ということは、超人アリスの遺体は抗菌作用が強くて虫もバクテリアも寄りつかないという設定でもあるのか?

 前作で飄々とアンデッドの攻撃をかわして大活躍のL.Jが、本作冒頭の段階で噛まれて感染、大した魅せ場が無いままアンデッド化してしまうのが残念。せっかくの魅力あるキャラが勿体ない。恋人の墓の前で戦友カルロスに打ち明け、発病する前に殺してくれ、ベティの墓に葬ってくれと頼む、といった類いのドラマがあっても良かったのではないか。

 L.Jの恋人役ベティ、これも殆ど魅せ場がない。売れっ子のミュージシャン・アシャンティ氏が扮しているのだが、一種のカメオ出演なのか? アメリカのポップスに興味の無い人が見たら単なる端の殺され役にしか見えないアッケ無さだ。
 
晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良
 
晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作

 

 
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4も作る気満々なんじゃないでしょうか。
次の舞台はトウキョウだ!!なんて、公開のとき騒がれたような。
話は二年経って、ほとんど覚えてません。
そういう立ち位置の映画だと思ってます。
[ 2009/12/03 15:25 ] [ 編集 ]
sakurai氏へ
 
 4からはキャスティングや設定を完全に一新して制作してほしいですね。ミラを主役にしたシリーズはもうストーリーとして限界ですよ。
 
 悪趣味かもしれないが、アナソフィア・ロブ氏あたりが日本の女子校セーラー服を着て日本刀を振り回してゾンビを倒すストーリーなんか良いかもしれない。
 あれ? その手の映画は既に韓流女優がセーラー服着てやってしまっているか・・。

> 4も作る気満々なんじゃないでしょうか。
> 次の舞台はトウキョウだ!!なんて、公開のとき騒がれたような。
> 話は二年経って、ほとんど覚えてません。
> そういう立ち位置の映画だと思ってます。
[ 2009/12/08 12:36 ] [ 編集 ]
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