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ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「最後の航海」 家族と一緒に感動しよう〔4〕 

最後の航海
実際に豪華客船を沈めて撮った映画

 

輸入盤。現在、日本語版の流通無し。

【原題】THE LAST VOYAGE
【公開年】1961年  【制作国】亜米利加  【時間】91分  
【監督】アンドリュー・L・ストーン
【音楽】ルディ・シュレイジャー
【脚本】アンドリュー・L・ストーン        
【出演】ロバート・スタック(クリフ・ヘンダーソン)  ドロシー・マローン(ローリエ)  ジョージ・サンダース(ロバート船長)  エドモンド・オブライエン(ウォルシュ)  タミー・マリヒュー(ジル)  ウディ・ストロード(ハンク・ローソン)     

【成分】・パニック 勇敢 かっこいい 海難

【特徴】タイタニック」や「ポセイドン・アドベンチャー」に先駆ける海難パニック物超大作。実際に豪華客船を沈めて撮ったらしいが、すっかり後世の大作の陰に隠れてしまった。
 TVドラマ「アンタッチャブル」で渋いネス隊長を演じたロバート・スタック氏が格好良くて優しくて愛妻家で頼りがいのあるアメリカン紳士を好演。古き良きアメリカを象徴する作品の一つ。

【効能】家族の絆を再確認できるかも。

【副作用】女性が典型的なか弱い美女として描かれているので、フェミニストには不満。

下の【続きを読む】をクリックするとネタバレありの詳しいレビューが現れます。記事に直接アクセスした場合は、この行より下がネタばれになりますので注意してください。
古き良きアメリカ紳士を象徴する作品。

 映画「タイタニック」と同じ趣旨の海難モノであるが、CGや特撮に頼らず本物の船を沈めた大作。主演はロバート・スタック。60年代に少年時代をすごした方々なら、TVドラマ「アンタッチャブル」のエリオット・ネス役で印象に残っているだろう。(余談)

 今や海難パニックといえば、ディカプリオ氏の「タイタニック」、「アンタッチャブル」といえばケビン・コスナー氏を思い浮かべる方々が圧倒的に多いと思う。
 最近の大作の影にすっかり隠れてしまった作品だが、スタッフ・キャストはけっして貧相では無い。また、CGが無く特撮技術が稚拙な時代は、映像にリアリティを出すため実際にやってしまうこともある。映像に出てくる大群衆は本当に画面に映った数以上は集めたエキストラであり、本当に大神殿や古代都市を造ってしまったり、この作品のように本物の大型船が沈むこともある。私の記憶に間違いが無ければ、廃船が決まったフランスの豪華客船をロケに使ったはずだ。

 ただ、最近の映画に見なれている方々には古さを感じるだろうし、年輩の方は懐かしさを感じるだろう。実際に船を沈めてしまう大掛かりなロケなので、けっして安っぽい映画では無い。ただ、乗客・乗組員の様々な人間模様にも視点をあてている「タイタニック」と違い、「最後の航海」はプロットをシンプルに海難事故のみにまとめているので、物語の広さが感じられない方もいるかもしれない。

 なにより、登場する主人公の妻子たちは美しく清楚でか弱く、殆どの男たちは逞しく苦難に立ち向かうキャラで描かれている。あの時代のハリウッド映画や日本の映画・漫画などの典型的構図である。そして当時のハリウッドは東洋人(日系人か?)を小狡いキャラで描く。アフリカ系の船員は人情味のある素朴な人物に描かれ主人公を全力で助ける、これは当時の公民権運動の高まりと無関係ではあるまい。

 いずれにせよ佳作であるのは間違いない。「タイタニック」と比較しながら鑑賞するのも良いだろう。実際に沈む船でロケをやっているので、ロバート・スタック氏ら俳優の演技は注目して欲しい。なにしろ、やり直しがきかないのだから。

(余談)この作品の公開はTVドラマ「アンタッチャブル」とほぼ同時期なので、ロバート・スタックはネス隊長役と同じ背広の似合う渋い四十男のままである。私はこの作品で初めてカラー映像のロバート・スタックを観た。
 作中に登場する職人気質の機関長は、有名なタイタニック号船員の遺族という設定である。提督(海軍の提督という意味ではない。船長たちを束ねる役職)昇進間近で減点を避けたい船長と意見が対立する。



晴雨堂スタンダード評価
☆☆☆ 良

晴雨堂マニアック評価
☆☆☆ 佳作


晴雨堂関連作品案内
タイタニック アルティメット・エディション [DVD] ジェームズ・キャメロン
ポセイドン・アドベンチャー [DVD] ロナルド・ニーム
ポセイドン [DVD] ウォルフガング・ペーターゼン


 
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