晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋
 晴雨堂ミカエルの飄々とした晴耕雨読な映画処方箋。  体調に見合った薬膳料理があるように、 料理に合う葡萄酒があるように、日常の節目に合った映画があります。映画の話題をきっかけに多彩な生活になれば幸いです。

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晴雨堂ミカエル

Author:晴雨堂ミカエル
 映画好き・猫好き・ドイツビール好きです。よく晴れた爽やかな日はマウンテンバイクでサイクリングをしながら風景や野良猫を撮影します。
 リタイア後は田舎に帰り、晴天は畑仕事や庭いじり、雨天は読書や映画鑑賞の文字通り耕晴雨読の日々をおくるのが夢です。
 お金があれば郷里に「晴雨堂オタク記念館」を設立して地元の文化交流の発信基地にしたい、連れ合いは怒るだろうが。館長に任命してやるといったら言下に断られた。
 
 ブログを始めたのは2007年5月から、本格的に参考書に目を通しながら運営を始めたのは同年11月から、操作方法で度々ミスがあると思いますがご容赦のほど願います。
 現在、少しずつですがブログを観やすいよう整理を行なっています。


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2007年10月29日設置

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晴雨堂が独断と偏見で処方した映画作品。
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「Uボート TVシリーズ完全版」-自身の中にエナジーを感じよう 2
【2007/11/20 11:10】 映画・・自身の中にエネルギーを感じよう
ぜひTVシリーズ完全版を観てほしい。
 
 

 
 監督のペーターセン氏と主演のユルゲン=プロブノウ氏が世界的に有名になりハリウッドのエンタメになる切っ掛けの作品である。
 この作品以前の潜水艦モノは駄作とはいわないが臨場感にかけるものが多い。他の戦争映画でもいえるが、綺麗な軍服を着たシャワーを浴びている俳優たちに汚れメイクをしても晴着を着て闘っているように見えてしまう。その点、この映画は正確に再現した艦内セットに俳優たちを缶詰めにし、散髪髭剃りを禁じたのは大成功だった。実際のUボート乗りは髭面・垢まみれになって異臭を放ちながら母港に戻り、歓迎の花束を渡す乙女たちの眉間にシワをよらせた。そんな雰囲気はよく再現されており、スクリーンを観ていると体臭が漂ってきそうだった。
 
 戦記に詳しい人なら判るだろうが、Uボートでの生活は劣悪、狭くて不衛生で陽が当たらないから、臭い汚いきついの3Kだ。唯一恵まれているのは、食糧を優先して配備してくれるので食事は良かった。Uボートに同乗した日本海軍士官の回想によれば料理は高級レストランなみに旨かったそうだ。
 
 初公開時は長大なフィルムを2時間にまとめていたので、内容は戦闘場面に重点が置かれた。これを初めて観た高校生の頃は、リアルな第2次大戦時の原始的な水雷戦の模様に興奮したものだ。しかもアメリカが制作した大半の戦争映画みたいに敵に勝ってメデタシではない。ラストは戦争の意味を考えさせられるメッセージ性の強いものであり、これはドイツだから描けたともいえる。
 
 ただ、当時から疑問に思っていた事があった。台詞の中には意図不明・背景不明のものが見られ、どうしてこの人はこんな態度を? なぜ怒る? 最初の頃に登場した人は何処へ? それらがTVシリーズ完全版で明らかになる。カットされた部分が復活して2時間から5時間半になった訳だから、個々の登場人物の性格や生い立ち人間関係など新しい発見だらけだった。(余談1)
 そして完全版を観て思ったのだが、魚雷戦をしている潜水艦の描写よりも、潜水艦の中で生活している乗組員の喜怒哀楽が重点である事が良く解る。特に食事の場面が多い生活感のある作品だった。戦争映画というよりはサブマリナーの人間ドラマといった方が良いだろう。
 
(余談1) 蛇足だが、日本語吹き替えは良くなかった。損傷を受けた艦を必死で復旧している場面が後半によく出てくるが、俳優たちはリアルに演じられているのに日本語声優の演技がまずい。雰囲気としては工場や工事現場でトラブルが発生して騒然としているのに近いが、声優たちはその臨場感を表現できていない。たぶん、そんな所で働いた事が無いのではないか。
 
 81年公開時、主人公の「ウェルナー中尉」の肩章が「少尉」になっているのがナゾだったが、TVシリーズ完全版では「ウェルナー少尉」に改められていた。やはり日本語訳の誤りだった。日本の翻訳スタッフは軍隊の階級をよく間違える。陸軍中佐を「大佐」としたり、海軍大佐を「大尉」に海軍大尉を「少尉」とするなど、あまりにも多い。
 
 渡辺謙氏主演の「硫黄島からの手紙」でも、中村獅童氏扮する「ルタナン・イトウ」を伊藤中尉と訳していた。なんでやねん! たしかに「ルタナン」は英語で陸軍少尉・陸軍中尉の意味がある。しかし、中村氏が着ている海軍第三種軍装の襟には黒地に真中一本線の桜三つがハッキリ写っているではないか。アメリカ英語で「ルタナン」は海軍大尉だ。海軍と陸軍では呼称が違うのだ。
 
1981年 西ドイツ映画 313分
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
製作総指揮 マーク・ダモン 、エドワード・R・プレスマン 、ジョン・W・ハイド 、ルッツ・ヘンクスト 原作 ロータル=ギュンター・ブーフハイム
音楽 クラウス・ドルディンガー
脚本 ウォルフガング・ペーターゼン
ユルゲン・プロフノウ(艦長)
ヘルベルト・グリューネマイヤー(ヴェルナー少尉)
クラウス・ヴェンネマン(機関長)
フーベルト・ベンクシュ(先任士官)
ベルント・タウバー(航海士)
マルチン・ゼメルロッゲ(次席士官)
クロード=オリヴィエ・ルドルフ(アリオ機関兵)
マルティン・マイ(ウルマン見習士官)
アーウィン・レダー(ヨハン機関曹長)
ウーヴェ・オクセンクネヒト(兵曹長)
  
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Uボート ディレクターズ・カット
Uボート パーフェクト・コレクション (初回限定生産)
Uボート〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
Uボート〈下〉
深海からの声―Uボート234号と友永英夫海軍技術中佐
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「ドリームガールズ」-自身の中にエナジーを感じよう 1
【2007/11/13 07:51】 映画・・自身の中にエネルギーを感じよう
ミュージカル嫌いな方も楽しめます。
 
 

 
 アカデミー賞選考段階では評価が一番高くなったのは、予告編を見ただけでうなずける。リズム感と迫力とリアリズム、説得力が全般にみなぎっている。
 同時期公開の作品で「硫黄島からの手紙」のアカデミー賞ノミネートが外国語映画部門どまりだったのは、やむを得ない。作品としての完成度もさることながら、これまでアフリカ系アメリカ人の芸能に徹底して焦点をあてた映画は無かったと思う。全編ほとんど日本語という「硫黄島・・」もハリウッドでは画期的だが、そういう意味ではこれも画期的なのだ。そして多くのアメリカ人の共感を得るのもこの作品だろう。
 
 ミュージカル嫌いの方も観ていて違和感は無いと思う。ミュージカル嫌いの方は、私もかつてはそうだったが、突然歌い出したり踊ったりするテンポについていけないというか、感情移入できないだろうと思う。「ウエストサイド物語」を初めて見た子供のころは、感動というより「こんなけったいな芸能もあるんやな」という好奇心だけだった。特にチャキリス氏が高々と脚あげて踊る場面はギャグに見えて笑ってしまった。「ドリームガールズ」はミュージカルという分野で紹介される事もあるだろうが、ミュージカルという先入観では観てほしくない。
 
 それにしても、ハリウッドの俳優層の厚さとレベルには驚嘆する。エディー=マーフィー氏が芸達者なのは定評があるが、この作品でも主人公たちの先輩歌手役を堂々と成りきっていた。また主役の一人で素晴らしい歌唱力を発揮したジェニファー=ハドソン氏はまだ高校生役もできそうな25歳の若さ。しかもこの映画がデビュー作だから驚きだ。もともと聖歌隊で歌ったり故郷では舞台を踏んだり決して素人ではないのだが、それだからこそ層の厚さに驚嘆するのである。
 
 日本のスター俳優はイメージが固定化される。もちろんアメリカでもシルベスター=スタローン氏やブルース=ウイルス氏のようにイメージが定まった俳優がいるが。が、トム=ハンクス氏やジョニー=ディップ氏、そしてこのエティー=マーフィー氏のような多才に役柄を演じきれる「スター俳優」は日本には少ない感がある。器用な役者はスターよりも脇役やキャラクターダンサーにされる傾向が強いと思うがどうだろうか。
 
 アメリカは腐っても映画の国でもある。日本が世界に通用するのは、漫画・アニメ・特撮だろう。私はそれに期待している。
 
2006年 アメリカ映画 130分
監督 ビル・コンドン
製作総指揮 パトリシア・ウィッチャー 原作 トム・アイン
音楽 ヘンリー・クリーガー 脚本 ビル・コンドン
ジェイミー・フォックス(カーティス・テイラーJr.)
ビヨンセ・ノウルズ(ディーナ・ジョーンズ)
エディ・マーフィ(ジェームス・“サンダー”・アーリー)
ジェニファー・ハドソン(エフィー・ホワイト)
アニカ・ノニ・ローズ(ローレル・ロビンソン)
ダニー・グローヴァー(マーティー・マディソン)
キース・ロビンソン(C.C.ホワイト)
シャロン・リール(ミシェル・モリス)
ヒントン・バトル(ウェイン)
ジョン・リスゴー(ジェリー・ハリス)
ロバート・チッチーニ(ニッキー・カッサーロ)
ジョン・クラシンスキー(−)
 
ドリームガールズ (小学館文庫 ミ 1-1)
 

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