ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

長谷川秀夫教授の故人や遺族へのパワハラについて思う。 近頃の現象[一二六一] 

長谷川秀夫氏は日本支配層の典型的感覚だ。

月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない。自分で起業した人は、それこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期があるはず。更にプロ意識があれば、上司を説得してでも良い成果を出せるように人的資源を獲得すべく最大の努力をすべき。それでも駄目なら、その会社が組織として機能していないので、転職を考えるべき。また、転職できるプロであるべき長期的に自分への投資を続けるべき。(武蔵野大学教授長谷川秀夫

【雑感】電通社員高橋まつり氏が残業時間を非常識に超える労働を強いられた結果自殺し、遅まきながら過労認定(亡くなられてから認定しても遅いのだが、やらんよりマシ)したニュースが踊っている。
 意外に思ったのは、大企業であればあるほど正社員への福利厚生が行き届いていると思われ、過酷な労働は非正規に回される感覚があるのだが、あの天下の電通がブラックな経営をやっていたとは驚きだった。
 そして案の定というべきか、故人を批判する勘違い野郎が現れた。彼の文章は参照のため上記にあげた。きっと電通の経営陣も似たような考え方だろう。

 長谷川秀夫氏のコメントで問題なのは、まず労基違反を称揚しているともとれる発言だ。批判すべきは高橋まつり氏の雇用主である電通である。
 次に勘違いしているのは起業家と従業員の違いだ。起業家は好きで仕事をやっているが、従業員に契約外の仕事をやる責務は無い。むしろ契約外の仕事を強要すれば訴える権利がある。労基違反の契約は無効だ。

 そして「プロ意識」を問題にしているが、プロであれば限られた時間内環境内で仕事が回るようマネジメントする責務が経営陣にあるのだが、仕事を増やすだけ増やして労基違反を放置し続けた経営陣にプロ意識は無い。やがては社員は疲弊するし高橋まつり氏のような犠牲者は現れる。あからさまな労基違反が発覚すれば会社全体にペナルティが課せられる。訴訟リスクというものを見くびる経営陣、しかも訴訟リスクと対峙する事が多い広告や言論のプロのはずではないのか。
 プロ意識欠如を批難すべきは高橋まつり氏ではなく電通の方である。仕事を増やすだけならアホでもできる。


 そして長谷川氏のコメントで滑稽だったのは、問題となった上記コメントを削除して陳謝したらしい。パワハラ人間の典型的な姑息で卑怯な習性である。
 私のような低所得の工場労働者と違い、長谷川氏は大学教授ゆえプロの言論人と見なしても差し支えない。そのプロの言論人が信念をもってコメントしたものを炎上したからといってすぐに引っ込めて謝罪するとはなんたる情けなさよ。
 たかが炎上くらいで及び腰にならず、プロ意識と信念をもって職をかけ命をかけて世論と闘わんかい! 

 私の経験上、パワハラする輩の殆どは歯向かってこない人間には調子に乗ってハラスメントをやるが、いざ自分の身に降りかかると頬かむりだ。
 こういう輩こそ、吊るし上げにして亡くなられた高橋まつり氏がどんな気持ちだったのかを疑似体験させ学んでいただく責務があると思うが、いかがか。


 
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[ 2016/10/09 08:56 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

元AV女優紅音ほたる氏で思う事 社会的に活躍しようとしていたAV女優たちが次々と突然の他界をしているように見えてしまう。  近頃の現象[一二六〇] 

性教育啓発で法人立ち上げも 
元AV女優紅音ほたるさんが 
伝えたかったこと


 元AV女優の紅音(あかね)ほたるさんが先月、死去した。32歳という若さだった。生前、HIV予防やコンドームのつけ方など性教育の啓発に取り組み、2010年には一般社団法人も立ち上げた。紅音さんが伝えたかったことは何か。ともに活動してきた赤枝六本木診療所院長で衆議院議員の赤枝恒雄氏の言葉とともに振り返る。(THE PAGE)

【雑感】惜しい人材を失った。日本にとって必要な偉人だった。かつては飯島愛氏が熱心に取り組んでいたようだが、彼女が志半ばで斃れた後を引き継いだのが紅音ほたる氏だった。

 日本は性メディアについて諸外国に比べれば比較的寛容である。東京のストリップ劇場などは未来の大物タレントの下積み場であるし、ポルノ映画は未来の巨匠監督の修練場でもあった。世界一の規模を誇る漫画同人誌即売会「コミックマーケット」は性を謳歌した作品が数多く流通している。
 これだけ性メディアが発達した世界でありながら、世間の建前は厳しい。日本文化を支えているのは間違いのない事実を認めようとせず、私のような「表現の自由真理教信徒」からみれば婦女子の人権を守るという口実の法規制という名の「弾圧」を執拗に繰り返す。

 まこと婦女子の人権のためになるのなら良き事なのだが、規制派の話を聞いていると婦女子を「生物」扱いしていないのではないのか、という疑問を持つ。
 どんな動物も生殖年齢に達したら子作りを始める。これは人間とて例外ではない。その生物学的な生殖年齢とはいろいろ説はあるようだが少なくとも法定年齢である二十歳ではない。排卵と射精が始まる時期とすれば、中学生に相当する年齢がホモサピエンスという生き物としての生殖年齢だ。それを主に先進国を中心に社会的制約で生殖行動を延期させている。いわば生理的に限っては不自然な状態なのである。その証拠に、現在の晩産晩婚傾向は生まれる子供に何らかの障害や疾病など何らかのリスクを背負わせる可能性が高い。

 だからといって現行の社会制度を否定するつもりはない。ゆえに性行為を肯定・前提とした上での性教育というものが必要なのであり、紅音ほたる氏や飯島愛氏の取り組みは問題解決のために必要だった。
 ところが現状では右派(特に男尊女卑系の保守)も左派(特にフェミニスト)もまるで性行為を忌み嫌っているかのように否定的な教育をする。婦女子に「穢れを知らない天使」である事を強要しているみたいだ。しかし生殖行為自体は元来穢れではないし、祖先は10代で当たり前にやっていた事だ。


 今回の訃報で少し気になる事がある。というのも紅音ほたる氏をはじめ、社会的に意見を言い出すAV女優経験者たちの何人かが不可解な最期を迎えているからだ。

 紅音ほたる氏の先輩である飯島愛氏が有名だが、それよりも世代が上で私とほぼ同じ時期に青春時代をおくった井上あんり氏と林由美香氏によるAV新党(ABLE VOLUNTEER)も不可解だった。
 94年にポルノ普及による性教育推進と性犯罪抑止などを掲げて深夜番組など中心に派手な宣伝活動をしていた。どこまで本気なのか私は懐疑的だったが、できれば公言通り参議院に出馬して1人ぐらいは国会議員になってほしいと思った。しかし結局は誰も出馬せず新党も自然消滅したようだった。
 党首を務めた井上あんり氏は新党騒ぎから2年後に自宅マンションのベランダから転落死する。睡眠薬の服用のし過ぎで意識障害を起こした、というのが定説となった。
 また幹事長的なポジションだった(余談1)林由美香氏は新党騒ぎ後も精力的にAV作品ポルノ作品に出演、サブカルチャーの世界で著名となり、カンヌ映画祭で評価されたNHKドラマで準主役を務めたり、彼女の主演作「たまもの」(いまおかしんじ監督)はドイツのライプツィヒ国際映画祭、韓国の全州国際映画祭などにも招待された。
 ところが彼女も2005年に不可解な死に方をする。警察は事件性の無い自然死としたが、死因は明らかにされていない。

 以上あげた4人の「社会派」AV女優たちは全員、30代の女盛りで命を落とした。しかも最期をみとったものはいない。誰も彼女たちの最期の瞬間は知らない。
 怖い話だ。

(余談1)正式に幹事長として名を連ねていたのは五十嵐いずみ氏だったと思う。少なくとも林由美香氏は新党の幹事的な役割は務めていたと思う。


 
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[ 2016/09/06 22:56 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

帰省するたびに思う。「旅人」がいなくなった。 近頃の現象[一二五九] 

重装備のサイクリストには全く出会わない。

キャンピング車

【雑感】上記写真は1980年代半ばに私が乗っていたサイクリング車である。白黒写真なので若干判り辛いと思うが、サイクリング車の中でも長期旅行を想定した「キャンピング車」と呼ばれる自転車である。

 荷台はハンドルとサドルの後ろの他に前後車輪両側にもサイドキャリアと呼ばれるカバンを取り付けるための台座がある。今でこそマウンテンバイクで20段以上の変速ギアがついているのは珍しくないが、当時のサイクリング車ではほぼ最高のギア枚数の15段。写真では判らないが、泥除けは長期の酷使にも耐えられるよう分厚くて硬度があって特殊な板金加工を施したものを装備。タイヤは今や天然記念物である650B(フランスの規格。イギリスの26インチに相当)の太いタイヤを使用。
 このキャンピング車は将来の海外サイクリングを睨んで(結局、まだ行っていないが)20万円かけてオーダーメイドした。もし今の時代に全く同じ仕様でオーダーメイドしたら、おそらく100万円くらいになってしまうかもしれない。

 私はこの自転車にテントや寝袋や食器に着替えなど所帯道具と3週間分の米と1週間分の食料を積んで日本全国を走り回った。

 さて、本題に入る。ここ20年くらいの傾向だと思うが、重装備のサイクリストに出会わなくなった。今時分のような夏休み期間ともなれば、中高生たちのサイクリストに大勢出会ったものだ。上記写真のような本格的な装備とまではいかなくても、安いサイクリング車に寄せ集めの装備をつけて日帰りまたは数日の行程でサイクリングに出かける人をよく見かけたものだ。
 ところがである。そんなサイクリストはいないのだ。長期旅行を思わせる重装備のバイクツーリストはよく見かけるが、かつての私のようなサイクリストは皆無なのだ。たまに「サイクリスト」に出会う事も若干はあるが、華奢なロードバイクに競輪選手のような服装で走っている。荷物はウエアーの腰のポケットに詰めている程度でほとんど手ぶら。とても長期サイクリングの姿ではない。少なくともキャンプや野宿はやっていそうにない。

 この季節の北海道は全国から「広大な大陸」もどきを求めて旅人が集まる。私は30年前の今頃、上記写真の自転車で北海道を走っていた。札幌駅前は旅人が大勢集まっていてテント村化していたし、稚内や釧路などの主要な駅前では旅人たちが複数名たむろしていたものだ。
 ところが北海道在住の映画友達の話によると、そんな旅人はめっきり減って殆ど見かけないそうである。私も10年ほど前にキャンプ道具を持って琵琶湖を一回りしたのだが、サイクリストの野営者は1人も出会わなかった。私が若かった頃では考えられない光景である。

 私は世界中が内向き志向になりつつあるような気がしてならない。日本に限って言えば、海外留学を希望する若者が激減しているとか。
 右派市民の重鎮たちは「若い旅人」「風来坊」をよく蔑む。古くは石原慎太郎氏の堀江謙一批判だった。近年では金美齢氏が「自分探しの旅をする人を批難していた。

 しかし、右派であればなおさらそんな若者の旅を応援するべきである。何故なら、冒険的旅行をする者の有無は国力や国民士気のバロメーターであるからだ。
 難民でもないのに旅をする若者たちは、殆ど欧米と日本に限定されている。国内に視点を変えれば、私の時代では関西出身者がダントツで多かった。日本の有名企業で海外展開をしている企業の多くは関西出身である。
 旅に興味を持たない若者が激増した。せっかく旅に興味を持ち出かけようとする者も右派市民からのバッシングだ。まことの右派は旅を支持しなければならない。応援しなければならない。今の右派がやろうとしている事は、表現規制の件にしても日本の良さを締め付け封じ込め潰すだけだ。
 健康になりたいといいながらジャンクフードばかり食っている愚か者と同じだ。


 
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[ 2016/08/18 10:35 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

元横綱千代の富士、お疲れ様でした。つくづく大横綱は現実問題として命を削る仕事なのだなぁ。近頃の現象[一二五九] 

白鵬「千代の富士の凄さ広めたい」 
涙の九重部屋弔問


 横綱白鵬(31=宮城野)が2日、急逝した九重親方(享年61、元横綱千代の富士)への「恩返し」を誓った。福井巡業で関取衆全員で黙とうをささげた後、同親方との思い出を語った。
 「入門したころは62キロしかなくて、体重が増えない時期がありましたから。(千代の富士が)体重差をものともせず、大きい力士を次から次に倒す姿をビデオで見た。左前まわしを取る型をまねしてました」
 まだ平幕だった05年ラスベガス巡業では「もう少し体を作っていけば、いいところまでいくよ」と助言された。昨年5月の還暦土俵入りは太刀持ちを務めた。
 「本当に力士思い。夏巡業が終わって1回サシで話したかった。それが悔いに残ってます」。巡業後帰京し、九重部屋を弔問。目を真っ赤にし「(死ぬのが)早かったです」と悲しんだ。(読売新聞)


【雑感】北の海親方に続いて千代の富士まで。還暦相撲をニュース映像を見た時、まさか1年後に黄泉の客となるとは想像できなかった。

 赤い綱をつけた親方たちは、大概は筋肉が脂肪と入れ替わって弛んだ肥満老人の体型になのだが、千代の富士だけは違った。肩から二の腕の隆々とした筋肉、パッと見は現役時代と変わりのない躍動感のある逞しい身体に敬服したものだ。太刀持ちや露払いを務めた横綱たちが小さく見えたほどである。
 それが何故、という思いが未だにある。最晩年は痩せこけて小さくなっていたらしい。川島なお美氏らのように痩せた姿を見せてないので、未だに信じられない。

 千代の富士は少年時代のヒーローだった。以前の記事で述べたように北の海は嫌いだった。嫌いゆえに肥満体にしか見えない北の海のアンコ型体格も嫌いだった。ところが千代の富士だけは異例にも金剛力士像のような引き締まった身体をしていてカッコ良かった。
 千代の富士のファンになったのは中学生時代、高校時代は同じ水泳部の同輩に千代の富士と顔や体格がよく似た友人がいて、よく相撲の話をしたものだ。私の相撲ファン時代は千代の富士とともにあった。

 九重親方の晩年は輝かしい力士時代の実績とは真逆で不遇だったかもしれない。それまでの角界の慣例からいえば、当然のことながら北の湖親方の次に理事長席に座るのは九重親方だと思っていたからだ。一時は理事長代理まで務めていたのに、平理事からも落ち、弟弟子の八角親方が理事長となった。

 それにしても、力士は短命が多い。特に大横綱と呼ばれる人は50代、60代で黄泉の客となる。アンチ大相撲系の某有名週刊誌は八百長疑惑や傲慢不遜な私生活などを「スクープ」してきたし、千代の富士もしばしば標的になった。しかし、短命というのはそれだけ大横綱として君臨するという事は命を削る凄まじい世界なのだろう。
 いまはただお疲れ様でしたとしか言えない。

 抜群の健康管理を誇る貴乃花親方は短命のジンクスを破ってくれるのではないかと期待している。私より先にいくな。


 
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[ 2016/08/03 13:53 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

都知事に小池氏か。舛添おろしをした者の中にもし「市民派」がいたなら、青島をおろして石原都政を産んだ二の舞と知るべし。 近頃の現象[一二五八] 

都知事に小池氏 
女性初、増田・鳥越氏に大差【都知事選】


 舛添要一前知事の辞職に伴う東京都知事選が31日投開票され、無所属で新人の小池百合子元防衛相(64)が、増田寛也元総務相(64)=自民、公明、こころ推薦=、野党4党統一候補でジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=ら無所属や諸派の新人20人を破り、初当選を果たした。初の女性都知事として、混乱した都政の立て直しに取り組むとともに、2020年東京五輪・パラリンピックの開催準備を急ぐ。(時事通信)

【雑感】小池百合子氏の戦術勝利だ。それにしても、彼女が勝つと思ってはいたが他候補を瞬殺するとは。投票締切とともに当確が速報とは、なんじゃこりゃだ。ついに小池百合子氏は内閣総理大臣の次に権力を持つ東京都の知事閣下におなりだ。

 小池百合子知事誕生のメリットは、女性初の都知事というアピールと、アラビア語ができるのでアラブ諸国へのイメージが良好で東京五輪時のテロ予防に若干の好影響が期待できるかもしれない事ぐらいか・・。
 それ以外は政策を見る限りではあまり魅力を感じない。

 まあ、私は大阪府民なので関係ない、と言おうものなら革新系の知人は脊髄反射的に説教を並べようとするが、道義的関係はあっても法律上は東京都の主権者ではない。
 


 
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[ 2016/08/01 07:36 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

選挙ポスター貼りから選挙戦の本番が始まっている。 近頃の現象[一二五七] 

都知事選の候補者ポスターは、 
なぜ一部しか貼られていないのか
茂木健一郎


 都知事選の真っ最中であるが、ふしぎなことがある。私が見る掲示板のいくつかには、長らく「主要候補者」3名のポスターしか張っておらず、ようやく、ぽちぽちと、他の候補者のポスターがはられるようになったが、それでも全部揃っていない。

 日本の選挙にはいろいろ謎がある。まず、なぜ供託金があれほど高いのか。それから、ポスター貼りが候補者の責任になっていること。供託金を払っているのだから、その分、選管の方で貼るくらいやればいいと思うのだが、なぜか、「自己責任」になっている。(メディアゴン 本記事は、著者のTwitterを元にした編集・転載記事)


【雑感】参院選が終わり、現在TVを賑わしているのは舛添要一氏の後認を決める都知事選の話題だ。上記抜粋参照の茂木健一郎氏の記事が目に留まったので、私の経験上から雑感を述べる事にする。

 たぶん、選挙運動に関わった事が無ければよく判らない現象だろうと思う。私自身も友人の出馬に協力して選対スタッフを務めるまでは知らなかった。

 選挙管理委員会がやってくれるのはポスターを貼るための掲示板設置と、その概略地図を各選対事務所に配布するだけ。素人考えで言わせてもらえば、選管は労力ケチらんと掲示板を設置するついでにポスターも貼ってくれたら良いのにと思った。これでは二度手間、労力の無駄遣いではないかと。

 ポスター貼りも戦である。公示解禁と同時に各陣営は一斉にポスター貼りを開始する。私も友人の自動車に乗せてもらったり、あるいはチャリンコで移動しながら、選管が配った判りづらい地図を頼りに掲示板を探して貼り付ける。
 共産党や公明党など鉄の組織力を誇る陣営は各掲示板ポスターにほぼ同時瞬時と思うほど早々に貼られる。自民候補も一時間あれば全域掲示終了だ。
 出馬した友人たちはいずれも昔の革新系で党組織に依存しないをモットーにしている「市民派」なので実働スタッフは少なく、とにかく昼までに貼り終える事を目標に夕方までかけて貼っていたものだ。市議選や府議選はまだなんとかなるが、これが国政選挙となると途方もない。共産党や公明党を羨ましく思ったものだ。

 このポスター、主権者たちは見ていないようで結構見ている。泡沫候補は公示から3・4日たっても貼られていない場合が多い。中には選挙期間中ついに貼られることなく過ぎ去ってしまう事も少なくない。
 そういった泡沫候補を主権者たちは「議員になろうとする割に人望が無いから信用できない」「やる気が無い」「冷やかしで立候補した」と解釈する。


 私も茂木健一郎氏と同様の疑問を持ったものだ。だが、選管の身になって考えてみよう。仮に選管がポスター貼り付け済みの掲示板を設置する。すると厄介な問題が生じる。掲示板設置場所は無数にあるのだ。
 各候補者や掲示板周辺の主権者に対して不公平があってはいけない。掲示板を各地一斉に同時に設置できれば良いが物理的に無茶な話だ。事前に日数をかけながら公示日までに設置するのだが、そのあいだ地域ごとでポスターを見る時間差が生じてしまう。公示日までに掲示板をシートで覆ってポスターを見えなくして公示日に外す手もあるが、無数にある掲示板の管理を誰がやる?または管理者への手当は誰が払う? この財政不足、選挙そのものにも批判があるご時世に? 
 シートをとる時間が1分遅れたり早かったりすれば、またはそれを疑われたら、各地域や各候補者から怨嗟が起こり紛糾する事になる。なにせポスターを貼る位置をひとマス間違えただけでも、「すみません」の一言では済まず、選挙妨害・公職選挙法違反を疑われ大騒動になるのだ。

 選管の身になって考えると、公示日までに掲示板を所定の位置に設置し、ポスターは各候補者の責任で行うのが合理的で間違いがないのだ。

 供託金の問題もやはり謎だった。金額の根拠もさる事ながら、なぜ立候補に銭をとるのか理解できなかった。これも選対を手伝うようになって理解できた。
 もし供託金なしなら、私も選挙と無職の時期が重なれば立候補したかもしれない。一種の就職活動だ。当選すれば一気に名士となり、私の感覚では高額の議員歳費が給料として入る。政務調査費で事務経費などはいくらでも引っ張れる。上手く3期程度務められたら議員年金で悠々自適の文化人生活。
 しかしそんな心根で立候補されたら主権者たちはたまらんだろう。

 供託金は本人のやる気と人望を推し量るうえで必要悪なのだ。やる気と人望があれば、供託金程度の銭はなんとかなる。

 では茂木氏の指摘した問題を解決するにはどうすればいいのか? 選挙システムそのものを変える他ない。全てネット上でやれば、掲示板を設置する費用も選対スタッフがポスター貼りで右往左往する労力も無くなる。
 しかしそうなったらなったで、新たな問題が噴出するだろう。


 
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[ 2016/07/21 12:43 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

石田純一、やはり山本太郎のようには開き直れなかったか・・。 近頃の現象[一二五六] 

石田純一 出馬を断念 
テレビに生電話で表明「不徳の致すところ」


 野党統一候補となればの条件つきで都知事選への出馬を表明していた俳優・石田純一(62)が11日、出馬を断念した。フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」に電話で生出演し、表明した。(デイリースポーツ)

【雑感】左側の人は「軟弱な奴め」と軽蔑し、右側の人は「人騒がせな奴め」「手間かけさせよって」と憤慨だろうな。

 日本の芸能界は基本的に政治的発言を許さない。ある程度の中堅ポジションになれば例外的に保守・右翼系の発言に限って許される。
 石田純一氏も馬鹿ではないから、かつての長良川河口堰建設反対運動に関わった近藤正臣氏や、公安にマークされていたといわれる喜納昌吉氏や、近年では山本太郎氏の孤軍奮闘を見れば、芸能人がアンチ自民の立場で政治活動する事がどういう結果を招くのかは判っていたはずだ。
 しかし想像を上回る事が起こったんだろう。

 よくやるのが、兵糧攻めと身内の切り崩しだ。今回の場合でいえばCM契約を結んでいる企業からの違約金攻め、それから妻子への圧力だ。特に妻子への圧力は効いたと思う。

 山本太郎氏のような開き直りが無ければ、たぶん耐えられないだろう。


 
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[ 2016/07/11 18:22 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)
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