ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋

晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。 体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。詳しいレビューは「続きを読む」をクリックしてください。

「学歴」で分断される日本のリアル 晴雨堂はもろにそのリアルを体験している。格差を縮めるにはまず視野を広げる事、その手っ取り早い手段は映画鑑賞である。 近頃の現象[一二六七] 

「学歴」で分断される日本のリアル

「学歴」という最大の分断 大卒と高卒で違う日本が見えている
日本は学歴で分断される社会になっている。さまざまな「格差」の根にあるのも学歴だ。学歴分断から共生へ、舵をきれるのか?日本社会が抱える最大のリスクに迫る。【BuzzFeed Japan / 石戸諭】(BuzzFeed Japan)

【雑感】私は20代後半から30代後半までの10年余りを友達の義理で左翼系の市民運動に関わった。そこに集まる人々はどちらかといえば高学歴で政治や福祉を勉強しているような学生や、そういった大学を卒業して優良企業や公務員におさまっている紳士淑女で概ね占められていた。
 私はというと、大卒ではあったが学部は藝術学部、政治や福祉などは学んだ事はない。仕事は工場の労働者で背広を着て働くような職種ではなかった。

 彼ら彼女らの話を聞いていると、とにかく政府批判・日本文化批判が目立つ。加えて小難しい単語や外来語がやたらと多い。最初の印象としては、人の悪口を難解な表現で並べまくっている人々の憤懣の吐け口だった。

 彼ら彼女らはやたら社会の危機を主張するのだが、その危機というのがよく解らない。
 ある若そうな主婦は「生活が厳しい」と言ったが、家計を伺うと当時の私の手取りより沢山もらっている。(2016年現在の私の手取りはあの頃よりも減っているうえに妻子持ちになった)薄給の私よりは楽勝の日常ではないか。
 あるサラリーマンらしき人は「組合は企業の補完組織と化している」というが、私にしてみれば組合があるだけマシやないかとしか思えない。
 フェミニズムにかぶれたある若い女学生は「水商売は撲滅しなければならない」と主張して仰天する。なんでと尋ねると、「お前は馬鹿か」と言わんばかりの表情で「水商売は売春だ」と言い切った。温厚な私はやや声を荒げて「あなたは水商売の意味わかって言うてるんか」と詰問した。

 世間との乖離が凄まじい。

 私の父は土建屋で自民党員、母は戦後の革新系の風にやや影響されてはいるが、同世代の女性で最も出世した美智子皇后を素直に讃える主婦である。左翼風に言えば、私の出身階級は保守中流である。
 小学生時代からの幼馴染はいずれも育った家庭環境もほぼ同じ、有名大学を出て有名企業に勤める。どちらかといえば裕福な保守系の市民である。
 高校・大学から友人たちは似たような家庭環境で育ったものの漫画アニメのオタクが多い。やや世間に対して斜に構えた視点を持ち権威や常識には否定的になる事もあるが左翼に対してもかなり距離を置いている。学歴は高卒・専門学校卒から大卒まで。
 職場の同僚たちは、現在もそうだが「飲む打つ買う」の世界。解らない人のために解説すると、「飲む」とは酒のこと、「打つ」は博打・ギャンブル、「買う」は女を買う、売春や風俗である。学歴は中卒から高卒が多い。
 そして市民運動、顔ぶれは前述の通り。ただし、労働運動の現場などは中卒や高卒も少なくないし、在日コリアンや性的少数者など多種多様。

 20代後半から30代後半までの10年余、「家」と「職場」と「運動」とを行き来していたが、同じ日本とは思えぬ価値観の隔たり、違う国を往来しているような感覚に襲われたものだ。
 なにせ同じ日本語でも意味するところが違うのだ。「左翼新聞」というと保守は朝日や毎日を指すが、市民運動の現場では朝日も毎日も左翼ではなくもはや保守に迎合したメディア、赤旗ですら疑念を持ち、韓国の「ハンギョレ新聞」に強い憧憬を抱き、新しい新聞創刊を願いつつ「週刊金曜日」や岩波の「世界」を読んでいるような状況だ。

 ただ、この国々には二つだけ共通項があった。いずれも自分たちが「まとも」であると思い込み、異なる価値観や常識がある世界がある事を知らないかもしくは拒絶する。
 私のように渡り歩くような事は誰もしない。だから簡単に他者を否定してしまえる。

 視野を広げ寛容の精神を養うのは至難の業だ。私でも癇に障る嫌な上司の顔は見るのもおぞましい。外へ出て様々な価値観と対峙するのは気合がいる。
 手っ取り早く外の世界を覗き見る手段は無い事はない。それは映画を観る事だ。一応、当ブログのテーマは映画なので映画鑑賞を推薦する。
 但し、映画といってもジャニーズ系俳優が出演するようなメジャー映画や流行りの絵柄でアクションやお色気が並ぶアニメばかり観てもあまり視野は広がらない。世界各国の映画、あらゆるジャンルの映画を観る事だ。


 
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[ 2016/12/30 12:06 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(2)

ヒラリーは二度負けた。前回は綺麗事吹聴する学生臭さの男の子に、今回は美女を侍らす野卑なオッサンに。 近頃の現象[一二六六] 

<米大統領選> 
クリントン氏が敗北電話 トランプ氏に


◇米CNN報道
 8日(日本時間9日)に投開票された米大統領選で、民主党のヒラリー・クリントン候補が共和党のドナルド・トランプ候補に敗北を認める電話をかけたと米CNNが伝えた。(毎日新聞)

【雑感】ビル・クリントン政権時、大統領よりも偉いと噂されたヒラリー・クリントン、実務能力については夫よりも玄人との評判だった。
 彼女が単なるファースト・レディではない事は、その後の議員生活や事実上大統領の次に偉い国務長官を歴任したことでも実証済みだ。

 アメリカ史上初の女性大統領に最も近い人物という評価は疑いなかった。そんな彼女の前に立ちはだかったのは、おそらく彼女自身は格下と思っていたのではないかと思われる二人の男性だ。
 前回の大統領選は臆面もなく綺麗事をぺろんと吹聴してしまう口が上手くて学生臭さが残る歳下の男の子、政治家になってまだ年数が浅く実績もあまりない未知数のバラク・オバマ氏だった。
 今回はオバマとは真逆のタイプでいつも周りに美女を侍らせていそうな成金親父風のオッサン、ドナルド・トランプ氏である。言動も居酒屋で会社や社会の不満をタラタラ怪気炎を上げる野卑なオッサンそのもの。もちろん政治家としての経験は浅く未知数である。

 つまり事務能力に長け政治家としてキャリアもあり、なにより大統領として好意的な実績を残したビル・クリントン氏がバックアップしてくれる貴種中の貴種ヒラリー・クリントンは、二度もド素人に負けてしまったのだ。スマートで知的な男の子と太って下品なオッサンの二人にだ。

 社会改革を考えるうえで、というよりも今後私たちが荒波を乗り越えて生きていくヒントのようなものがこの現象に隠されているような気がする。 


 
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[ 2016/11/09 18:14 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

例外なく晩節汚す韓国大統領。韓流時代劇に見る権力者の失脚。 近頃の現象[一二六五] 

韓国の大統領はなぜこうなるのか?

朴槿恵大統領が断崖絶壁に立たされている。

 「友人」とされる崔順実容疑者や部下である大統領秘書官らの不祥事によって混乱を招いたことについて2度に亘って国民に謝罪したにもかかわらず、事態を収拾できないどころか、むしろ火に油を注ぐ結果となり、大統領への国民の怒りは土曜の10万単位の大規模デモに発展した。このままでは任期途中で辞任した初の大統領として汚名を残すかもしれない。(辺真一)

【雑感】日韓問題や北朝鮮の話題になると必ず解説者としてニュース番組に出演する「コリア・レポート」編集長の辺真一氏がジャーナリストの視点から韓国政治の特徴を語っている。
 当ブログは一応「映画ブログ」なので映画やドラマを楽しむ者として韓国の政変を観てみよう。

 私は韓流時代劇が好きでよく録画して観る。というのも、日本の時代劇は基本的にチャンバラ主体で物語に複雑な心理描写や政治的な相関関係などはあまり盛り込まない。よく言えば判り易くて悪く言えば単純、台詞も手垢がついた体育会系用語が並ぶ。典型的なのが「水戸黄門」だろう。
 ところが韓流時代劇はアクションも盛り沢山だが物語も複雑なのである。日本の時代劇のようにステレオタイプの善玉と悪玉のシンプル二元劇ではない。だから権力闘争ドロドロ劇が好きな私には面白いのである。

 そんな韓流時代劇を観て思った事がある。失脚劇のえげつなさだ。高位高官の御大臣はもとより、王族でさえも拘束されると白い肌襦袢だけにされて寒空に晒されたり粗末な地下牢にぶち込まれる。時には拷問にかけられて、たちまち白い襦袢はボロ布になり血でドロドロになる。処刑時にはまるでホームレスのような風体だ。
 日本の時代劇で家老や大名が失脚して無残な風体になるだろうか? 実際にはあったかもしれないが時代劇の中では小奇麗な姿のまま蟄居(一室に軟禁)されるか、真新しい浅葱色の裃で切腹だ。

 現代韓国も時代劇さながらの失脚劇かもしれない。友人の中には時代劇と現実は違うと小馬鹿にする輩がいるが、それは愚かで読みが浅くて甘い。他のジャンルのドラマでもいえる事だが、長く親しまれている時代劇は国民性、流行りのドラマは現代の世相を反映するものである。

 日本であれば晩節を汚してしまった失脚政治家でも、表舞台からは去るものの悠々自適な余生は概ねおくれている。それどころか失政を指摘されている鳩山由紀夫氏は元首相の立場を利用してロシアや中国を外遊して政府方針とは違う主張をばらまいているし、細川護熙元首相は文化人として藝術とエコ活動、そして小泉純一郎元首相(余談1)は反原発へ宗旨替えしてたぶん最も影響力がある反原発活動家へと変貌した。早い話、現政権側から見れば好き勝手を楽しめるお気楽余生なのだ。

 ところが韓国は違う。朴槿恵氏の御父上朴正煕大統領暗殺から数えてもそうだが、歴代大統領は概ね刑事訴追されているか、身内が逮捕されているか。日本の元首相たちの余生と違い波乱だらけだ。
 そんな意味で韓国の権力者たちは日本の権力者と違って露骨に権力振るい放題かもしれないが、失脚してしまうと悲惨だ。 

(余談1)厳密に言うと韓国大統領たちは任期満了で辞めているし、日本の元首相たちは厳密には失脚政治家ではなかった。小泉元首相に至っては惜しまれながら勇退だった。しかし韓国の大統領も失脚せずとも任期満了退職から刑事訴追とか身内が逮捕されたりなど騒がしいので、主張には影響しない。


 
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[ 2016/11/07 11:05 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

ナチスドイツ風衣装への嫌悪は理解しているが、一連の欅坂46へのバッシングは違和感。 近頃の現象[一二六四] 

欅坂46の衣装騒動 
所属レコード会社が謝罪


 アイドルグループ・欅坂46が10月22日に開催されたコンサートで着用した衣装が「ナチス・ドイツ」の軍服を思わせるデザインであるとネットを中心に物議を醸した問題で、所属レコード会社のソニー・ミュージック公式サイトがきょう1日、コメントを掲載。「ご不快な思いをさせてしまったことに対し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。また、プロデューサーの秋元康氏もグループ公式サイトで「プロデューサーとして、監督不行き届きだったと思っております。大変申し訳なく思っています」とコメントを発表した。(オリコン)

【雑感】日本のミリタリーショップでは普通にドイツ国防軍制服や親衛隊制服のレプリカだけでなくヒトラーユーゲントのバッチなどもの売られている。サバゲーなどではたまにドイツ国防軍の制服姿で参加する人もいる。
 さて、このミリタリー趣味をそのままヨーロッパへ持ち込むとどうなるか。逮捕されたり罰金されたりと大変な事になる。ドイツなどは細かく法律で禁止しているほどだ。

 映画「帰ってきたヒトラー」でも、ナチ式敬礼はやってはいけない旨をマナー講師がヒトラーに教授したり、ヒトラーがネオナチ政党の事務所へ乗り込んで「私の著作を読んだのか?」と詰め寄られてネオナチ党首が困惑する場面がある。
 ヒトラーの「我が闘争」はドイツ国内では発禁本であり、ナチ式敬礼は下手をすれば懲役三年をくらうかもしれない。そういった事が背景になっている。

 日本の漫画アニメではしばしば格好いい悪役や個性的な脇役にナチスドイツ風の制服を着たキャラクターが登場するのだが、知人からの伝聞情報によると海外へ翻訳出版される際には書き換えられたり削除されたりするそうである。
 日本はまだ牧歌的かつ無邪気にナチスドイツのスタイルをお洒落に着こなしたりするのだが、ヨーロッパでは笑い事で済まない。

 以上のことを理解したうえで敢えていうが、私は欅坂46へのバッシングには違和感を抱いている。

 まず、ハロウィンでなぜ魔女やドラキュラやゾンビなどの扮装をするのかというと、悪霊が闊歩する日ゆえに悪霊の姿になって悪霊から絡まれないようにするという意味合いがあるのだ。
 そのハロウィンの趣旨からすれば、忌むべきものであるナチスドイツの格好をするのはむしろ当然かもしれない。趣旨に全く反していないからだ。さらにナチスドイツの毒牙にかからない呪いの意味合いも発生するではないか。

 ハロウィンの仮装の本来の意味を考えたら、逆に欅坂46の面々をとんでもない非常識で無知蒙昧で愚か者であると断ずる方々の態度に釈然としないものを感じるのだ。短兵急な悪書追放運動に似たおぞましい臭いを逆に感じる。
 ナチスドイツ的な衣装は昔からヘビメタなどでも珍しくない。テクノポップのYMOが83年散開コンサートで使用した衣装はナチス的であったが、今回の欅坂ほどバッシングの雨は降らなかった。
 バッシングする方々はおそらくサブカルチャーの世界は視界の外なんだろう。

 SNSのせいかもしれないが、バッシングは少しやり過ぎだ。このバッシングの行きつく先は、表現者を委縮させて言論の自由を阻害する、一種の全体主義だ。

 欅坂46の諸君、それなら次回は中国の紅衛兵の姿で赤い手帳を振りながら歌ってはどうか。あるいはパレスチナのハッタを被ってはどうか。


 
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[ 2016/11/02 01:27 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

良くも悪くも「土人」が独り歩きする。改めて述べよう、機動隊員が何故「土人」と言ってはいけないのか。 近頃の現象[一二六三] 

差別発言に抗議 
沖縄県議会、機動隊撤退要求へ


 米軍北部訓練場のヘリパッド建設の抗議現場で、県外機動隊員が「土人」「シナ人」などと発言したことを受け、県議会の与党3会派は発言に対する抗議と共に、機動隊の撤収を求める決議を提案する方針を決めた。委員会での審議を経て、早ければ28日の臨時会での採決を視野に入れている。県議会は与党が過半数を占めているため、野党や中立が反対に回ったとしても、賛成多数で可決される公算が大きい。(琉球新報)

【雑感】私は「表現の自由」の真理教信徒のようなものなので、たとえ差別語やヘイトであっても弾圧してはならない考え方の持ち主である。
 今回の場合も「土人」の単語が独り歩きして本質から外れていく危惧があるし既にそうなっている。

 では晴雨堂は機動隊員の罵り言葉「土人」を肯定するのかとの批難を受けるのだが、公僕たる警官の姿勢としては肯定するつもりはない。

 では何がいけないのか? 
 ネット上ではデモ隊の挑発に対する買い言葉だと警官を擁護する声に対して、デモ支持派は「お前は現場を見てきたのか? 確認してきたのか」とたたみ込む光景が見受けられる。
 私はデモ側からの「売り言葉」は無かったと言い切るのも無理があると思っている。というのも、私自身も若い頃に左派系の反戦デモに何度か参加した事がある。概ねは行儀よく市中をねり歩いてはいるが一部では警官に対して罵声を浴びせる者も必ず存在していた。「権力の犬」なんかはよく耳にした。
 特に今回の基地反対デモの場合は舞台が建設予定地でありデモ側も怒りの対象を間近に臨んでの抗議活動ゆえ、冷静に紳士的に穏やかに政府側に対して問題点を具申なんて悠長な姿勢ではおれない。怒りの感情を爆発させて罵りの言葉ぐらいは出るのが自然だ。

 諸外国のデモに見受けられるような暴徒化して焼き討ち騒ぎにならない限り、お互いが罵り合うのも私はアリだと思っている。問題の機動隊員も「アホ」「ボケ」「カス」「死ね」ぐらいの罵り言葉はOKだ。関西人では常套句である。

 さて、ここからが問題点の指摘である。
 くだんの機動隊員は「アホ・ボケ・カス・死ね」ではなく何故「土人」なんて単語を罵りに用いたのかという事だ。普通「土人」なんて単語はあまり使わない。また使ったとしても、言われた側は怪訝に思うだけで精神的な痛痒は感じない。下手をしたら唐突に「土人」という単語を使う者が周囲から「こいつ大丈夫か」と思われるかもしれない。
 「土人」という単語を使ったという事は、使う人間が相手に対して抱いているイメージだから、そして相手が精神的に苦痛を感じる言葉であろう事を認識しているからに他ならない。

 つまり、権力側も沖縄を心の底では自国領土とは思っても「日本」とは思っていないし、沖縄県民を日本人扱いしていないのだ。
 だから保守の論理から見てもたとえ相手が反権力・反体制であっても「土人」を口にしてはいかんのだ。体制側の沖縄県民が見たらどう思うか? 相手がうざいデモ隊だから沖縄に対する本音が出てしまったととる。「土人」と吐いた輩は大阪から応援に派遣された機動隊員だ。大都市圏の人間、あるいはヤマトの人間の沖縄人全員に対する本音を見てしまった瞬間である。

 差別云々も大事だが、差別問題を口にすると体制側と反体制側は平行線が延々続くだけだ。だから私は保守の理屈で述べる。体制権力にとっても国境線を抱える地方を粗末に扱っていると勘繰られるような言動は厳しく封じるべきだ。
 体制側もネトウヨも愛国を主張する割に日本を愛していないのではないのか? 


 
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[ 2016/10/23 20:08 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

新潟県知事選に思う。これからが本当の戦の始まりだ。原発推進派は必死になって反撃してくるぞ。 近頃の現象[一二六二] 

新潟知事選敗北に自民県連衝撃 
戦術見直し不可避、公明も危惧


 16日に投開票された知事選で、国政与党の自民、公明両党の推薦を受けた前長岡市長の森民夫氏(67)は共産、自由、社民の3野党が推す医師の米山隆一氏(49)に約6万3千票差を付けられて落選した。公認候補が僅差で敗れた7月の参院選新潟選挙区に続く連敗となり、自民党県連にはショックが広がっている。安倍晋三首相が来年1月に衆院解散・総選挙に踏み切るとの見方が強まる中、選挙戦術だけでなく組織の在りようも見直しが迫られている。(産経新聞)

【雑感】自民党はあまりにも露骨が過ぎたな。原発再稼働に難色を示す泉田裕彦氏が突然出馬を止めてしまったら、なにか圧力があるのではと新潟県の主権者たる県民たちが勘繰るし、反原発派の共産・社民などがそれを煽らないはずがない。
 自民党は安定多数の大与党になってから、尊大になり左派勢力を見くびるようになったのではないか? 国会勢力全体から見れば共産党と社民党はもはやカルト勢力だ。それに安心して宣撫工作が雑になっているような感がある。左派勢力が得意とする草の根運動に対して、自民党はドブ板が得意だったはずだ。それをいい加減にしたのではないか?

 一方、反原発勢力も今回の勝利に安心してはならない。もちろん安心している者などいないと思うが、選挙戦は重労働ゆえ多くの支援者たちが「日常」へ帰っていく。また比較的シンプルな利害関係でまとまっている自民党と違って、反原発勢力は理念の集合体なので、言い換えれば精神的利害ゆえに対立が起きやすい。私自身が若い頃に楽屋裏で体験したのだが、僅かな違いが我慢できない御仁が多いのだ。

 選挙後のある市民派議員の事務所で発生した事例を挙げよう。多少デフォルメした表現を用いるが実際に私が目にした事実の範疇にある出来事だ。
 選挙が終わって喜びの余韻に浸りながら支援者の多くは「日常」に戻っていったが、コアな市民運動家たちは事務所に出入りする「常連客」として残った。
 あるフェミニストの女性は無頓着に安い合成洗剤で飲んだ後の食器を洗う。それを観たエコロジストの女性は烈火の如く怒って注意する。逆にエコロジストの女性は当たり前のように来客者に茶菓を給仕する。それを観たフェミニストは憤然と糾弾を始める。やがてフェミニストとエコロジストが険悪な関係になっていったのは言うまでもない。

 さて話は新潟県政に戻る。次期知事に決まった米山隆一氏は、前述の某市議とは比べ物にならない大きな舞台で様々な勢力の利害関係の狭間での格闘を強いられる。
 並の采配ではまず国家権力を背景にした原発推進派と闘う前に支援者同士の内輪もめに忙殺されるリスクがある。かつて左派市民からリベラル勢力までの支持を集めて都知事になった青島幸男氏は都市博を止めるという大鉈を振るったまでは良かったが、それ以上は左派市民の要望には応えられず、やがてかつて支援してくれた勢力からの批難を浴びることになった。
 二期目の当選も確実と言われた青島氏は出馬を取りやめ、代わりに都知事になったのが左派市民たちが忌み嫌う石原慎太郎氏である。

 つまり何を言いたいのかというと、今後も反原発県政を維持したいのなら支援者たちは米山氏に多くを求めず、反原発一点のみ死守、他の政策は凡庸愚策でも甘受するよう努める事だ。
 今後、自民党や公明党などは鉄の組織と団結力と銭の力を振り絞って巻き返しを図る。次の戦は徹底的に丁寧なドブ板選挙工作で勝つ戦を仕掛け、米山県政の僅かなミスをも捉えて失政を喧伝するはずだ。そして支援者や支持者の離反を煽り知事を孤立させようと画策する。

 私は保守だが、原発に関しては反原発だ。これからが本当の戦のスタートラインである。米山氏には是非とも善戦してほしい。


 
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[ 2016/10/18 22:18 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)

長谷川秀夫教授の故人や遺族へのパワハラについて思う。 近頃の現象[一二六一] 

長谷川秀夫氏は日本支配層の典型的感覚だ。

月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない。自分で起業した人は、それこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期があるはず。更にプロ意識があれば、上司を説得してでも良い成果を出せるように人的資源を獲得すべく最大の努力をすべき。それでも駄目なら、その会社が組織として機能していないので、転職を考えるべき。また、転職できるプロであるべき長期的に自分への投資を続けるべき。(武蔵野大学教授長谷川秀夫

【雑感】電通社員高橋まつり氏が残業時間を非常識に超える労働を強いられた結果自殺し、遅まきながら過労認定(亡くなられてから認定しても遅いのだが、やらんよりマシ)したニュースが踊っている。
 意外に思ったのは、大企業であればあるほど正社員への福利厚生が行き届いていると思われ、過酷な労働は非正規に回される感覚があるのだが、あの天下の電通がブラックな経営をやっていたとは驚きだった。
 そして案の定というべきか、故人を批判する勘違い野郎が現れた。彼の文章は参照のため上記にあげた。きっと電通の経営陣も似たような考え方だろう。

 長谷川秀夫氏のコメントで問題なのは、まず労基違反を称揚しているともとれる発言だ。批判すべきは高橋まつり氏の雇用主である電通である。
 次に勘違いしているのは起業家と従業員の違いだ。起業家は好きで仕事をやっているが、従業員に契約外の仕事をやる責務は無い。むしろ契約外の仕事を強要すれば訴える権利がある。労基違反の契約は無効だ。

 そして「プロ意識」を問題にしているが、プロであれば限られた時間内環境内で仕事が回るようマネジメントする責務が経営陣にあるのだが、仕事を増やすだけ増やして労基違反を放置し続けた経営陣にプロ意識は無い。やがては社員は疲弊するし高橋まつり氏のような犠牲者は現れる。あからさまな労基違反が発覚すれば会社全体にペナルティが課せられる。訴訟リスクというものを見くびる経営陣、しかも訴訟リスクと対峙する事が多い広告や言論のプロのはずではないのか。
 プロ意識欠如を批難すべきは高橋まつり氏ではなく電通の方である。仕事を増やすだけならアホでもできる。


 そして長谷川氏のコメントで滑稽だったのは、問題となった上記コメントを削除して陳謝したらしい。パワハラ人間の典型的な姑息で卑怯な習性である。
 私のような低所得の工場労働者と違い、長谷川氏は大学教授ゆえプロの言論人と見なしても差し支えない。そのプロの言論人が信念をもってコメントしたものを炎上したからといってすぐに引っ込めて謝罪するとはなんたる情けなさよ。
 たかが炎上くらいで及び腰にならず、プロ意識と信念をもって職をかけ命をかけて世論と闘わんかい! 

 私の経験上、パワハラする輩の殆どは歯向かってこない人間には調子に乗ってハラスメントをやるが、いざ自分の身に降りかかると頬かむりだ。
 こういう輩こそ、吊るし上げにして亡くなられた高橋まつり氏がどんな気持ちだったのかを疑似体験させ学んでいただく責務があると思うが、いかがか。


 
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[ 2016/10/09 08:56 ] 日誌・・近頃の現象 | TB(0) | CM(0)
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